応援コメント

7. 奈落へ誘うのは」への応援コメント

  • お久しぶりです、冴西さん。
    期末試験が終わって、私は家に帰る列車の中で、夜眠れなくて、あなたの小説を読みに来ました。大学から家までの距離は約3500キロで、家と大学を往復するたびに大変ですね

    以前と同じように、私もあなたにたくさんの質問をします。

    1.「間髪入れずに見抜く彼女に」
    この言葉の意味は彼女が私の嘘を滞りなく見抜いたということですか?

    2.「役者の仮面をはぐような真似をするのは無粋ではあるけれど、観客ではなく友人として、あるいはこの一種のカリスマ性を持った少女の人生の共演者や裏方として関わっていきたいと、ぼくは望んでしまったのだ。

     ぼくはこの数十年後この望みを抱いたことを悔やむかもしれない。

     けれど、それでも――その時になっても、この望みはぼくという生き物が選択し得たことの中で最も美しい瞬間であったと、胸を張ることができると確信している。

     そう思える大人になろうと、ぼくが決めた。」



    なぜ「ぼくはこの数十年後この望みを抱いたことを悔やむかもしれない。」

    为什么几十年后,我可能会后悔有这种希望?

    3.「それらすべての齟齬が細かく細かくゆるやかに、重く重くのしかかって、苦しくて仕方がない。

     それらはすべて、すべて、すべて

     

     ――きっと、ぼくがおかしいのだろう。

     

     周囲に責任を押し付けておしまいにできるほどの自己愛は、ぼくにはなかった。

     ぼくの方が歪んだ歯車で、規格自体がおかしくて、噛み合うことははなから不可能だった。

     だから、ぼくは偶然与えられた車いすなんてものを最後の命綱みたいに握って話すことができなくなってしまった――他の世界なんて知らなかったから、間違えた歯車のぼくはどこにもいけないと、そう思い詰めた。

     そして身を投げようとした先で、新しい世界そのものと出会った。

     未開の地を恐れるように彼女を恐れ、尊いものを愛するように彼女を愛して、どうしようもないところを憎んで好んだ。

     雛の刷りこみのように、ぼくは突然目の前に現れたその世界に縋りついた。

     繰り返しているのかもしれないと思いながらも、魔物のように魅惑的な彼女との日々が楽しくて仕方がない。」



    この一節は理解しにくいと思います。 陸月は周囲のすべてに恐怖と迷いを感じ、自分がすべてを間違えたと感じた。 乙音と出会ったことは彼の命を救う稲わらとなり、彼女の力は恐ろしいもので、陸月は彼に対する愛憎が交錯しているにもかかわらず、彼女に魅了された。このように理解して正しいですか?

    我觉得这一段很难理解。陆月对周围的一切感到恐惧和迷茫,觉得自己做错了一切。和乙音相遇成为了他的救命稻草,尽管她的力量很可怕,陆月对他爱恨交织,但也被她迷住。我这样理解对吗?



    この章を理解することは後の二人の感情の変化を理解する上で非常に重要だと思いますので、説明をお願いします。

    我认为理解这一章节对理解后面二人的感情变化十分重要,所以麻烦您解释一下。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    お久しぶりです、夜猎さん。
    試験お疲れさまでした。長い夜の旅路で私の小説が少しでも役立てたなら、とても嬉しいです。

    それでは、答えていきますね。

    1.その意味で正解です。
     すみません、ここは私のミスでわかりにくくなってますね……言葉がひとつ余分でした。直しておきます。ご指摘ありがとうございます!

    2.そこの文は、睦月が臆病さが招いた思考ですね。
     この頃の睦月は後ろ向きに考えすぎる性格なので、自分の選択肢を常に疑っています。
     そのため「乙音の本心を暴くことによって彼女の成長に悪影響を与えるかもしれない」や「大人になるころの未来の自分から見たら悪い事かもしれない」といった可能性が頭を過ぎりました。
     ほとんどの人は「今考えても仕方がない」と割り切れるような小さな不安です。
     例えるなら、交通量が皆無な道路で交通事故に遭うかもしれないと怯えているようなものなので、その不安が現実になることはありません。

    3.その理解でほとんど問題ありません。補足しますね。
     睦月はとても賢い子供です。その性質のために周囲の同年代の子供や両親とあまり話が噛み合わなかったのですが、それを誤魔化しながら生きてきました。その結果、本人も気づかないうちに疎外感と窮屈さを感じています。
     そんな中で出会った乙音は彼とは正反対の性格ですが、同じ賢さを持っていました。そして、睦月にとって目新しい価値観を持つ刺激的な存在でもあります。
     そのため睦月にとって乙音はとても興味深く、話していて楽しい存在となりました。
     けれど上述の2で触れた通り、睦月は臆病です。
     未知の魅力を持つ乙音を本能で恐ろしく思ってしまいますし、彼女は自分と話していて楽しいのかという不安も生まれます。自分が乙音のことを現実からの逃げ場にしているだけじゃないか、という自己嫌悪もたまに過ぎるようです。難儀ですね。
     睦月自身は出来れば怖いだなんて思いたくはないのですが、なかなか上手くはいかない。そんな状態から生まれた「考えすぎている」場面がこのシーンですね。

     ちなみに、乙音の魅力を「魔物」と例えているのは彼女の姿が人魚に似ているからです。「人を惑わす」という伝説に絡めた言葉遊びですね。

    このような感じで大丈夫でしょうか? わかりにくければ、またお気軽に質問してくださいね。
    これからも小説を楽しんで頂けたら幸いです。