12.長男のスキル
「オーウェン兄様!かっこよかったです!」
聞きたいことがあったので俺は話しかけに行った。
「ありがとうカルム。まだまだだよ。」
「あの体と剣の使い方はどうやったのですか?」
「日ごろの訓練の賜物だね。剣についてはスキルのおかげでもあるけど。」
「あの「剣技」っていうスキルですか?」
「そうだよ。あれは剣の扱い方を感覚で理解することが出来るスキルなんだ。」
「それでも上がりづらいユニークスキルのレベルがもう上がってるのは努力した結果だな!」
話を聞いていた父様がオーウェン兄様を褒める。
「僕も兄様みたいにかっこいい剣士になりたいです!」
ワイアット兄さんが目を輝かせている。
「はは、みんなありがとう。」
オーウェン兄様も誇らしげだ。
「そういえばお父様。」
「ん?なんだカルム?」
「先程オーウェン兄様のステータスが上がったとおっしゃってましたが、レベルがゼロのままでも上げることが出来るのですか?」
「よく聞いていたな。そうだ。ステータスを上げるには二つの方法がある。一つは生き物を倒すこと。二つ目は訓練することだ。」
「お前たちはまだ小さいから生き物を倒すことは難しい。でも逆に、成長期だから訓練でステータスを伸ばしやすいんだ。体の成長で伸びるからな。」
「大人のステータスは大体どれくらいなんですか?」
「男で大体平均200くらいだな。魔力なんかは血統で左右されるから平民は少なく貴族は多いが。」
なるほど。ということはオーウェン兄様は六歳にして大人の半分くらいの力を持ってるということか。流石に天才と呼ばれるだけある。
「なるほど、ありがとうございます。」
「カルムはステータスが気になるんだな!じゃあ来週僕が授かったら見せてあげよう!」
「はは、ワイアット、カルムだけじゃなく俺たちにも見せてくれよ!」
「もちろんですお父様!」
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少し短くなりました。
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