星落とし『アステリカデーレ』
「ハァッハァッハァッ、クソッ、この顕現はかなり疲れるんだよ、火炎之龍/
…………」
火炎之龍魔剣
灼熱の炎を操るという言い伝えの有る伝説の炎龍を模した龍魔剣
白炎を纏ったその龍魔剣を一度振るえば己を焼く事によるエネルギーを消費し、一秒に約一千の斬撃を繰り出しまるで龍が如く唸り敵を殲滅する
己を焼く事によるストップは存在しなく、どの様な耐性なども関係なしにほぼ全てを焼き尽くすが己の体のみ、その精神力が直接火炎による延焼を食い止める
※あくまで炎から体を守るだけなので痛みや熱さは消えない
ルミウスの放った技は七天竜に直撃したがその直後に水の龍ヨルムンガンドを模した竜により傷を最小限にし、同じくヨルムンガンドの永劫と無限を司る力でその傷すらも治そうとしていた
「ッまだッあと数回は魔剣を使えるッそれまでにこいつを殺すッ!!
氷結之龍/
……………………………」
その魔剣から放たれたズメイを模した複数の蛇の様な龍は、敵を四方八方から囲み、絶対零度による白銀の炎で敵を凍らせると、炎が止む頃には、一つの、天を見上げる程の巨大な氷結の柱が立っていた
そしてその周囲には、霰の暴風が、吹きあられていた。
その柱は、炎を浴びた者を静かに包み込み、黄泉の世界へと、死を誘うが如く白銀の世界が創り出された。
「ハァッハァハァーッハァ、
ルミウスによって放たれた風の刃の魔法は、巨大な氷柱に閉ざされた龍もどきの元まで届き、その首を少し抉ると消滅した、
これにより、龍もどきの動きが無いことを確認し、絶命した事を確信すると、アルカの元へ向かおうと、———「やっと、終ッた」—
———と小さく呟きながら、
その重く鉛の様になった体を動そうとしたところで、緊張の糸が切れたのか、
倒れ込む様に気を失ってしまっていた。
そしてこれは違う話だが、ルミウスによって創り出された氷柱は、この、後に竜災と名付けられた一連の出来事を見ていた者達によって、一生溶け出すことのない伝説の氷結と語られていった、
それと同時に、氷柱を中心に復興が進んでいった街は、その氷柱をシンボルにする事で、
数々の観光客が来て、ウヒャウヒャしているのだが、それはまた別の話、———「ハッハッハッ例え街が消えて無一文になったってタダでは転ばんのだよ!!」ふんすッ!!———と意気込んでいた
————————————————————
『アルカvs謎の悪魔』
「ハハッあっちは、終わったみたいだな、ほんっと、アイツは流石の規格外だ、派手にやってやがる、———「ウヒャヒャッこっちももうそろそろ終わりそうでぇシゥネェ〜」
「ハァ、そうだな、たしかに、終わりそうだよ、、、」
「あと、あれは貴方よりも弱いですよッ!!———「それはお前の意見だろ?、それに単純な力だけの話じゃ無いんだよ、
あいつは、近い将来私なんて直ぐに越すよ、」
「それまで、みすみす見逃してあげるとでも?、———「あぁ、そうだな、元々悪魔って奴はこの世界の住民じゃないだろ?、
それに致命傷とまではいかずとも、この世界で体を維持できなくなるくらいの重症になっら、回復までに時間がかかるだろ?、
そっちの方の世界じゃあこっちの世界の時間軸と違うからな、
大体、そっちの方が十倍くらい長い、そうだよな?、」
「?、たしかにそうですが、人間の分際であちら側の事を何故知っているんですか゛ね゛ぇェ〜ッ!!」
「フッ、———「まぁ仕方ないですねぇ、貴方の事は本当に気に入っていたんですがねぇ、ルール、ですから」
「ッ!?——パンッ—「ウぐッ」———「早いですよねぇ、見えただけでしたよねぇ、何が起きたか分からないですよねぇ、あっ、この手に持ってる物が何か気になりましたぁ?」
悪魔が、その手に持っている
————「死にますよ?、そこに居たら」
パンパンッ
「ハハックソったれ、それと、わかる訳ねぇだろバカか、」
「ですよねぇェェェェッ!!でも教えませェェェンン」
「ッそれ、真っ直ぐにしか飛ばないんだろ?、」
「えぇ、ですがこんな事も出来るんですよ?、時空間」
———パンパパンッパンッパンパンッ
その放たれた六発の弾は、約0.3秒差で撃たれたが、見事それは全てを避け切り反撃ッかと思われたが、直後に背後から弾丸による強襲により防ぐのに遅れ少しよろめいてしまった、その間時間にして僅か0.2秒、
1秒にも満たないごく僅かな時間の中音速を超えてくる弾丸の猛攻が容赦なくアルカに迫る、が!!それすらも簡易転移魔法で避け切ることに成功する
———「クククッこれですらも全て避けますかッ!!」
「そりゃあな、だってこれ、どんだけ多くの時空の穴使って繰り返し流し続けてても、所詮は直線に動くだけだしな、
まぁたしかにその時空自体も動いてるんだけども、、、なら、その弾丸の直線上に立たなければいい」
そう、アルカは全ての弾丸の通る道を把握し、直後に転移魔法でミリ単位で位置をずらさずに移動し続けていたのだ、
これをするには、行動だけでも、全ての時空を一瞬で確認、把握し続けて、その数十の時空同士の弾の軌道を全て導き出し、頭の中で安全地帯を見つけ出したら寸分違わずその場所へ転移し続ける、という、しかも安全地帯の確保の為、ある程度弾の誘導をしなければならないと言う超スパルタ的な事をしなければならない
これには思わず誰もが「なんでだよっ!!」と、何故避けれるのかを聞かなければならない程だ、まぁ本人には、———「やる事はわかってるんだから出来るだろ?」
という風にあたかも分かってるなら出来るよな?という謎の当たり前が有るらしい
「やはりッ惜しい、実に惜しい、その実力、容姿、全てに於いて人類という種の上を行っている、」
「お前にやれる命なんて一つもないッ!!強いて言うなら、これが最後だ!!
アルカが、悪魔に言われたその言葉にに対して、小さな声でアルカは、———「今の私には、何もかもが足りない、一つでも多く必要かなんだ」
と力強く呟いているのを聞いた者は誰も居なかった、、、
そして、さらにアルカのその目には極上の餌を前に手を出せない、そんな様なまるでコレクターの様な狂気の目をしている悪魔が写っていた
「ハァ、さてと、名残惜しいけど、時間稼ぎは、これで終わりだなぁまぁでも、最悪最後にルミウスが、アイツに会いに行ければ、目的は達成だしね、今回は、、、
「ん?、今回は、ですか、」
「ハッ、じゃあな、—グサッ———
「はっ?、」思わずそう呟いてしまう位には衝撃的な事だった、何故なら、心臓を潰すだけで死ぬ貧弱な人間が、何故かは分からないが、過剰過ぎる程の装飾をされた短い宝剣をその弱点の自分の心臓に刺していたからである例えそれが敵とはいえ———「あっちょっと死ぬわ、」みたいな感じで、軽く、とても軽い感じで死にに行っていたのだから、当然っちゃ当然だけどだしそもそもそのあと宝剣どっから出したってなるしブツブツ
因みに言うと、突き刺された宝剣は、突き刺した、つまり今回で言うとアルカの血を吸い出し、赤黒く、そして何処か神秘的に光っていた、恐らく生命の輝きとはこうであるのだと思ってしまうくらいには綺麗だと思わされる程である
「準備は完了、じゃあ、またいつか、もう一生会わないことを願うよ」
「?、貴方は、もう死———その悪魔が自身の疑問を解消するよりも少し早く、耳をつん裂く様な爆撃が起こった
何事かと言うと、それは一つの簡単に言えば、隕石であった、それも魔力で強化された極悪で最凶な凶器として今回は悪魔を襲ったのだ、だが、悪魔はギリギリ生きていた、そして、これを———「あぁ、成程、これがあなたの必殺技、ですか、たしかにこれは、無理ッですね」と、言いながら足を引きずり去っていった、そして、あの意味深なアルカの言葉、それを振り返っても不審ではあるがあの爆撃、周囲の物は木っ端微塵に吹き飛んだのでもはや早速この世に散りひとつない、文字通りの決死の一撃だったのだと締め括った
だが、その決めつけの所為、そして瀕死の重体によるものもあるが、また、一番は警戒すらしていなかったことで見逃したのだ、その更地の上、真ん中に刺されている先程の宝剣とその周りに羅列されている宝剣が吸い取った血液による半径五メートル台の魔法陣を、
それはある意味一番忘れてはならなかった事で、その魔法陣が壊されていたのなら、この先、大きく未来が変わる事となるのだが、
そして、この出来事、つまり竜災を機に、この物語は急速に加速し続けて行くのであった、、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます