Side : John Doe 神話の戦士

 ビルの影からアリンが現れる。ウィンストンもだ。

 皆、ネメラウスの爆破を予期してすこし離れていたらしい。


 お互いに顔を見合わせる。

 未曽有の脅威に深刻な表情をしていた。


「まるで神話の怪物だ。お前のスキルコンビネーションをまともに喰らって生きているとはな」

「あれはバケモノだ……悪魔だ」

「ジェイムズは?」

「わからん、殺されたように見えたが、もしかしたら意識を奪われただけかもしれない。どのみちいまは戦えないだろう」

「あいつのスキルなら防御力関係ないのだがな」


 アリンは残念そうに言う。


「ですが、やつの装甲もダメージを受けているはずです。無限の耐久力なんてあるはずもないですから」

「ウィンストンの言うとおりだな。ダメージは入っていないとおかしい」

 

 ウィンストンはアリンへバフを掛けていく。

 ネメラウスのにかけたものと同じ魔術セットだ。


(防御力が脆くなっているなら勝機はある)


 ネメラウスは麻薬型の回復薬を打ち、折れた腕を強引に肘にはめなおす。

 アリンとうなづきあい、息をあわせてふたりは攻撃を開始した。

 前衛はにアリンとネメラウス、ウィンストンは後衛だ。

 炎の槍が高速で飛翔するもユタは手で軽くいなしてしまう。


「人間を力を思い知らせてやる」

 

 アリンは拳を固く握りしめ、打ちかかり、ネメラウスはコンバットナイフの分厚い刃で斬りかかる。


 バフで強化されたアリンとネメラウスはユタの動きに追いついていた。

 ユタは散々に殴られ、蹴られ、関節をとられ負担を掛けられた。

 しかし、すぐに2人の近接戦闘技能に慣れてしまう。

 ユタにとって新鮮な技能を披露するアリンは興味の対象だった。

 ゆえにネメラウスをいったん排除することにした。


 ナイフを受け止め、回避し、片腕をとってネメラウスを投げ飛ばす。

 すぐにアリンのボクシングがはじまる。

 ユタはボクシングに付き合うが、どうしても打たれてしまう。

 強烈なカウンターを連続でもらう。

 アリンは渾身の拳を打ち込むことができて、確かな手ごたえを感じていた。


(やれる。ウィンストンの強化のおかげで身体能力では追いついた。技能では遥かにこちらが上回る)

 

「お遊びはここまでだ」


 アリンはユタの癖をすでに見抜いたつもりでいた。

 がら空きの左ボディへスキルを複数乗せた突き刺すフックを打つ。

 どんなタフネスを誇っていても、内臓に浸透し、スクランブルエッグのようにかき乱す打撃をもらえばひとたまりもない。


(スキル発動──『ウォリアーLv6』『闘神Lv6』『左フックLv6』『ボクシングLv5』『拳撃Lv5』『近接攻撃Lv4』『弱点突破』)


 アリンは全霊を打つ。

 人間大の生物が喰らえば跡形も残らないだろう拳。 

 完璧なタイミングと狙いで放たれたフィニッシュブローであった。

 ズガァンッッ! およそ拳の奏でる打撃音ではなかった。

 衝突の残響がビル群の合間に染みていく。


「っ」


 アリンの背筋を凍えるような悪寒が駆け抜ける。

 拳を打ち込んだ手ごたえがおかしかった。

 これまで何千、何万回と繰り返してきた挙動だからわかる。

 自分が打った相手は痛みに悶えることも、全身の力が抜けて息絶えることも、ましてや衝撃にわずかでもひるみ、体幹を揺らがせることすらしていない。


 恐る恐るアリンは顔をあげる。

 ユタはその場を一歩も動いてはいなかった。

 最強の一撃は確かに命中した。アリンの狙った場所に刺さった。

 しかし、ユタは通用しなかった。


 アリンの心中を理解不能の恐怖が満たしていく。

 

(ありえない、なんだ、どういうことだ、当たっているのに……。防御力があろうとも浸透する攻撃なはずだ……無効化、ましてや耐えることなんて不可能だ)


 歴戦の猛者ゆえ、それでも冷静ではあった。

 まだ威力が足りない、そのことだけは理解できていた。

 だからプライドを捨てることにした。

 『顔のない男』に与えらえた能力を使ってやることにした。


『君は拳で打てたほうがいいよねェ?』


 『筋骨金属化Lv4』に『膂力増強Lv4』、そして『増殖Lv3』。

 

(今回の作戦の直前、あの怪人が渡して来たあやしげな力。頼りたくはなかったが)

 

 アリンは丸太のように肥大化した腕で強力な拳を握りしめた。

 皮膚を破り、蒸気を発する筋肉繊維の塊。

 人類の腕とはとても思えないサイズだ。

 尊厳なき醜悪な暴力性を露わにし、変質したその腕で、アリンは最大最適のスキルを組み合わせ、思い切りユタの胴体を殴りつけた。


「うぉぉおおおおおアアアッッ!!!」


 二撃目は打撃ではなかった。爆発であった。

 空気が震え、衝撃波に向こうまで地面がえぐれる。

 強すぎる力に大気が圧縮、押し出されたのだ。


 チャンピオンの誇りを捨てた拳撃だ。

 すべてが収まる──しかし、ユタはやはりそこに立っていた。

 巨大な拳に顔面で受け止め、何事もなかったかのように直立不動のままだ。

 

「…………ばかな、こんな事は、ありえないん、だ」


 アリンは深い絶望に襲われた。

 手札を使い切り、もうどうしていいのかわからなくなる。


 ユタは首の骨をコキコキと鳴らし、拳を握り、ファイティングポーズを取る。

 アリンは瞠目する。

 許しがたき挑発であった。

 伝説の男へのボクシングでの挑戦。

 闘神の誇りがバケモノの侮蔑を許さない。

 アリンは額に青筋を浮かべ「貴様ぁ……!」と変質した巨腕で殴りかかった。

 視界からユタの姿がフッと消える。

 次の瞬間、カウンター左フックがアリンの顎を打ち抜いていた。

 それだけで決着ついた。アリンは地面のうえに倒れる。誇りは砕かれた。技は学ばれた。チャンピオンは泡を吹き、痙攣し、もう立ちあがることはなかった。


 最強の戦士アリンが倒されたのを皆が目撃していた。

 アリンは考えうる限り最強の状態であった。

 ウィンストンの魔術によるバックアップを受け、見たこともないスキルで攻撃を強化し叩きこんだ。

 すべてにおいて上手く行っていたのに、何故か倒されたのはアリンの方であった。

 ネメラウスもウィンストンも敵との途方もない距離を自覚せざるを得なかった。


 乾いたのどで無理にでも生唾を飲みこむ。

 

(俺たちはいったい何と戦ってる、フィンガーマン……フィンガーマン……ってなんなんだ……黒き指先の騎士団、神話の軍隊……それじゃあ、あれは本当に神話の戦士なのか、レベルが違いすぎる……いや、そうじゃないだろう、もはやそんなことを考えている暇なんてない、アリンが倒された、あいつの正体がなんだろうと、俺がなんとかしないといけないんだ……じゃないとマイヤが)


 ネメラウスはペンダントを握り締める。


 気に食わないなど言ってる余裕はなかった、守るためには。

 『顔のない男』は今回の作戦がはじまる前に、ハイパーソルジャーズ全員に接触し、それぞれが活用できるだろう力を譲渡していた。

 誰もかれもが秘密裏に渡されたものだし、それをおおっぴろげにはしていない。

 皆、不気味な怪人からのプレゼントなど使うつもりもなかった。

 使えば最後、『顔のない男』への隷属を認めるような気がしてしまったからだ。


 しかし、もうそうも言っていられない。


『君ならなんでも上手く使うんだろォ、ネメラウス』


 ネメラウスが渡されたのは4つの関連性のないスキルたちであった。


 黄色い閃光がヂリリっと空気を焦がす音を立てて槍となる。

 それはかつて雷神が振るった稲妻の槍だ。

 ネメラウスはふりかぶり、黄雷が投擲される。

 鋭く飛んでいき、空気を裂く。だが、ユタは容易に反応し、弾いて掻き消した。


 その隙にネメラウスは一足で距離を詰める。

 背中が破れ、緑の不快液を溢れさせる触腕が生えて来る。

 触腕はユタを絡めとると、腐敗する毒液を肉の隙間から溢れださせ焼こうとした。


 これもまたユタの身体表面を汚すだけに終わる。溶かせている様子はない。

 ユタは自分の背中の黒い触腕を伸ばすと、逆にネメラウスの胸に突き立てた。

 黒い触腕が傷口を進み、耐えがたい痛みを敵に与える。

 

「うぐ、ぐあッ!」

「ネミィ!」


(クソが、なんなんだ、あのカオナシ野郎、使えねえスキルばっか寄越しやがって)


 ネメラウスは内心で悪態をつく。

 もはや抵抗する手段がすべて失われたかに思われた。

 

 だが、その時になって、視界内に彼女の姿を発見する。

 同時に勝利の活路を見出した。

 彼の期待通り、勝利の女神は慈悲なく最大の攻撃をおこなった。


 パキ、パキィ、キィ……空気が割れ、悲鳴をあげる。

 極低温が突然に空間を犯し、すべてに等しくの終わりを持ってきた。

 巨大な氷が大地を走り、眼にも止まぬ速さで駆け抜ける。

 分厚く白い氷は慈悲なくネメラウスごとユタを包みこんでしまった。

 もつれ、絡み合って身動きの取れない両者ごと一瞬で凍らせたのだ。

 

 ウィンストンは大氷の出現にキョロキョロとあたりを見渡す。

 遠くにマイヤの姿を捉えて納得した。

 スキルの威力だけで言えば、マイヤのソレは間違いなく最強のうちのひとつだ。

 途方もない怪物を倒す者がいるとすれば、それは彼女のような天才だけだ。


「今度は捕まえた、はぁはぁ」

 

 マイヤは白い吐息を漏らしながら、ゆっくりと近づいてくる。

 彼女は自身の作り出した氷ならばいつでも自由に消失させることができた。

 ユタを完全に捕縛して、氷塊からネメラウスだけを取り出す器用さもある。


 いくつかあるハイパーソルジャーズのプランの内『相手を一時的に身動き取れなくさせる事』は、パーティの勝利条件である。動きさえ封じれば、あとはマイヤが最大の凍結を行うことで、あらゆる生物を細胞レベルで壊死させることができるからだ。


 巨大な氷はどんどん厚みを増してく。

 景色が真っ白に変わるさまは、周囲の世界をまるごと作り替えているかのようだ。

 マイヤは無我夢中で氷を積み上げて、絶対に、絶対にユタが外へ出て来られないように念入りに対象から熱を奪おうとする。

 

(どんな生物だろうと絶対零度下では活動することはできない。私のスキルコントロールなら氷の内側のある一点を絶対零度にすることができる)


 マイヤは冷汗をかきながら、強大なチカラで繊細な操作に集中する。

 ウィンストンはそのさまを傍観者として唖然として目撃していた。

 

(マイヤさん、これほどの凍結を行えるなんて、それもこの速さで……)


「ッ」

「? マイヤさん? どうかしました?」


 マイヤの様子が変わった。目を見開き、膝をつく。

 彼女はふたつの操作をしていた。

 ひとつはユタを完全に凍死させる操作。

 もうひとつはネメラウスを取り出す操作。

 その最中で、ひとつの目の操作に致命的な妨害が入ったのだ。


 対象の内に膨大な熱が生じはじめたのだ。


(氷が溶解させられる。まずい!)


 そう思った瞬間、空から黒緑の雷が降って来た。

 氷山の一部が砕け、何かが飛び出してくる。

 それは高速で飛翔し、マイヤの肩を貫く。

 赤い温かな血と悲鳴が無人の地下都市にこだました。


 ウィンストンは剣に刺し押されたマイヤの背中を受け止める。

 剣は意志を持っているかのように、右へ、左へくねり、傷口を広げ体を貫通しようと肉へ潜らんとしている。


(なんだこの剣は!)


 ウィンストンは剣の柄を握り引き抜こうとする。

 

(刺さろうとする力が強い、見えない剛腕がこの剣を押し込んでいるみたいに)


「〈多腕魔術Second Arm〉」


 ウィンストンの肩から腕が飛び出した。

 激しい痛みを伴う肉体変形の呪われた魔術だ。

 顔をしかめながら、皮膚を突き破りはえた血塗れの腕で剣を抜こうとする。


「なんで剣なんだ」

「う、ぐぅうう!」


 マイヤ自身も剣を押さえる。

 それでもなお剣の殺す意志のほうが強かった。


 剣は途端に刺すのではなく、引く方向へビュンっと移動した。

 ウィンストンもマイヤも勢いにつんのめる。

 再度勢いをつけると、マイヤのこめかみを横薙ぎに強力に殴打した。

 全身から力が抜けた。意識を失ったようだ。


 氷山から怪物が這い出て来る。

 ウィンストンのほうへゆっくりやってくる。


「……〈妬ましい焦げ跡EnvyScars〉」


 炎の槍を放つ。

 ユタは手のひらを反す。黒緑の剣が所有者の手元へ飛んでいく。

 剣をキャッチし、流れるように最後の淡い期待を叩き斬った。


 深い緑雷をまとい、雄大な剣をふるう姿。

 ウィンストンは幼少より神秘学の修めてきた。

 ここまで眼前の怪物の凄まじき戦いを見てきた。

 だから受け入れられた、この結末を。

 

(あれだけ鍛えた魔術がひとつも通用しないなんて……こういう存在がいるとは、伝承のなかで知っていたけど、まさか本当に実在するなんて)


 ウィンストンはひとつ賢くなった。

 自分のあずかり知らぬ遥かな世界があるということを。

 神話の具現がごとき戦士が実在することを。


(孤島に築かれた要塞、誰も知らない眠る地下都市……こんな場所が終着点になるとは)


 もはやすべてを諦めた。

 5秒後には死んでいるはずだ。

 なんとなく視線を泳がせる。

 

「っ」


 氷中から這いずるように出て来るネメラウスに気づいた。

 背中の触腕はすべて千切れ、傷口が痛々しい。

 皮膚のほとんど凍傷で持っていかれている。

 それでも確固たる意志を瞳に宿していた。


 ウィンストンハっとする。ネメラウスは諦めていないのだ。

 ユタは死にかけの彼に気づいた様子はない。

 ふたりは眼差しだけで意志を通わせた。

 そして、一瞬の隙をついた。


「〈妬ましい焦げ跡EnvyScars〉」


 気を逸らす火炎。

 ユタは剣で簡単に弾こうとする。

 だが、見えざる力がユタの行動を阻害した。

 念動力だ。ネメラウスは『顔のない男』に与えられたスキル『サイコキネシス』を使ったのだ。

 〈妬ましい焦げ跡EnvyScars〉は命中し、ユタの首突き刺さり、彼の全身を炎上させる。


 ネメラウスは最後の力を振り絞り、背後から組み付いた。

 躊躇なく自分の眼球をえぐり取る。ウィンストンをしてギョッとする。


(隊長は一体なにを?)


 ネメラウスは平時より最後の切り札を温存していた。

 スキル『地雷』により対象に触れることで爆弾を設置する能力は、自分の身体にも有効な業だ。

 ゆえにネメラウスは”5年前より毎日”、自分の左目にスキルを掛けてきた。


 対象への接触回数2,042回。

 総接触時間54,748秒。

 そこにもうひとつのスキル『破裂する眼球』まで乗算させる。

 

(仲間を巻き込むからやりたくはなかったが……ジェイムズをやられ、アリンをやられ、マイヤまでもはや無力化された……みんな途方もねぇ悪党だが、醜悪なバケモノに命の尊厳を冒されるくらいなら、俺が殺してやる)


「ウィンストン、俺のために死ね!」


 どうせ死ぬとわかっていたので快く隊長からの自殺命令を受け入れた。

 

「この眼球はさっきの爆破とはスケールが違う。この島ごと吹き飛ばしてやる、全部おしまいさッ!」


 ユタは手を伸ばして究極の爆発物質を化した眼球を、ネメラウスの手のうえから握る。


「あっ、なにして──ぐッ!?」


 ユタはそのままネメラウスは手のひらを握りつぶし、いまにも爆発しそうな眼球を奪い取った

 黒緑の雷が4回連続で落ちて来てユタを打った。

 怪物の全身は異様な覇気をまとった黒緑の鎧に包まれている。


 ユタには眼球の威力がどれほどになるのか予想がつかなかった。

 ゆえに発揮できるすべての力を尽くして拳を握りしめた。

 そのなかに眼球を封じこめた。


 握りこぶしから光が溢れだす。

 光は勢いを増していき、緊張が最高潮に達する。

 来る。来るぞ。来る!

 そう思った直後、

 

 ──ブゴォンっ


 やや低音の、こもった不細工な音が鳴り、ユタの拳がプルっと一回震えた。

 ユタの足元の地面がベキベキっと激しく陥没し、ひび割れが四方八方へ走った。

 だが、それ以上のことはない。あとには静けさが残るばかりだ。


 それでおしまいだった。

 ユタの発揮した天文学的握力により爆破は握りつぶされてしまったのだ。


「……ぇ?」

「…………は?」


 ウィンストンもネメラウスも状況が飲み込めていなかった。

 ユタは爆発を握りつぶした手をひらひらと振る。

 人間語を話していたら「あっつぅ……」くらいは苦言を溢していただろう。


「どうなってんだよ……お前、なんなんだよ……」」

「い、いや……ぇ……こんな、バカなこと……理解できない……」


 想像を超える現象を見せられて混乱していた。

 自分たちは本当に現実を生きているのかを疑う。

 もしかしたら夢のなかなのでは、と。


「フィンガーマン、とんでもない野郎に喧嘩を売っちまった……ボス、今回のは敵が悪い、俺もすぐにそっちに行きます」

「悪魔の摂理か、否か。神話の戦士、ですか。はは……」


 常識外れ甚だしい状況に、ウィンストンは笑いすら込みあげた。

 

『お疲れ様でした。ありがとうございます』

「「……っ」」


 突如、ふたりの脳内に声が響いた。

 直接語り掛けるような甘く優しい少女の声だった。

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