第25話「殺し屋なりの償い」
ケルベロスに勝利したバルクとノバスと戦闘を開始した心、その一方でノバスの刺客である殺し屋のロロカ·マドリアと対峙したリニアは動けずにいた
「貴方は、なぜ殺し屋になったのかしら?私には教えてくれないかしら?」
「教える義理はありません。それより、自分の心配をした方がいいんじゃないですか?」
「何故?貴方より私の方が有利な状況にあることは貴方も分かっていることでしょ?油断させようとしているなら無駄よ」
くっ、やはりバレていますね。本来ならもう戦いは終わっていてもいい頃合いなのに。
この人、一体何を仕組んでいるのか分かりませんが、動いた瞬間に致命傷を追うほどのダメージをおうほどの何かが仕組まれているのは確かですね。ですが、もう既に勝つための方法は考えつきました。
「さぁて、何も話してくれないのならさっさと殺してしまいしょうかね。邪魔な者を殺せば、ノバス様もお喜びになるでしょう」
「さぁ、それはどうでしょう?」
「何?貴方を殺せば、ノバス様がお喜びになるのは紛れもない事実のはずよ」
「確かに、私を殺せば功績としては素晴らしいかもしれませんね。ですが、あなたは既に失敗をしているのですよ。ノバスを追いかけてるのは私ではなく、ココロさんです。そのココロさんを目の前で逃がしている貴方にノバスはガッカリしているでしょう」
「そこは大丈夫よ。貴方を殺して直ぐに、ノバス様と接触する前にそいつを見つけて殺すだけだもの」
「それは無理です。だってあの人が使ったのはノバスの元に向かう瞬間移動なのだから、既に接触には成功しています」
「な!そんな、、、」
「貴方は既にガッカリされています。ここで私を殺した所でもはや無意味です」
「ふふっ、あーはっはっはっ、私の邪魔をした貴方を殺す。それが私がノバス様に消される前の最後の殺しよ。どうせ死ぬんだもの、
もうどうでもいいわ。貴方はじっくり殺してあげる!」
そう言うロロカの後ろには、動けないはずのリニアが立っていた。
「そうですか、それはいいですが、貴方油断しすぎじゃないでしょうか?せっかくの罠も貴方の任意発動が条件では無意味ですね」
「いつのまに!っっ!」
ロロカは血を流して倒れる
「もう既に貴方の事は斬りました。良く斬れるんですよ。この短剣」
「クソォ...わ...私の罠が...き..消える」
「貴方の敗因は、殺し屋のくせに標的の言葉に耳を貸してしまったことです。そのせいでせっかくの罠を無駄にする。殺し屋に有るまじき行為です」
「こ...殺して...やる」
「今のあなたでは無理ですね。何故罠をスキルで使うのかが分かりません。貴方は殺し屋としてのスタイルがなっていない。最後に1つ教えてあげます。私が殺し屋になったのは、大切な人を殺した人を探すためです。私が殺した人もその探していた人間の候補です。ですが、結局私が殺していたのは、顔が似ていただけの一般人だった人。罪悪感で死のうとした私を救ってくれた人がいなければ、今私はここにいないでしょう。私は殺し屋をやめて、今は武器や装備を作る冒険者をしています。私のような殺し屋にいつ襲われても罪のない一般人の方がその身を守れるように、そして、襲われる人が減るように殺し屋を殺すのが、私ができる、殺し屋なりの
ギフト、
勝者、リニア
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