ヤンデレ幼馴染「私しか見れない……でしょ?」①

(廊下)


お、やっほー。


ね、昼休み、暇でしょ?


えー、暇じゃない?


次の授業……って、まじめか~!


まぁいいや。そ・ん・な・こ・と・よ・りー……。


(低音)(耳元でささやき)……いいから来なって。いいでしょ?


……って、そんな怖がった顔しないでよー。冗談冗談~!


ほら、きみ、最近付き合い悪いじゃん?


だからさ、まぁー、その、お互い直接家にってわけでもないから、


二人きりで、話……したいなと思って。


ねー、いーじゃーん! 


前はいっつもくだらない話してたけどさ、


最近は全然……


え、ほんと?


やったっ。じゃあ、保健室で待ってるね!


(保健室)


あっ、ごっめーん! 待たせた?


いやぁ、ほんとごめんってば~。


なんで保健室なんだ、って、


ほら、この時間は保健室、だれもいないから。


いいでしょ? 人が居そうなのに、二人きり、なんて。


ワクワクしない?


はい、遅刻のお詫びのジュース。これ、好きでしょ?


ほら、私のと同じ。開けてあげる。


ほらほら、そこのベッドに座って。


好きでしょ、こういうの。ふふっ。


……で、どう? 最近は?


って~、ぼちぼちとか~


違う違う~、私はそういうのが聞きたいんじゃなくてぇ……


最近、他の女のこと見て、楽しいかって聞いてるの。


きみのこと、見てれば分かるよ~、


私のところから離れてさ、


他の女のことばっか見て、しかもちらちらちらちらいろんな女のこと……


あ~ぁ、バッカみたい。そう思わない?


私がいるのに、私が見てるのに、私が、私が……。


はぁ……はぁ……あれ、どうしたの……?


手がプルプルして……って、あらら……ジュースこぼしちゃった。


体がしびれてきたんだね……大丈夫、そのまま、横になろ?


ほら、安心して……両手、繋げながら、私が上になってあげる。


あれ、抵抗してる? わかるよ、変に力入れてるの。


でも、もう私にかなわないくらい弱い。そのまま、押し倒しちゃうよ。


唇も動かすの、難しそうだね。呼吸はできそうだから大丈夫だね。


いいよ。きみはもう、これから呼吸だけ出来ればそれでいいんだから。


あとね……私だけ、私だけをきみの瞳に映してくれればそれでいいから。


きみの目に、私がいる……私だけ……どう? 


きみには、わたしが分かる?


分からないよね…………きみの目は、濁ってるもん。


他の女で、こんなに目が濁って……可哀そう。


濁りすぎて、自分のことも、自分が誰を愛するべきかも、分からなくなっちゃったんだよね。


あ、目は動かせるんだ。そっぽ向いて、必死に悪あがきして。可愛い。


でも、今のうちだけ。そういう表情だって、今のうちしか見れないと思うと……ね。


んっ…………ん……………………


……ぷはっ……どう? これでも、目、そらせる?


んふふ。目がとろーんってなってる。


長くキスしたから、ちょっとした酸欠になっちゃったかな。


頭も働かなくなってきたね。


でも、大丈夫だよ。


私だけ見てられるように、調教……してあげるからね……


だから、もう他の女なんて見なくても大丈夫。


ううん、むしろ嫌悪感を覚えちゃうようにして、ね……


私を常に見てないと、近くにいないと駄目な体にしてあげるからね……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る