いざダンジョンへ

俺は紙に書いてあった場所へと向かった。


そこにはいつも憧れていたパーティーの5人がいた。

またそこには、荷物持ちに志願しようとしている人が何人もいた。


流石に無理だと思った俺は、諦めて背を向けて帰ろうとした。

すると、そのパーティーのリーダーが俺の名前を呼んで呼び止めた。


「ロイ!待ってくれ!」

俺は自分の名前を知っていることに驚きながらも振り返りリーダーの顔を見た。

「驚かせてしまったね。僕はカイル。君の噂は知っているよ。君を待っていたんだ」


「噂?職業に浮かれたただの役立たずなことですか?」

少し嫌なことを言ってしまった。

「そう卑下になるなよ。君は本当に有能だ。」


お世辞であってもこんな人に褒めてもらえるのは嬉しかった。

「有難うございます。それで、僕は何をすればいいのでしょうか。」

「君は荷物を持っているだけでいい。僕たちが守ってあげるから。」

「分かりました。できるだけ迷惑にならないように頑張ります。」

「うん。それじゃあ、ダンジョン攻略に向かおうか。」


俺は浮かれながら、ダンジョンに入っていった。



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