第16話「黒ずくめの目的の鍵」

暗い大きな部屋の中で、黒ずくめの男と、派手なカッコをした男が話している。

「とり逃しただと?奴隷商に高値で売るはずだった商品のガキを8人もか?」

派手な男が問いかける

「申し訳ありません。突如、我々の馬車が急に壊れてしまい。ガキ共に逃げられてしまいすぐに、あの特注品2人をおったのですが、突如出てきた知らない男に、私以外の物達は、その男の見たことの無い鍵のようなスキルで消滅させられてしまったのです。私は命からがら、その男から逃げてきたのです。」と、黒ずくめの男が、説明をして謝る。

「そうか、情報をありがとう。助かった。もういいぞ、さっさと別のガキ共を探しにいけ」

「はい、失礼します。」

そう言って部屋から出ようと派手な男から背を向けた瞬間、その黒ずくめの命の灯火は消えたのであった。

「役立たずが、」

私の名は、ノバス·ソユレタ、奴隷商人に活きのいい女のガキを売ったり、依頼されれば、殺人や誘拐、テロに密輸だってする組織、

「闇の喪失者やみのそうしつしゃ」の

統率者である。普段なら逃げたガキなどどうでもいいのだが、今回逃したガキの内、2人は絶対に逃がしてはならない。私には人間の潜在能力を見るアビリティがある。本来、昨日ここに来るはずだった8人の奴隷の中に入っている赤髪の姉妹2人、あの2人には特別な力、私をも超える力を感じた。まるで、あの十二神のような力をだ。ガキ自体はまだその力に気づいてない。ならば今の間に高値で売れば私は一生暮らしていける程の金を得ることができるだろう。そう、自分の幸せのためになら、他の者の幸せなど、どうでもいいのだ。

それはそうと、始末した奴が言っていた男、記憶から読み撮らせてもらったが、顔は普通だ。だが、目は黒という珍しい色をしている。髪も黒髪でかなり珍しい。服装も何かの決まった服かなにかだろう。どこの学校か分からんが、制服のようなものを着ていた。

あいにく、奴隷にするガキたちには追跡スキルをかけてあるのでね。居場所は把握済みなのだよ。

そうして、ノバスはシリアとアルシャを心から奪いに行くのだった。

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