第5pedia 大掃除
「今年もあと10日くらいしかない!大掃除しないと!」
手伝う気はさらさらなさそうだ。
「大丈夫!
「装備って、そんなRPGみたいに…。そもそもここに来たのが数週間前ですし、普段から掃除はきちんとしているので、今年は必要ないかと。どこか気になる部分はありますか?」
そういわれた
それからゆっくりとエプロンの紐を解き、マスクを外した。
「…わたしたちのおうち、綺麗だね!もう思い残すことはないです!」
「よかったですね。でも思いとどまってください。そんな、先が短いみたいな物言い――」
「あっ」
「思い残してることあった!」
「まだ生きられそうでよかったです。で、どこのお掃除ですか?」
「ううん。掃除じゃないの。掃除のことだけどー…。」
掃除だけど掃除じゃない…なぞなぞを出されているかのような気分になって考えていると、
「どうして、年末に大掃除するんだろう。気になったときにすればいいんじゃないの?年末はまとまったお休みがあるから?」
「いわれてみると、どうして年末なんでしょうね…気になりますね…。」
「調べて!ヨミpedia!」
その言葉を聞いた
その間に、
それを見た
「では、説明しますね。」
「お願いします!」
「起源は平安時代に行われていた『すす払い』という宮中行事になります。当時は『大掃除』というよりは、お正月に向けての準備の最初に行うものとして、厄払いも兼ねて宮中に溜まったすすを払い落していたそうです。」
「はい!質問です!きゅーちゅーって何ですか!」
「神社や宮殿の内部、境内などを指す言葉ですね。ついでに先ほどのお話をもう少し補足しておくと、当時は電気のない時代だったので、暖をとったり、明かりを確保するのに、蝋燭や炭、薪などを使っていたため、天井がすすで黒く染まっていたので、『すす払い』と呼ばれていたそうです。」
「あ、まっくろくろすけだね!」
「そうですね。そちらの方がイメージしやすいですね。」
説明が一通り終わった様子の
「ちょ、ちょっと待ってください。今回短くないです…?」
「簡潔にまとまってるならいいんじゃない?気になるところもないし…」
「そ、そうですかね…。文字数三桁はちょっと短いのでは…。」
「もじすう…?わかんないけど、たまにはいいのでは!思い残したことはありません!!」
「
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