第17話「風呂上がりの鍵」
俺はあの後、2人とお風呂に入った。
2人の体には微かな傷がいくつかあり、それは転んだり子供が遊んで出来たような傷ではないことを俺は直ぐに理解した。
この子達を幸せにしたいという俺のこの感情はもうすぐ消えるだろう。だから、俺はこのスキルの事をこの子達に伝えておかないといけないのだ。
「とりあえず服はこれを来ておいてくれ」
「うん、ありがとお兄ちゃん」
子供用の服がこの家にあったことに気がついて本当に良かった。でもこれは多分ミラインの小さい時に来てた服かと思われるため、勝手に着せてよかったのかなとも思う。
俺は晩御飯を作るために買い出しに行こうと思った。だが、この子達をこの家に2人だけで留守番させてもいいのだろうか?
場所はばれないと思うがこの家自体がとても大きいため、家の中で迷ったりしてはいけないと思った。
食料もそうだが、この子達の服も買わないといけないだろう。いつまでもミラインの服を勝手に着せておく訳にはいかないからな。
というか、ミラインさんはもっと警戒心を持った方がいいと思うよ。服を探していた時にタンスの中にミラインさんのであろう下着が入っていたのだ。直ぐにタンスを閉めて他の部屋に服を探しに行ったから大丈夫だとは思うが、他の男なら迷わずその晩にでもオカズにされていただろう。ミライン自体が中々に可愛いし、胸も、あれはDかEぐらいだろうか、かなり男には刺激的な体だった。きっと、元の性格の俺には理解出来無いものだろう。こんなことで俺は初めてギフティアに感情をくれた事に感謝するのだった。
まぁそれはさておいて、やっぱり2人も買い物には連れていこうと思う。この家で留守番させるのも安全だろうとは思うが、俺といた方がこの子達も安心だろう。
「よし、これから晩ご飯と服を買いに行く」
「私達も一緒に行って良いんですか?」
「もちろんだ。準備をしたらすぐにでも3人で街に買い物に行くぞ!」
「分かりました。準備してきます!」
そうして、2人は目をキラキラ輝かせながら髪を乾かしてお出かけの準備をするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます