誘拐神王の事情

それから何やかんやあって春は瑠璃と一緒に帰ることになった。

因みにあんな呑気な春なんかが世界の危機に直接することになるなど誰が予想できただろうか?






「瑠璃はどうしてそんなにいつも優しくしてくれるんだ?」


「そんなの分かりきっていることでしょ?」


「ありゃ?自分で言うのもあれだけど、俺といると金沢がうるさかったりするからめっちゃ不思議に思ってたんだが?」  


「そんなの関係ないよ!友達は自分で決めるものなんだよ?、誰が何と言おうと春君は友達なんだから」

「おっおう、、、」


「それに春君も私のことを考えて心配していってくれたんでしょ?私、たしかに心配してくれたことは嬉しかったけどそれ以上に悲しかったんだから」


良くそんな嬉しい事を大声で言ってくれたものだ。

なんせその声はこのクラス中に聞こえ外にいる人も近くに居たんなら聴こえるくらいだ。


「そかありがとな、う〜んと、なんか飲み物買って来ようか?」


柄にもなく素直にありがとうと言った春は心臓がバクバクし過ぎて悩んだ末に、逃げた。


「ん〜じゃあヨカコーラであっお金は」


「いやいいよそれくらい、それじゃあ、行ってくるわ」

「うん、ありがとう」


因みに瑠璃も心臓バクバク、ポーカーフェイスだけは超一流だ。

なんせクラスメイト、常にそんなバクバクしてたら体が持たないし何より何方も奥手だから、何故そんなにも鈍感なんだろうか。

    

「(私は春君の事が好き、それも一目惚れというやつで友達の白ちゃんに協力してもらって春君を堕とそうとしているんだけどもうアピールし続け一年半長いのはいい、良いんだけどいや良くないけどね?。

春君は鈍感なのだ、どれぐらいかと言うとアピール三日くらいであ〜この子この人のこと好きなんだなってなるくらい、でも春君はこの一年半妹さんの葵ちゃんに協力してもらっても今日言われた通りなんで仲良くしてくれているか聞いちゃうくらいだからあの質問の答えに好きだからと言いにくいのだ、正直もしかして私の事嫌いなのかな?って思っちゃうんだけど。

だからいつもせめてと春君がいないところで——春君〜大好きだよ〜」そうちょうどこのように春君がいると思っ、、て?)

「はっはははは春君ッ!?どうしてここに?」


そう、つまり瑠璃はいつまでも春に一途な乙女なのである!


「え、いやだってヨカコーラ買ってきたからってなんかまずかった?今からでも帰ろっか?」


何故そこで何にも突っ込まないのか、もしかしたら春の耳は都合の良い事は聞こえないようにでもなっているのかな?思わずそう思ってしまう。


「いっいやいや違うのこれはえっと言葉の綾でいや違くないけど!?とにかくさっき行ったことは忘れて」


「ごめん、慌ててたとこ悪いけど何にも聞いてないから大丈夫だよすごく気になるけど」


どうやら本当にそんな最悪な耳をしているみたいだ。


「えぇ〜?わっわたッ私一人で叫んでた変な人みたいじゃん」


そう、その通りまぁ悪いのは春だけど、全面的にね?


「だっ大丈夫だからそんなことないからね」


誰が物申すか。


「うん、、、ありがとう」


アレェ?なんでそこでありがとう?


「よかった、あっそうそう俺こっちだから」

「好きだよ春君、、、、、」


「んッなんか言った?」


アァ゛ァァァァ゛ァァァァ゛ア゛もうコイツ春テメェ耳要らんだろ。


「ううん、なんでもない………」ションボリ





それから暫くして家に帰った春。



「ただいま、母さん、あと葵も」


「「おかえりッ(なさい」」

「ところでお兄ちゃん瑠璃さんと帰ってきたんでしょどうだったの!!」


「いやどうだったのって瑠璃とはただの友達だよだからなんにもないよ?」


やけに食い気味に聞いてくる妹に内心戸惑いながらも冷静なふうを装い——「何を言ってるの?」と?を浮かべた。

   

 「は〜これだからお兄ちゃんはていうかお兄ちゃんの鈍感具合は異常だよ?分かってる?」


「いやなんにが鈍感だッとにかく瑠璃は友達なんだよ」    


「ちょっとお母さんもなんか言ってよ」

「うふふ、」

   

「ちょっとお母さんまでほんとは知ってるくせに!!」

「まぁいいやそれで…… 「イヤイヤイヤイヤダメだってあ〜も〜だ〜か〜ら〜」


この家族の論争はまだまだ続くのであった








朝——「それじゃあ母さん、行ってくるよあと葵も」  


「ふんッこのヘタレお兄め」  

 

「ヘタレじゃなッ——「いんやお兄はヘタレだよ」いっていってるだろ!!」


普段ですらギリギリで家を出ているのに今此処で話をしていて果たして学校に間に合うのだろうか、、、








キーンコーン カーンコーン キーンコーン カーンコーン


ガラガラガラ


「うぉ〜〜チャイムギリギリ行けるてか行ってるよこれついたー間に合ったァァァ」


「先生、おはよう御座います」 


チャイムと同時に教室へと入っていった春。

瑠衣は声は出さずにだが笑っていた。


「あっおうところでお前なんでそんなに元気なんだ?」


九十九はそんな少し汗を浮かべた春に向かって冷たい目で——「お前なんでそんな笑顔なんだよ」と悪態をついていた。


「なんでッてギリギリ登校時間間に合ったからですよ?このギリギリ間に合うかあわないかのハラハラした感じが——「うん、あぁわかった取り敢えず座れ?」


これ以上はマジでヤベェと思った九十九は春の言葉を遮った。

心なしか春へと向けられる視線が少し寒くなっている様な気もする。


「いや春、お前何勘違いしてんだ?8時以上は遅刻だぞ?ルールはルールだあとで反省文書いとけよ?」

「あっ、あぁ終わった」      


その絶望(笑)の顔をみても自分が悪くね?と皆んなが思うだろう。

だって遅刻したの自分だもん。




それから放課になり、また瑠璃、瑠衣、そして雪と集まっていた。


「「「大丈夫か(ですか(なの?「これが大丈夫に見えるか?」

「「「いや春が悪いだろ!」」」


「なんでそんなこと言うんだよ〜ただ家で少し立ち話しただけなんだよ!」

「「「いや原因お前から作ったのかよ」」」


そりゃそうゆう反応になるわな。




、、、いや金沢いるからね、たっただ話のネタがないとかサイコパスにしちゃって使い方わかんないとかじゃ無いからな!本当だから

ほらちゃん居るじゃん心の声はナニナニ。


『あははははやっぱ居る本当に居るこのクラスの奴みんな居る楽しいなぁ嬉しいなぁあははははははははやっとだやっと殺せるっそうだコロソウ殺して殺して殺しまくってあははあはあははあはははあははあははあははあははあはははは…………


いつからこうなってしまったかは今はまだ誰も知る由もない。







これは神々が残した最古の歴史の真実の印されたとある魂の欠片








「よーしじゃあ始めるぞ」

「起立ッ礼ッ着席」


皆んなが着席しようと席を引こうとするその瞬間!

教室の中央から光の線が溢れ出しだんだんと太く、そして多くなっていった。

更に地面、壁、天井そして空中に光に当てられた所から立体的な魔法陣の様なものが描かれ始めた。

因みにその際、一切動く事は出来なかった、だがしゃべる事は出来るようだ。



「なっなんだこれ、おい瑠衣」

「あぁ、ほんとにどうなッてんだよ!」


「ウォ〜床が光ってる〜」

「異世界転移来たわこれ」

「ふッついにこの俺の無双が始まる、」キリ


ラノベ小説やアニメ、そして漫画で定番のクラス転移の様な状況に既に興奮しきった者や


「なんだよこれ」

「なんなんだよッこれ!」


いきなりの事にテンパってしまう者も、


「とりあえず落ち着け、扉は」


「ッ!?ダメです動けません!」

「なっまさかこの光のせいか、本当に動けない、」


勿論動く事など出来るはずもなく。


「凄ッ何これメッチャ綺麗なんだけど」


因みに雪は物凄くはしゃいでいた、まぁ動けないのだが。



『なっありえないまさか他の神からの干渉なんて!!ッあれはッいやでもこれならいけるかもしれない、あのくり返す世界の神々に終わりを下すことができるかもしれない』


突如聞こえた謎のノイズが聞こえるのと同時に視界がブラックアウトした。









『ようこそいらっしゃいました春さん』


気絶、とは違う何かから起きた春は無意識に周りを見渡すと見えうる全てはさまざまな白が溢れる空間にいた。


目が覚めると人の様な何かが真っ直ぐ此方を見つめていた。

それは人の様な何か、と言うべき者だった、顔立ちは正しく黄金比。

白銀と金の織りなす長髪の様は正に何よりも美しい、その一言に尽きる。


(此処は、それにアレは、、、あいつらどこだよもしかして俺だけ雑魚だから捨てられるとかか?う〜ん分からん、分かってるのは誘拐犯はコイツだ!て奴が目の前にいる、てことだなもういっそなんか聞いてみるか?おーい?あ〜もしかして聞こえてた。

声には出させないからな、そこら辺はどうにか出来るんだろ。)


『もしかしてもなにもわかるに決まってるじゃないですか?私神ですからね、あと私誘拐犯なんかじゃないですから。

あんなんと私を一緒にしないで下さい、、、怒りますよ!』


なんと、その者が言うには自分は神なのだと言う、しかも誘拐犯では無いらしい。

ならば残る選択肢もとい増えた選択肢は一つのみ、そう——(そうか、なあ〜そっかならアンタは誘拐神さんかソッカソッカ)


『いやいや何ナチュナルに誘拐犯のとこ無視してくれてんですか?』


それも違うらしい、もしかしたらもう一つ上の階位なのかもしれない、何も知らないのだから少しくらいは多めに見て欲しいと言うものなのだ全く!


で、なんで呼んだの?誘拐神王さん


『いやもう本当私の扱い酷くなってませんかなんですか誘拐神ですら不名誉なのになんで今あった仲の人に誘拐神王ッて言われないといけないんですか!!』


もういい面倒い、だからさ?早く説明して?


『はッはいまず貴方を呼んだ訳は貴方が遥か昔存在してた鬼人族だからで…………………

…………という訳なの』


なるほど、まぁさっきの無駄に長い話をまとめると、メッチャ昔こいつイリスの同僚の自分を含めた最高階位の神で最強の世界作ったんだって、まぁそれから眷属の神々や天使、悪魔を作ったんだけどその創った世界への干渉権を担ってたやつが、違う次元の神たちをボコすのが、俺TUEEEEEさんのが楽しくなっちゃって、神を殺し過ぎたんだって、だからほかの最高神が『お前はやり過ぎたッ!』てなって邪神認定されちゃって、そいつを倒す為に何次元も巻き込んだ戦いに、そこで活躍した鬼人種が神に匹敵する程の力があったんよ、でも負けそうになったから仕方なく最高神の全ての力で作った神剣と魔剣作ったんだけどそれがなんと鬼人じゃ無いと神以外だと抜けないんだって弱過ぎて、そこで今回の異世界転生、俺の将来今までの鬼人者を凌駕する程の力の才能があるらしい、だから私たちの代わりに頑張ってやっちゃってくだせぇ、という感じだそうです。

 


『下手ねまとめるの』


まぁだから暴走した邪神タヒィラスを倒す、でいいんですね


『あッそうそう私の加護ちゃんと強めとくわ、あとこれもじゃあと〜〜〜ても痛いけど我慢してねヨイショッと、はいできた、次目覚めたらクローリアッていう世界のクロステラッていう国だから』


ちょっッ、と、ッっま、てう、あ、あぁぁぁぁぁ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

…………はぁッはぁっはぁぁはぁ、

あんっのクソ女神が、、、、、次あったら殺す、、、まッじ、、で意ッ識ッが、、、、、 もうッッ、だ、まだ………………………………………………………………







……………………………ょう…だぃ………じょぅ……ぶ……………ぃじょ、、、、んっんあぁアレここ、、どこッだ?

  

目を覚ますと多くのある意味懐かしい声と知らない声が入り混じって聞こえてきた。

そこは城の中庭の様な所だった、王冠を被っている者は少し低いバルコニーの様な所に立っており、おそらく王女と思われる者はそのバルコニーの下に立っていた。


「はぁ〜やっと起きましたか改めまして私の名はクローリア クロム リーゼロッテでございます宜しくお願いいたします、」


「「「おぉ〜美人だ、」」」

「うふふっありがとうございます」


春からすると確かに美人なのだがあと何歩も足りていない、そらもそのはず、そもそもが神と人間を比べる事自体が烏滸がましいと言わざるを得ない、だがそれをまだましにに出来ているのは間違い無く王女のその容姿ゆえだろうが。


「「「「あれが勇者たちか「弱そうだ「貧相な服装だな、ははッ」


春が起きた時、上付近からガチャリと沢山の音が鳴り三百六十度繋がっているバルコニーから派手な生糸や金、銀などありとあらゆる装飾が施された洋服に身を包み靴を穿いている全体的に少しポッチャリとした男女の貴族と思わしき人物達が現れた。

当然そこには全身甲冑姿の槍を持った騎士や剣を手に持つ騎士がいた。

此処からでは見えないがおそらく弓兵もいる事だろう。

春達異世界陣は完全に包囲されていた——いや反逆者かよ!と問い詰めたい所だが今はその時じゃない。


「皆の者、静粛に、」

「ハッ国王陛下様ッ「良いッ面を上げよ」


そんな中一際大きな声を轟かせた者がいた、そう国王だ、拡声魔法だろうか、マイクから発せられる音の様。


「「「ハッ」」」


肥えた者達でも、演技だけは一丁前である。


「異世界から招かれた勇者殿達よ、今ッ!この国には強欲の魔王サタンに襲われ窮地に陥っている。

そこで勇者殿達に討伐してきてほしいのだ」


なんとも荒唐無稽な話だ、この出来事に対しての説明も何も無く自分達の望みだけを言うしかもその願いは命の伴う者だと言うのだから尚更。


「だッでは!「あぁできる限りの褒美のだそう!」


何に対してのでは、なのかそんなの分かりきっている事だろう、報酬だ。


「でッですかまだ誰も私たちの中には力になれそうなのはいませんが、どうするのでしょうか、?」


「まぁそう急かすな、リーゼロッテッ」

「はい、お父様、」


「こっこれは「なんだ「ファンタジー「異世界キタキター」

「「うわ〜んコワイヨ〜霧雨君〜」」」


「それは、なんですか?」


霧雨が言うと王女が答えた。


「リーゼロッテ「はいッこれはステータスやスキルを調べる鑑定霊結晶といい精霊の鑑定の力が込められた水晶で、勇者様方のステータスを測ることができる物です」


「わかりました、では安全確認のため僕から初めて下さい」


何が分かりました、なのかそれが分からないがそれでも自分からと言って出た。


「宜しいのですね?では測りますね自分のステータスが見たいとこの水晶に向かって念じてみてください、そうすれば、でてきます、はい、どうぞこれが貴方様のステータスですよ凄いですよこの数値は」


「ありがとうございます」

「ではいいですか」


「はい、安全だと思います疑ってしまいすみませんでした」

「いえ、大丈夫ですよ、」   




後書き


皆さんこんにちは、こんばんはの方もいればおはようございますの方もいるでしょうナメコ2世です。


早速ですが、今僕はこの作品の修正作業に勤しんでいる訳ですが、お恥ずかしながら初めての執筆に近くかなりの誤字脱字があり文もぐしゃぐしゃ(今も)で読みづらいなと言う事を思う方も少なくないでしょう。

本来であればちゃんとした所で報告するべきなのですが此方の方が目に留まりやすいかと思い書いています。


そこで、後書き冒頭の通り修正を行なっています、僕の作品をフォロー、良いねそして何より今ここまで読んで下さった皆様には申し訳ないと思いますが少しだけ修正の為いつまでになるかは分かりませんが全作品の更新を一旦ストップさせて下さい。


更新スピードの遅さ、一旦中止、毎度の事ながら——「このナメコ、またか」の様に気楽に温かい目で見守って貰えると幸いです。


では、長々とした本当に長々としたマジの長文、失礼しました。

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