激重ヤンデレお姉ちゃんが育てたんだから、食べるのも私♡


 //数年前


おーい~


そろそろお買い物行くよ~


えへへっ


ほら、手、つなご?


んっふふーん♪


今日はなににしようかな?


家にまだ余り物もあるしー、それと一緒に炒めておかずにしちゃおっか


うんうん♪


んー……あれ? もしかしておっきくなってきた?


ほら、お手手、なんだかおっきい気がするの


……まだお姉ちゃんよりは小さいね♪


でも、そっかぁ


成長してきたんだねー


お姉ちゃん、嬉しい♪


ここまで一生懸命……いっぱいお世話したんだもんっ


元気でいてくれるのが、本当に幸せ~


えへへ


んー、それじゃあ、奮発して、ちょっといいお肉買っちゃおっか!


焼き肉みたいにして食べちゃお!


けってーい♪


家にあるのは料理しなおしてアレンジしちゃおう!


んふふふふ♪


え? お金?


もー、大丈夫だって~


お姉ちゃんに任せなさい!


君と二人で生きていけるように頑張ってるんだから!


だから、ね


お姉ちゃんとずっと一緒にいようね


二人でいろんなことを乗りこえて、一緒に笑うんだぁ……


えへへっ!


それじゃあ、晩御飯、手伝ってね!


その分、お姉ちゃんがおいしーくしてあげるから


んふふふふ!


//現在


//帰宅


あ……おかえり~♪


えへへ、今日も遅かったね


大丈夫?


勉強とか、大変じゃない?


ん、そっか


うん、ならいいの


お姉ちゃん、あなたが困ってたら、いつでも相談に乗るからね?


……え? 待ってなくてもいい?


え、だって、夜ご飯まだでしょ?


それに、あなたは勉強で頑張ってるんだから


私が先に寝ちゃうのもなんだか、ね?


いつだってお姉ちゃんはあなたの味方なんだから


……ん? なぁに?


話、聞くよ


……え?


恋人ができた、ねぇ


そうなんだ


それで?


……もしかして、それで毎日遅いの?


……勉強してるんじゃないんだ……


ねぇ、あなた、自分の成績はわかってる?


あんまりよくないよね?


だからお勉強してるんでしょ?


そのために私が毎日ご飯作って夜も待って朝も早起きしてるのに


……ねぇ、お姉ちゃんじゃだめ?


お姉ちゃんがあなたの好きな人で、将来のお嫁さんになるの


ねぇ、それがいいでしょ?


その方がいいわよ、だってこんなにお互いをわかって……!


……そう、なんだ……


……ねぇ


あなたは、誰が育てたんだっけ……?


私よね? お姉ちゃんよね?


くふ、くふふふふっ♪


ねーえー……あなたは私の好みになるように育てたんだよぉ……?


あなたを最後にぱくりって食べちゃえるように、美味しく料理して、味付けして……♡


なのに、それを横取りなんておかしいわよね……


だから、もう一回料理しなおさないと、ね……


えへ、えへへへっ♪


大丈夫……そういうのは得意だもん……♡


ほぉら、こっちにおいで……♡


お姉ちゃんが優しくしてあげる……


//低音囁き

お姉ちゃんの好みに味付けし直してやるから、覚悟してね

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