第4話

早くこの組長を倒さなければ他のやつが意識を取り戻す可能性がある。その前に決着を着けなければ不利になる。仲間も増えるかもしれないし。


「うぉー」


俺はゆらゆらしながら走り雄叫びわあげて突進する。ゆらゆらしてるのはどっちにいくのか悟らせないためだ。


組長は左に体重をかけた。てことは左フックが飛び出すってことか。予想通り左腕でパンたを繰り出してきたので、俺左手でガードして思いっきり顔を殴った。すると組長はふらついたのでその瞬間に腕をつかみ背負い投げをした。すると鈍いおとが工場の中を木霊した。


俺は馬乗りなって気絶するまで殴ろうとすると、股間を蹴られ悶絶した。痛ってー。男の急所を狙うとはなんて汚いんだよ。でも俺もさっきやったな。こんなに痛かったんだなさっきの人、まぁ謝らないが。


すると組長はよろよろと立ち上がりペット血を吐き捨てた。口内を切ったらしいな。まだ痛いが俺は股間を押さえながら立ち上がった。情けない立ち上がり方でるんはカッコ悪いと思ってるかもしれないが許してくれ。


股間を蹴られたら倍がえしで返してやる。

俺はどのタイミングで股間を殴りとばそうか考える。カウンターで蹴るか。倒れた後に集中的に攻めるか。そうすれば組長は気絶するだろう。あまりの痛さに。


俺はふぅーと息を吐いた瞬間に組長が殴りかかってきた。次は右肩を下げてるからボディーか。俺は相手が殴ってくる瞬間に懷に入り股間を思いっきり殴った。すると組長は顔を歪に歪ませて後ろに倒れた。俺は組長が倒れたあと股間を集中的に踏んだ。


すると組長はあまりの痛さに涙を目に浮かべる。俺は踏みながら周囲に増援がきてないか見渡す。すると俺が倒したはずの男が立ち上がってにやにやとしてナイフを拾い、それをるんに狙いを定めて投げようとしている。


まずいあれをるんに投げられたら最悪死ぬかもしれない。俺はすげに踏むのをやめてるんのもとに向かった。男は足をあげて投げた。間に合え。


なんとかるんのもとに行くと、俺のはらにブスッと音を立ててナイフが刺さった。結構深い。

痛すぎ意識が飛びそうだ。俺はるんを見た。るんは目に涙を浮かべている。


「んー!んー!」


るんはからだ左右に揺らしながら俺の様子を伺った。俺はちなみにあまりの痛さに倒れている。つまり蹴り放題ってことだ。組長は足をプルプル震わせながら立ち上がる。


「よっくやったぞ美方」


「へへ組長のピンチですからね。給料上がりますかね」


「ああ十万増やしてやる。それにしても俺をこんなにてこずらせやがって」


組長は俺のもとにくると俺を何度もニタニタしながら蹴りあげる。俺は意識わ飛びそうになるのを我慢しながらなんとか耐える。


くそ、体が動かねぇ。るんは悲痛な表情を浮かべている。俺が動く気力もなくなってくると組長は蹴飛ばすのをやめてるんの猿ぐつわを取って立ち上がらせた。


「お前がこのまま来ればこいつの命は助けてやる」


するとるんはじゃあね今生の別れを告げるような顔をして俺を見てきた。るんのその顔はとても悲しそうだった。くっ動け俺の体。


「分かりました。着いてきます」


るんは決意をした顔になり俺の方を振り向かずそのまま組長のもとに着いていった。


「組長、さんざん痛い目に合わされたからこいつが絶望するまで犯していいですかね。先方も無抵抗な人が好きらしいですし」


「ただ最初は俺だからな」


「分かってますよ組長」


「るん、、い、、、く、、、、な」


俺は刺さっているナイフを抜きほふく前進をして組長の足をつかんだ。いかせるかよ。ここで止めなきゃ死にたくなるほど後悔をする。俺は約束をしたんだ何があろうと守ると。そのために武術だって習ってきた。こんなとこで終われない。


「しつこいやつだな」


俺は思いっきり蹴飛ばされる。間違いなく傷跡は開いているだろう。だが俺は離さない。そしてどうすればこの場を乗りきれるか考えた。俺の頭は石頭だ。頭同士ぶつけて相手脳震盪に近い状態にして気絶させるか。俺は蹴られながら冷静な思考で結論に達した。


俺はふらふらと立ち上がると、組長の肩をつかみ頭わ引いてヘットロックを噛ました。


「い、、、、た」


その場に組長はぶっ倒れた。ふぅー俺もいたいが石頭のお陰でずきずきんするくらいだ。あとはあの男だけだ。俺はゆらゆらと血を流しながら近づくその姿に恐れをなしたのか男は恐怖の顔で一杯だ。俺が目の前に来てニタァと笑うと男は気絶した。不気味さをだしたら余裕だったな。


「貴信くん、大丈夫なの?」


るんがこっちに駆け寄ってきた。


「い、、、、やふ、、、、つ、うにや、、、ば、い、、、、ね、む、、、、い、、、、」


俺は意識が朦朧としてたときパトカーのおとが聞こえた。ああこれで安心だ。最後にはるんとてをつないでラブラブで出掛けたかったな。だがこの血の量助かるか分からないだろう。るんは頑張って俺の服脱がして止血をしてるようだが。一度でいいからるんと付き合いたかった。


「し、、、、あ、わ、、、、せ、に、、、、な、れ、、、、よ」


「貴信くんがいないと私は幸せになれないよたから生きて」


一生懸命に俺に問いかけている。ごめんな、最後がこんなボロボロで。るんを助けた王子さまになれただろうか。最後をるんに看取ってもらえるなんて俺は幸運だな。


俺はゆっくりと目蓋が閉じていき意識を失った。

















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