読んでもらうと判りますが、現代社会における色々な分野が盛り込まれている作品でした。重かったり、シリアスだったりにもなりがちな問題を、こんなにも上手く、軽やかに、楽しく読ませてくれるのがすごい。文章もするすると入ってきます。読み始めてすぐ頭の中に登場人物達が浮かび、動き出しました。読後感も素晴らしく、ほっこりと優しい気持ちにさせてくれる良作です。たくさんの人に読んでほしいですね。
「私、アユミって言います。△△大の一回生です。お客さん名前は?」なんだこの人懐っこい子は。うだつの上がらない僕に、彼女は惜しみない笑顔を向けてくる。
甘い告白からの流れが意外で愛を感じます