第3話
「な、なぜ貴様がそこにいる」
貴様とかいうやつ初めて聞いたよ。実際に使うやつがいるんだな。こんな古めかしい表現なのに。アニメぐらいでしか見ないぞ使っているやつ。
「いつでも助けられるようにGPSで来たんだよ」
ふとるんを見ると、ガタガタ震えていた。俺は安心しろという目でるんを見ると、落ち着いた目になった。警察が来る前に片付けるか。俺はふぅーと深呼吸をしてから周りの音を探った。足音的に八人ぐらいか。さすがに10人以上を相手にするのは辛い。なんとか先にこいつらを気絶させるか。
「るんに手出しはさせない。まとめてかかってこい」
すると男たちは一斉にかかってきた。だが俺は冷静に状況見極め拳を躱しながら、鳩尾にパンチを食らわせる。
「くそ、なんで攻撃が当たらないんだよ!」
「そんなのあんたたちの動きが遅いからだろ。遅いやつが何人いようと変わらないぞ」
俺はできるだけ煽った。何故なら頭に血がのぼればのぼるほど動きが単調になるからだ。予想通り男たちは青筋をたてて切れている。俺の策略勝ちだな。
俺は単調な動きで殴りかかってくる男たちを腕で軌道をずらし後頭部にチョップをかまさ気絶させた。
「ふぅー後八人」
すると前の部屋から扉を蹴飛ばして扉が開いた。そこにいたのはいかにもヤクザ風の男たちだった。これは苦戦するかもな。さっきの奴らはどっちかというとヤクザっていうより不良という方がしっくりくる。今回は本物の雰囲気を感じる。たが武術を習うものとしては誰が相手だろうと負けるわけにはいけない。しかも今回はるんまでいるいるし、絶対に負けるわけにはいけない。
「おいおい一人相手にやられたのかよこいつら」
一便背がでかい男かそう言った。このくらいの相手なら何人いようが変わらないぞ。
「なかなかやるな。これは楽しめそうだが、残念ながら早くこいつとヤりたいからな直ぐに終わらせてもらうぞ」
筋肉が服越しでもわかるぐらい盛上がっている男がニヤッとした顔でるんを見ると言った。
るんは心配そうにこっちを見てくるが、今回は余裕はないので男たちを睨み付けながらいつ戦闘が始まってもいいように緊張感をもつ。
すると筋肉が盛上がっている男がこっちにダッシュでやってきて、それから同時に他の奴らも殴りかかってきた。俺は男の拳をギリギリで躱しカウンターで鳩尾に殴る。他の男達も似たような戦法で攻撃していく。
「はぁはぁはぁやっぱりこの人数はきついな」
「こっちの攻撃も当たらないが、お前はバテてるから時間の問題だな。諦めてそいつを渡せば痛い目に合わなくてすむぞ」
「そんなことしたらここに俺がいる意味がないでしょーが。お前らじゃ俺に勝てない」
強がってみたもののこのままじゃ決定打を打てない。どうするべきか、俺は拳を躱しながら考える。あ、そうだ急所を狙えばいた見て気絶してくれる可能性があるな。よしそうしよう。
俺はパンチを躱して急所に思いっきり蹴りをいれた。すると男は悶絶した顔をしたあと後ろから倒れた。それを繰り返し最後の一人になった。
「後はお前だけだ。悪いが倒れてもらうぞ」
「くそ、何てだよこんなに人数いたのに」
人数いようが一人ずつかかっているから冷静に見極めれば倒すことは難しくない。
最後の一人は相手が動き始める前にこちらから向かい高速で大事なところに蹴りをいれて気絶させた。
「見事な蹴りだな」
「誰だ?」
「俺はこいつらの組長をやっているものだ」
リーダー直々に来たということか。確かに他のやつらとは格が違う。これは勝てるか分からないな。
「あなたを倒せば終わりなんですね」
おっと思わず怯んで語になってしまった。だが俺の目はいつでも臨戦体制だ。ここで負けたらるんを失うから負けるわけには行かないのだ。
「はははは俺を倒すなんて久々にいわれたぞ。これは面白くなりそうだな」
俺たちはそういいながらも互いの隙を伺っている。だがなかなか隙がない。さすが組をまとめているだけはある。
このまま警察がくるのもまつのもいいが、できるだけ俺の手で終わらせたい。るんが人身売買されそうになっているんだ。怒らない方が可笑しいだろう。
俺はこのままじゃいつまで経っても戦闘が始まらないと思い先に飛び出した。まずはほほを狙ってパンチ。だが攻撃は難なく相手に腕で流された。すると相手のパンチが俺の鳩尾に向かう。だがそれを俺は体をひねてて避けカウンターで蹴りをいれるが、足で受けて止められる。
ほほにパンチいれてきて俺はそれをもろに受けてしまい。少しふらふらしたところをさらに追い討ちを搔けてくる。それで蹴りを一発鳩尾に入れられて口からリバースしそうになる。
俺はいったん離れて体制を立て直した。攻撃を食らったおがげて癖が分かった。相手は蹴りを栗だ背瞬間は蹴る方の足に体を傾ける。パンチも同じだ。
「さて続きをはじめるか」
「ボロボロなのに余裕ぶってんな。その心意気は認めてやるよ。だけど早く決着を着けないと取引相手が来ちゃうから終わらせてもらうぞ」
俺と相手は互いに前にでた。
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