第13pedia お正月
「「新年あけましておめでとうございます。」」
いつもの2人、
先に顔を上げたのは
「今年もよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。さて、朝ごはんですね。」
「あ、わたし、ポスト見てくる!」
その間に、
「手が空いたなら、おせち広げてもらえますか?あと、お雑煮にお餅入れます?」
「お餅広げる!おせち入れる!」
「新年初ボケですか。おめでたいですね。」
「ありがと!いただきまーす!」
「作ってくださったのは
その中で気になったことがあった様子で、お箸を置いて、年賀状をまじまじと見始めた。
「どうかしましたか?」
「や、いろいろ気になることがあるんだけど…ヨミpediaはお正月休み?」
「まあ、そんなところですね。事前に調べてはいるので、食べながらで良ければできる限り答えますよ。」
「じゃあ…教えて!ヨミちゃん!」
「…なんか普通ですね。新年早々、タイトル回収できてませんし。」
「ダメだった…?」
「いえ、大丈夫です。どうぞ、続けてください。」
が、すぐにその手を引っ込め、続けた。
「お正月はどうして祝われるようになったの?新年だから?」
「年賀状は後にするんですね。お正月は、『
「ほえー。お祝いはお祝いなんだね!鏡餅とか門松とかも、
「そうですね。簡単に説明すると、門松は目印、鏡餅は
説明を一通り聞いた
「うちには門松がない…」
「そうですね。しっかりとした門松が玄関先に飾られているお家は、今では珍しいのではないでしょうか。私個人の意見としては、結局、気の持ちようだと思いますので、『ある程度』『できる限り』『無理のない範囲で』お正月も楽しく過ごせたらいいのではないかと。」
「確かに!
「そうそう!この『謹賀新年』と『恭賀新年』の違いは何?」
「大まかに言うと違いはないので、どちらも相手を選ばず使える言葉ですね。『謹賀新年』は『
「うやうや?とはとは?」
「『相手を敬い、礼儀正しく振る舞うこと』ですね。『謹む』の意味の一つとして『恭しく
「ほえー。難しい言葉、いっぱい覚えられた気がする!」
説明を終えた
「年賀状はいつから送られるようになったの?由来は今と同じ、新年のあいさつ?」
「意味合いは今と同じですね。こちらも起源ははっきりとしていないのですが、奈良時代の『
「ほえー。昔は直接だったんだね!」
「今は文書は文書でも、SNSなどを使った軽い挨拶をする方が多いですね。年賀状を書き上げるのも楽しみはありますが、手間を考えると…となる気持ちもわかります。」
「
「えー!もうそんな時間??ごちそうさまでした!」
そういって、2人でせっせと後片付けを始めた。
片付け中に
「新年、あけましておめでとうございます。昨日もこんな感じでしたね。ワンパターンですが許していただけると幸いです。リアルタイムで読んでくださってる方も、後からこのお話を読んで下さってる方も、ありがとうございます。今年も精進してまいりますので、引き続き見守っていただけると幸いです。」
彼女は「それでは」と軽く会釈をし、後片付けを続けた。
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