第23話「無謀です」
そして、俺の目の前には優雅に椅子に座っているノバスがいるのだった。
「驚きましたよ。まさか瞬間移動まで使えるとは、正直もう見つからないと思っていましたからね。」
「ノバス!何故外にいないんだ!お前は確かに探知スキルでは外で動いていたはずだ!」
「簡単な話ですよ。探知スキルを持っている可能性も考慮して、私を探す探知スキルには妨害したまでのことですよ。馬鹿正直に追いかけていれば、今頃私との距離はもっと離れていたどころか、私の可愛い秘書に殺されていたころでしょうね」
「そいつなら、俺の頼れる人が相手をしているよ。絶対に負けないと信じられる人がね」
「ほぅ、ですが貴方はどうでしょうか。私と貴方では戦ったとしても結果は完全に見えていると言っても過言じゃないですよ」
「それでも俺は戦う!シリアとアルシャを助けるためならば!」
「それは困りますね。出来ればこの段階で諦めて欲しかったのですが、どうやら私は貴方を殺さなくてはいけないようです。無駄な殺生はしたくないのですよ。無意味で時間の無駄ですからね。はっきりいって
「シリアとアルシャは無事なんだろうな!」
「貴方は自分が死ぬという状況で赤の他人である子供にそこまで気を使う必要があるのですか?私には理解できません」
「いいから答えろ!2人は無事なのか?!」
「勿論です。大事な商品に傷をつけてしまう商売人など3流ですからね。2人には綺麗な部屋で眠ってもらっていますよ。特別な子達ですから、一生遊んで暮らせる金額で売れることでしょう。そんな一流の商品を私が易々とあなたに1度奪われたと思うと恥ずかしい限りですけどね。まぁ、どうせ貴方は今から私が殺すので、それで帳消しでしょう」
「2人が無事ならそれでいい、外に出ろ。
お前を俺が倒して2人を奪い返してみせる!」
「いいでしょう。私も自分のアジトで暴れる事は嫌ですからね。外でならば私の力を存分に使い貴方を殺せますから」
「
ドゴォォォォォ!!
話しているノバスに超スピードで一気に近づき、俺は不意打ちでさっき確認した、覚えていたスキルの1つ衝撃を喰らわせる。ノバスは壁を壊してアジトの外にぶっ飛ぶ
「どうだ!
「やってくれましたね。不意打ちとは汚い事をしますね。もう完全にキレました。覚悟しなさい、貴様は本気で殺してやりますから」
「な...ダメージがないのか?!」
「当たり前です。そんな風圧だけのスキルでは体が吹き飛んだところでダメージも何もあるわけがないでしょう。同じ事を2回も言わせないでくださいね。無謀です。」
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