第8pedia 雪合戦
前回のあらすじ。
庭に立っていたモミの木に飾り付けをした。
庭でのクリスマスツリーの飾りつけを終えた2人。
部屋の窓を開けたその時、彼女の背中にドスッと何かがぶつかり、「う゛っ」と変な声を上げた。
「
「イヤです。寒いので。」
「えー!やってたらあったまるよー!!」
問答無用で雪玉が
「ちょ、窓割れますって!」
そういいながらひとまず窓を閉め、距離をとる。
「そ、そういえば、どうして雪合戦というのかとか気になりません?」
「あー、確かに気になるね!でもとりあえず一戦!!」
「あなたは戦闘狂ですか!?」
雪合戦というより、ただの雪玉のぶつけ合い。
お互い、雪まみれになるまで続いた。
終わるころには体も温まり、
「楽しかったー!」
「つ、疲れましたね…でも久々にこんなにはしゃいだ気がします。」
「ね!満足したので、雪合戦のこと、調べて!ヨミpedia!」
「ふり方が雑すぎません?調べはしますが…。」
そういわれた
調べ終えたのか、疲れていたから雑に調べたのか、すぐに
「
「はやっ!じゃあ教えて!」
そう答えた
「元気ですね…」と
「雪合戦の起源は、本当に合戦だそうです。日本ですが、そこだと思います?」
「雪といえば、北海道!」
「安直ですね。正解は新潟県の魚沼市です。実際に『雪合戦発祥の地』の石碑が建てられているそうですよ。」
「ほえー。合戦ってことは、武将が戦ってたの?」
「おっしゃる通りで、
大きな雪玉を転がし始めた
「あ、合戦ではなく、似たようなものですが、ただただ雪をぶつけ合う遊びとして、源氏物語に『雪ぶつけ』というものが記されておりますので、現代人がやっているのはこちらと考えた方がよさそうですね。」
「そうなんだ!じゃあ命がけでしなくて大丈夫だね!」
「そんなに簡単に命をかけようとしないでください…」
「命がけ、というわけではないですが、この雪合戦、実は遊びだけでなく、公式なスポーツとしても広がっており、日本以外でも競技として、確立されているそうです。」
「それはまさに雪合戦って感じするね!ちょっと見てみたいかも!」
「プロの本気の雪合戦。私も少し見てみたいですね。」
そう話している間に、
彼女の目の前には雪だるまが出来上がっていた。
「雪だるまにも飾りつけします?」
「うーん、目とか鼻とかないとさすがに寂しいね。一応しておく!」
「せっかくなので、私も手伝います。」
そうして、今度は2人で雪だるまの飾りつけを始めた。
部屋に戻るのはいつになることやら…。
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