第12話 アンデットガチャ
「何か使えそうなモンスターは……。」
ふむ、アンデットなんかがよさそうだ。
元人間なだけあって知能を付与すれば生前と何ら変わりない力を得られるらしい。
「えっと墓場地帯とアンデットガチャでもしてみるか。」
ダンジョンにモンスターを自動で沸かせる地帯を設定することで常時モンスターを補充できる。
しかし、これにはリスクがある。
自動でモンスターを沸かせる場合はその近くに転移する場所や安全地帯を造る必要がある。
ダンジョンの侵入者を良くする必要があるとか、なんて面倒な制約だろうかね。
「ここからは自分たちの戦場だし、階層を変える率も上げないと。」
墓場地帯を作成すると何故か和風なのにデーモン様が出てきそうな宿屋が生まれました。
「これは墓地なのか?」
というか鳥が多い。
阿保みたいに鳥が多い。
某墓場さん家もビックリなくらいの鳥さんたちの量だ。
「ミリオタなら知ってるかもしれねえけど今は良い。」
続々とアンデットが生まれていくが幽霊やらスケルトンと言ったホラーだけどホラーじゃないアンデットが多い。
アンデットって言うからにはもっとこう、アメリカ映画的なイメージを期待していたのに。
「まあいいや、ガチャしようガチャ。」
アンデットをガチャと言うのもあれだけど、知能を付けるのに100Pは消費するから実質高額有料ガチャである。
「ほっほっほ、死んでも死に切れんとは正にこのことじゃのう。」
とりあえず大きな骨格をしてたスケルトンに知能を付与したら、その場で軍隊全滅させられそうな爺さんが出てきた。
「お主がダンジョンマスターか、珍しいのう。
ダンジョンマスターは外に出たがる輩多いと言うのにお主はきちんと引きこもっておる。
ふむふむ。」
多分老人であろう人物はこちらを見るなり品定めをしていた。
「まだ人間は殺しておらんようじゃな。
ダンジョンマスターが居なくなるとダンジョンは勝手に成長するからのう。
人を殺したくないのならそうなってとうぜんじゃな。」
「人は殺したくはありません。
しかし、それを放置していては目の前で人が死ぬとわかっていながら、崩れる橋を建築するのと一緒です。」
「ほっほっほ、なるべく人が死なぬように、そして自分も死なぬように。
食われぬようにか。
若人の癖に中々考えておるのう。」
「しかし、理想は理想、現実に変えるにはそれ相応の抑止力が必要です。
生きたまま恐怖を植え付ける抑止力が。
ですので、あなたに一つお願いがあります。」
「ほっほっほ、良いか若きダンジョンマスター、儂が何かするということは悪だとみなせば即刻消すがよいかの。」
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スライム道
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