第20話・・ノラ君接近中
眠れない夜が、明けました。彼は、あの場所にいるのかも心配でしたし、居ても、何もしてあげられない事が悔しくてどうしょうもありませんでした。とりあえず、いつもの様に、支度をしノラ君と待ち合わせをして、昨日の水辺に向かいました。やはり、彼は、いませんでした。
「🐱ミャン・・やはり彼は、いないね。」
「🐱にゃー・・そうだね。いないね。」
僕はノラ君と水辺の何処かにいないか?調べて見ましたが、結局見つかる事はありませんでした。何日も、何回も水辺に足を運びましたが、逢うことはありませんでした。悲しい時が流れます。
でも、良いこも、ありました。それは、毎日の様にノラ君と逢う事で、二匹の距離は近付きつつありました。
「🐱にゃー・今日はお花畑に行かない?」
「🐱ミャン・・いいよ」
二匹は、毎日の様に逢い心を通わせていきました。少しづつですが、ノラ君の存在が、ご主人様と同じ位大事になって行きました。悲しい、彼の存在、うきうきするノラ君の存在。揺れる二つの思いが、僕の夜を悩ませます。毎日、ご主人様に、撫でてもらいながら、僕は寝てました。季節は変わり、紅葉の季節、になりました。紅葉は、いつ見ても綺麗です。黄色、赤色、オレンジ色、など様々な色が、一本の木に咲き乱れます。ノラ君といつも見ていました。猫には、発情期が、ありますが、僕は、誰も受付ませんでした。なぜか、彼の存在が邪魔するみたいです。ご主人様は、僕が、結婚して、子供が生まれることを望んでいましたが、しばらくは出来そうもありませんでした。そして当時も今もですが、飼い猫さんの場合、避妊手術をされる方もいますが、僕のご主人様は、リスクが高いと反対して、手術は、しませんでした。ご主人様に感謝してました。そのおかげで、恋が出来るからです。時が流れて、僕達猫には、過酷な冬が来ました。
そして、この冬に、ある克服を試みました。
・・・・・21に続く
クロちゃん🐱が克服したい事とは
また次回に・・・
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