5章 「コケェッ!!」——え?
神と人とスキルと鳥と
「はぁ〜あいつらほんとに大丈夫かなぁ?特に雷鬼の方なんだけど——『まぁ確かに、簡単に言えば頑固、ですもんね』」
「そう、なんだよなぁ、、、だから炎鬼も、出したんだけど、アレもアレでなぁ」
『確かに、あの子は普段はちょっとだけ大人ですけど、それでもだいぶ子供ですからね』
「それなんだよなぁ『ですね』」
「とかなんとか言ってたらやっぱ何か起きそうだもんな」
『と、そう言えば今は何処に向かっているんですか?マスターたかなにしに行っているんですか』
「あぁそれな、あの神さんの所に行って転移陣貼りに行く、此処は勇者育成の為に世間には秘密にされているからな、
バレると厄介だし何より面倒臭い、その点あの空間なら魔力検出も出ないしな、」
『あぁそうゆう事ですね、でも私だとその神に会えないかもですよ?、その最高神に会ってみたいですから、、、』
「ッ!?おいおい何何してんだよアイツらはッこんな所で殺気なんて出しやがって!!やっぱ無理だったか、おい、シイナ、特定と干渉、頼めるか、?」
『イエスマスター、それはそうと、あの子達に力の権限を最大まで渡してよかったのですか?あの二人、一緒ならマスターに相当しますよ、何がとは言いませんが』
「あっはっは良い訳があるからァッ!!『あっ出来ましたよ。』」
「お前ら、ちゃんとしろよ、見えてるからな?あと、あいつらに怪我一つさせてみろ、俺はもうお前らを呼ばないぞ?」
『マスター、結構言いますね、そんなに大切ですか、あの人達は』
「う〜ん、全く大事じゃないって言ったら嘘になるな、でもそれは一番じゃない、あったら良いな程度の事、俺は地球でも普通に幸せな暮らしが出来ていた、
何もこんな世界で死ぬ事に怯えながら殺らなきゃ殺られるって考えて生きてくのは嫌だからなましてや神なんかに目を付けられたばっかりだ死にたくたいってのは、案外普通だろ、?」
春がわざとらしく顎に手を当て考える様に下を向くと直後に目を見開いてこの世界への考えや目的を話し出した。
そして話した内容の全く大事じゃない訳じゃないと言う遠回しな言い方からは大事にしている訳じゃないとも取れた
『そんな、ものですか?』
「そんなものなんだよ生きる為に、帰る為に戦う、そこに他人の為に何かしてやれる余地は無い、」
その言葉からは確固たる意志と決意が感じられたそれらは全て生きて元の世界に帰る為にという……………
「さて、此処か、うわっヤバいな、なんで俺こんな所入れたんだよ『それは多分魔力が全く無い状態で隠密を掛けてたからですね』
「?、魔力が無くなったら使えないじゃん」
『あぁ、言ってないでしたっけ?私魔力で起動してるんで私のを使えばいけるんですよ』
「はっ?、いや聞いてないんだがあとこの障壁どうにかして」
『無理矢理魔力で突破すれば?』
「うん、なんかいつも以上に扱いが雑じゃぁないかな?、『ハハッ』」
その対応が余りにも雑でいつもの口調を忘れ一瞬自に戻ってしまった春なのであった
「まぁそんな事よりも現実問題本当にどうするかだよな、この障壁?、みたいなやつは魔法や物、魔物なんかは通したんだよな意味が分からん」
『そうですね、じゃあこれ、実は周囲のものを拒む物じゃ無くて周囲のものが此処は壁、通れない、普通の道、場所だと思わせる物なのではないでしょうか?』
「そうだな、でもなぁハズレであたっちゃったらミンチになりますとかだったらなぁ」
『いや無いでしょッ——アハハハっお前そんなんで死んだの?ウケるわぁバカじゃん
———そんな事も無いですね確かに』
シイナは春が神界に入っている途中、強制的に春との干渉を遮られていて実際には目にしたことはないのだが、マスターである春の記憶を頼りにその神のことを認識しているのである、つまり春はシイナには隠し事が出来ないというプライバシーの欠片も無い最悪な能力がシイナには備わっているのだ
「ッ!?ちょおいやめッなんで身体が動かねぇッてなんで勝手に身体が!!———『あぁ、私、マスターの身体動かせるんで、あの勇者から逃げる時に動かしましたよ?』
「そういゃ、そんな事もあったなじゃあってそれでも何の解決にもなってねえじゃねぇか!!」
『じゃあ行きますよぉ〜3、2、1、ドーン』
——「あ゙ァアァ゛ァァァァァ……………
その瞬間、障壁に当たりミンチになるかそれとも触れた瞬間即死になるかアッサリ抜けられるのか?、と思っていた
「、、、へ?『、、、ぇ?』」
呆気に取られてしまった——「何故、え?」と、それもそうだろう、春が通ろうとしていた場所の障壁が一部消えたのである
それから暫く進むと前にも一度だけ来た事の有る場所に着いた
「ハァッお前やっぱ見てたのか、あと此処も神域か?タフィラス」
『あぁ悪りぃな、俺も好きで見てる訳じゃねぇんだよ、ただお前が面白かったから』
「やっぱりか、本当にウザいわ、あと此処ってあの魂の神域って訳じゃ無いんだろ?(名前がダサすぎるよなぁ)なら実体を持たない奴でも出てこれるんだよな?」
『聞こえてんぞ心の声、あとその質問はYESだ、てか出すゃつぅぅぅ、居たな』
「はぁ、まあそれが聞けただけでも良いわ」『この程度の奴に忘れられた、ですって?、この私が?、この変な神如きに?』
「落ち着けってシイナ、あと、じゃあシイナ出せるんだよな?」
『おうおう好きにしやがれってんだ、あと早く要件を済ませろ』
「あぁ、悪かったな、あとお前にはシイナの身体を作ってもらいたい、器だな。
俺にはそんなスキルも無いし経験も無い、あとめんどくさい——『言いましたよ言っちゃいやがりましたよッこの人!!仮にもッ仮にも命の恩人に対して!!、めんどくさいて!!、』
「ハァ〜、と言うわけだから宜しく、俺は魔法陣作りに専念するから、、、」
言い合いをしているシイナ、そしてタヒィラスに向けてそう言い放ちながら魔法陣を貼るべく有無を言わさず去って行った
『『あっ、、、』あの、マスターの方に行ってても良いですか?』
『ダッダメダッ!!お前そんな事ッさしたら俺一人になるじゃねえか!!何が悲しくて顔馴染みのやつ来てんのに一人寂しく何も無い空間で過ごしてりゃならんのだ!!』
「そんな事知りませんよ」とばかりに向けた視線の先には——「あ、ヤッベッ」と少しおどおどしつつも——「ふざけんなッ!!」と威張りながら必死にシイナの事を引き止めていた哀れな神がそこには居た
「さてと、俺の周りの生き物は癖が強い奴しかいないのか?、ハァ〜本当にやになるぜぇ〜って、お前は、ニワ、トリ?、此処は誰も来れないんじゃ、、、」
「コケェッ!!」
そこにいるのはトサカが異様に大きく、そして凛々しく伸びた全体的に鳥の理想的な体型を体現したかの様な全長約五十センチは有るニワトリ(?)がそこにいた
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