ヤンデレお嬢様「どんなことをしてでも、"幸せ"にしてあげる」

(ドアが開く音)


おはよう。


ご機嫌はいかがかしら?


……そう、良かったわ。


すっかり、素直にお返事してくれるようになったわね。


両手両足が鎖で縛られていても、いい笑顔を見せてくれるようになった……。


あぁ……あなたが愛おしいわ。


私のお人形さんって感じで、すごく素敵よ。


一ヶ月もかかったけれど、あなたが私を好きになってくれて、本当に良かった……。


分かってくれたのでしょう? 私の愛……。


んふふ。嬉しいわ。


今までつらかったでしょう?


でも、今分かっていただけたように、全て、私の愛なのですわ。


……ぇ、私を抱きしめたい?


(焦り声)そ、そんなこと、急に言われましても……


……わ、わかりましたわ。


(錠を外す音)


あら、手首に跡が……ってきゃ!


……もう、急に抱きしめないで……ください……


あなたがこんなに私に依存してくださるなんて、夢みたい、ですわ……


(以下、場面転換まで囁き)


私も……ぎゅーっ……して差し上げます。


あったかい……


こうしてお互いに抱き合うなんて、夢みたい、ですわ……


……ふわぁー……朝なのに、私、眠くなってしまいましたわ……


あなた、一緒に寝ましょ……


たまには二度寝も、いいですわよね……


すぅ……すぅ…………


(場面転換)


(主人公は枷を抜け出し、ドアを開けようとした)


ねぇ、なにをやっているの……? あなた……


足枷を外して、私の抱擁からも抜け出して……


ん? 何がおかしいんですの? そんなにおかしいおかしいと連呼して……


あら、私が寝ていたと思って?


いいこと? もう一度、ちゃぁーんと教えて差し上げます。


お金持ちにはお金持ちになる理由が当然存在しますの。


ですからね、私は二度寝する必要のないくらいには健康体でいますの。


あなたを死ぬまで飼い殺しにするのに、私が先に死ぬようじゃ困りますものね。


それに、そのドアはオートロック式……まぁ簡単に言えば、私と一部の従者しか開けられない特注のドアですの。


それだけ、あなたのことを思っているのに……


あなたは、私を、騙した……


ふふっ……あははははっ……


ふぅ……ふぅ……。


面白かったですわ、あなた。


では、もうベッドに戻りましょう? 今なら、また一ヶ月の折檻で許して差し上げます。


寛大でしょう? さあ、戻りなさい!


……その目つき、態度、気に入りませんわ。


なら、どうぞかかってきなさいな?


(取っ組み合う音)

(スタンガンの音)


ふふっ……私に勝てるわけないじゃない!


そんな体力の落ちたあなたなんて、まるで赤ちゃんのよう……


さ、体が動かないうちに、ベッドまで運んで差し上げます……。


(運ばれ、再び強固に拘束される)


ふふ……うふふふふふふ……


やっぱり、あなたはこの格好の方がお似合いですわ……


おまけに、私に馬乗りになられても、もう手も足も出せない……


ところで、あなたは脱走を企てた罪と、私に歯向かった大罪……


それに、私を裏切った、まさしく神に逆らった所業……


どう償うおつもりかしら?


……ん? そんなの、私の身勝手、ですって……?


あら、そう……


どうしましょう……あなたには、どんな罰も効きそうにありませんわね……


苦痛では、あなたは支配できないようですから……


………………そうですわ、こうしましょう。聞きなさい。


人には、絶対に抗えない三つの欲がありますわ。


睡眠欲と食欲は、まぁ生きるために必要ですわよね。


そして、最後の性欲……これを活用することに致しましょう?


あら、期待していますの? かわいいこと。


(囁き)でも、えっちなこと、ではないですわよ。


そんな不埒なことをしなくても、やりかたなんていくらでもありますのよ。


(パチン)

(ドアが開き、従者が来る)


ほら、ここに運ばれてきたのは、注射器……


中身は……なんでしょう?


ほぉら、暴れると、注射器の針が折れて危ないですわ……


はい、ちゅ~~…………


どう? すぐにでもぼんやりと感じてくるはずよ。


(次3行囁き)


ほら、首筋を、後ろから両手でなでてあげる……すぅー…………


ふふふっ、すごい痙攣……


でも、あなたの性欲はこんなんじゃ、決して満たされることはないですわね。


どう? 今の状況、決して先ほど期待したようなものじゃないでしょう?


こんなのがずぅーっと、ずぅーっと、続くんですもの。


私は面白いですし、それにあなたのその反応、見ていて飽きないですわ。


あなたが悔い改めて……いいえ、それは生ぬるいですわね。


あなたの自我がなくなるまで、壊し続けて差し上げます。


壊して壊して壊して壊して、


まっさらになったら、あなたを作って差し上げますわ。


そうよ、最初からこうすればよかった……。


調教なんて生易しい……。


私の、理想の「あなた」を作れば……。


私も「あなた」も、"幸せ"だった……


(ここから最後まで囁き)


では、始めますわね……


次は、あなたが……本当に、私を愛せるようになってくださいね…………。

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