第2章 2-⑴
6年生になって、又、水島君と隣同士になったけど、直ぐに担任の植田先生が、中間テストの後、又、成績順に席替えしますと言っていた。又、水島君と離れるのかー。その時は、もう離れないで、側に居たいなって気になっていた。
テストの後の席替えのあと、掃除の時間に水島君の側に行って、窓を拭いていたんだけど、水島君が声をかけてくれた。
「なんで頑張んないんだよ」とか
「興味ないから」って応えると
「やって見ないとわからない。一緒に勉強するかー」
突然そんな風に言われても・・・。恥ずかしいけど、嬉しいんだけど。どうすればいいの。なんにも答えられなかった。
それから、いろいろ考えてしまった。返事しなかったから、嫌われたかなとか、水島君はウチのこと好きなんだろうか、それとも、あんまり勉強できないので哀れみだろうか。水島君となら一緒に勉強してみたいんだけど、どう返事しようかとか。
決めた。少しでも、一緒に居たいから飛び込んでみよう。あした、手紙書いて渡そう。
お母さんに「今度の土曜日、お友達の家で一緒に宿題やりにゆくね」と言って、覚悟決めた。
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