ヤンデレ幼馴染「おかえりなさい」

あ、ひさしぶり…元気してた…?


ん、なに…?


ごめん、なさい……?


ちょっと、よく、わからないなぁ……


なにに対してごめんなさい、なの?


……ふーん、逃げてごめんなさい、ね。


どうしよっかな。


だって、きみが悪いんだよね。


私がせっかく、きみを”愛して”あげたのに、


きみがそれでも逃げちゃうから。


今度は逃げない?


……今は、ちょっと許せない、かな。


でも、そうだね。


チャンスはあげよう、かな。


荷物、家においてきたらすぐ、私の家においで。


破ったら、次はないよ。


(幼馴染宅)


早いね。


そんなに息を切らせて。大丈夫?


ほら、深呼吸して。


すー……はー……


すー……はー………………


どう? ちょっとは落ち着いた?


そう。よかった。


じゃ、私の部屋、いこっか。


で、きみは分かってて来てるんだよね。


うぅん、きみはどうしようもないほど、分かってる。


あのときは、そうだね。


そこのベッドに縛り付けられて、


毎日毎日、食事もトイレも私がやってあげて


毎日、全然理解してない愛を教えてあげてたんだよね。


忘れてないよね……ってゆーか、忘れられないからここに戻ってきたんだもんね。


きみは、確か、最初の方はすごく嫌がってたよね。


でも、戻ってきた。


きみはさ、結局は好きなんだよ、私のこと。


私の愛がほしいんだよ。


そういう体になっちゃったの。


あれ、震えて来たね。怖い?


ぎゅってしてあげる……よしよし


(ささやき)


でも、きみは悪い子、だよね。


こうして戻ってきたけど、一回は逃げちゃったもんね。


どうすればいいと思う?


どうしたら、あの日々を取り戻せると思う?


「きみに愛を誓う」って、


前だって、そう言って逃げたよね?


……あはは、涙流しちゃって。


じゃあ、自分で絶対にとれないように、拘束具、つけて。


そしたら、信じてあげる


……すごいね、そんなにいっぱい。


色々用意してたけど、全部つけちゃうなんて。


いいよ、許してあげる。


……うふふ、ふふふふふふっ。


実はね。


きみは帰ってきたくなるように、私が弄ってあげてたんだよ。


きみの深層心理とかぁ、周囲の環境とかぁ。


どう? ちょっとびっくりした?


私ね、考えたんだよ。


本当の意味できみを支配したい、私のものにしたいって考えたらさ


きみが完全に私に染まるには、どうすればいいのかなって


……うまくいったみたいだよね。


その証拠に、きみ、嬉しそうだよね。


私の部屋に監禁されて。


本当の意味で、私のモノになれて。


こんなネタバラシされても、心の中は満たされてる、って。


嫌がってるふりなんか、ほんのポーズだもんね。


そうしないと、私の愛情が感じられない、


私のぬくもりを感じられない、そうでしょ?


うふふふふふふふふふっ


私もうれしいよ。


私がきみを愛してあげたら、きみが喜んでくれるんだって。


だからね、これからはずーっとずぅっーと、


激しく、愛してあげるからね…………

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