1-⑶

 5年生になって、2学期から成績順に後ろから席が決められていった。それで、私は成績がよくないので、前の方。水島君は後ろの方に行って、離れてしまった。この時、水島君は勉強できるんだと、初めてわかった。私は、学校の授業があんまり意味ないし、なんの役に立つのかななんて思っていたから、勉強することに興味がなかったので、仕方ないなって思っていた。


 同じように成績が悪いけど、仲のいい雅恵チヤンが


「絢チヤン、水島君と離れたネ、さびしい?」


「ウチがーそんなわけないヨー」


 って言ったけど、やっぱり世界が違うんかなって感じていた。


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