ヤンデレ竜娘「私の夫になれ」
……あぁ、目が覚めたか?
人間の目には暗すぎるだろうから、たいまつを何本か灯してあるんだが……
(近くで)私の顔、見えるか?
あぁ、よかったよかった。
傷も、体全部見たが、なさそうだったしな。
……どうした?
なんでここにって、
覚えてないか?
私がわざわざ、お前を迎えに行ったこと。
大分前に、私が、お前を番いにすると言っただろ?
それなのに、イヤだだの、俺にはほかにいるんだだのごちゃごちゃ言いやがって。
(囁き)元はといえば、私の求愛を振って、わたしに恥をかかせたお前が悪いんだ。
至高の種族である竜の女に求婚されて、よもや断るとはな……。
……あぁ、そんなひどい表情をしないでくれよ。
だから、お前の元居た場所が一面焼かれたって、仕方がない。
私の一族総出でやったんだ、人間はみな諦めているさ。
まぁ、お前も向こうでは死んだことになっている。
お前の婚約者?彼女?……まぁなんでもいいが、
もうそんな弱い女はこの世にいないんだ。
だから、もうなにも気兼ねなく私と……な?
なんだ?
おれも彼女を追いたいから、殺せ?
……何言ってるんだ。そんなことはわたしが許さない。
弱いお前は、私に従わなければいけないんだ。
だから、これからはそんなメスのことは忘れて、私と添い遂げるんだ。
私と子を成して、幸せに暮らすんだ。
何物にも邪魔をさせない。
お前と一生を共にするために、
意見を言うバカな同族も、皆殺しにしたんだ。
それだけ、強くなってきたんだ。
(低音)いいな?
……まだわからないか?
なんでだ、なんでだよ!
私は、お前が欲しくて……お前のことが好きで、
ずっと……ずっと、振り返ってもらえるように、
高貴で、美しくて、強くなったんだぞ……
なんでだって……
昔だって、私は強かったわけじゃない……
それを、助けてくれただろ……?
だから、私はあの頃に、お前を伴侶にすると決めたんだ……
悪いか?
……そう、か。
お前も、結局は、そうなんだな……
だが、ただでは済まさない。
お前は、わたしを侮辱したんだ。
夫じゃなく……
惨めなペットとして飼ってやろう。
種馬として……愛玩動物として、な……。
その方が、お前に合っているだろ?なぁ?
私に従順に、弱い者は強い者に服従できるように、
しっかり躾けてやる。
あの世の女のもとにも、絶対に行かせてやるもんか……。
嬉しいよなぁ?
私にしっかり尻尾を振って、
私を満足させられるようになるんだぞ……♡
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