第22話 王太子の執務室

 アデリアナとルーファウスが女神の庭を出たのは、正午を少し回った頃のことだった。

 花園まで送るという申し出をやんわりと断られたルーファウスは、このところ滞り気味の政務を進めるべく執務室へと戻ることにした。


 着替えてから王城の一角に構えた執務室に顔を出すと、部下たちがぱらぱらと顔を上げてルーファウスを見た。


「殿下、いいところに。思っていたよりもお早いお戻りで助かりました」


 真っ先に声をかけたのは、ルーファウスと学舎で同級だったトビアスだ。

 開け放たれた窓からは、穏やかな昼下がりの春風が吹きこんでいる。ルーファウス付きの文官たちは、それぞれ気に入りの文鎮で書類が風にさらわれないよう留め置いて立ち上がり、トビアスに続いてルーファウスの机を取り囲む。


「あ、ご昼食はお済ませですか? もしまだでしたら用意しますが」

「うん、食べてきた。君たちは?」


 ルーファウスの返事に、文官たちは顔を見合わせた。そうして一瞬の空白ののちに頷いて、ルーファウスが不思議そうに見るのに揃って曖昧な笑みを浮かべて見せる。


「それならよかったです。我々もそれぞれ済ませました」


 代表して淡々と告げたトビアスがさっそくで恐縮ですがと告げるのに、ルーファウスは机の引き出しに鍵を差し込み、決裁印を取り出しながら先を促した。


 花園入りから二週間が経ち、ただでさえルーファウスが不在がちな上に、花園入りの娘たちが交替で政務補助に入る際にはそれなりの支度が必要なため、部下たちには負担を強いている。

 ルーファウスとしては、花園入りの半月前からできるだけ前倒しで仕事をしていたつもりだったのだが、それはそれで部下たちから「我々のすることがなくなります」と不評であったし、仕事というものは気づいたら増えていくもので。つまりは、王太子の執務室には書類が溜まっていた。それは、部下たちが真面目に仕事をしていた証でもある。

 

 ここ数年で繊維の肌理がより細かくなった政務用の紙は、年を重ねても褪せづらいよう調整されたインクが黒々と映えるよう、白色度が高く仕上げられている。かつて留学していた隣国との通商内容の見直し、塔と神殿への定期寄付金、春の不作への補助金、各領地から挙がっている国防警備の報告書には、すでに有能な部下たちによって細かな調査と確認、補足がなされている。

 それらにざっと目を通した次にルーファウスが手に取ったのは、花園入りが終わった一月後に行われる婚約披露会についての書類だった。

 稟議自体は花園入りの前に既に下りており、いま手にしているのは開催にあたる支度の詳細と、主にルーファウス個人へ向けた連絡を兼ねた細かな書類だ。サスキア夫人による報告書とともに、神殿と塔からの書類が添付されている。それらすべてがもう準備を進めてもよろしいのですよね? と言わんばかりの記載であったので、ルーファウスは苦笑した。

 アデリアナが知ったら、きっと顔を真っ赤にするだろう。いつものように、可愛い唇をきゅっと結んで。


 決裁待ちの書類を眺めながら、ルーファウスはふと、トビアスが途中から何も言わないでいることに気づいた。


「トビアス?」


 顔を上げたルーファウスは、部下たちが一つの方を向いている様子を見て首をめぐらせる。

 ぴるるる、と軽やかな鳴き声がして、開け放たれた窓から青い翼の小鳥が入ってきた。

 先になるにつれ白くなっていく青の羽根を広げた小鳥は弧を描くように迂回し、机を囲む部下たちの背を回り込んでからルーファウスの前にやってくる。

 すい、と目の前を過った小鳥が肩に宿り、ふくふくとした身体をすり寄せてくるのにルーファウスは笑った。自分を囲む文官の間から「お顔がいい」だの「クリス様ほんとよく分かってる」だのといった声が立つが、いつものことなので気に留めなかった。


「やあ、どうしたの。久しぶりだね」


 小さな嘴でつつくように頬に触れられて、ルーファウスは目を細める。小鳥はぴょこんと跳ねる様に頷いて、ルーファウスがさしのべた指に飛び移った。とんとん、とリズムを刻むように指の上で小鳥が跳ねたかと思えば、ふんわりと薄紅色の霞が小さく立ち、ルーファウスの手の中に小さな紙片が現れた。


「……殿下、あの、差し支えなければですね」

「いいよ、マーカス。これをあげるといい」


 遠慮がちにかけられた声に笑って、ルーファウスは引き出しの中から取りだした小箱を手渡した。その中の砂糖菓子はアデリアナに贈ったものの余りで、ルーファウスが手作りしたものだ。

 ぴょんとルーファウスの指から飛び降りた小鳥がとことこと机の上を歩いて、部下たちの元へと歩み寄る。ちなみに、マーカスはルーファウスとトビアスの二つ下にあたる文官で、アデリアナに膝枕されていたルーファウスの様子も目撃したと申告されたことがある。

 わあ、と静かに声を立てたマーカスの手のひらから、食べやすいよう小さく割られた砂糖菓子をついばむ小鳥の姿を横目に、ルーファウスは折りたたまれた紙片を開く。


 ――飲むぞ。今夜、ディクレースの部屋に集合すること。


 深い緑色のインクで綴られた文字を読み、ルーファウスはそのきららかな瞳を伏せた。何かを思い出したように小さく笑みを浮かべ、取り出した便箋に返事をかきつける。


 クリスが魔術で創り出した小鳥は、傍目には自然のそれと比べても何ら遜色のない作りものの生きものだ。クリスと同様に、砂糖を摂取することで魔術回路に熱源を補填することで動くしくみだ。小間使いも置かないのに、塔の侍女を使わすのも自分で足を運ぶのも億劫がったクリスが編み出した小鳥は、その愛らしさのあまり今では王城では見かけるとその日いいことがあると信じられるまでになっていた。


 ルーファウスがくすくすと笑ったのが分かったのだろう。小鳥に書類の端をつんつんされていたトビアスがルーファウスを見て、ひそやかに嘆息する。


「ご機嫌がよろしいようで。……そろそろ、我々にも嬉しいお報せを分けていただけるのでしょうか?」


 ルーファウスは静かに微笑み、机の上を指で叩いて小鳥を招く。

 寄って来た小鳥が首を傾げるのに、その顎を掻くように撫でてやり、折り畳んだ便箋を差し出した。小鳥が咥えると、便箋は霞とともにとけ消えた。ややあって小鳥が飛び去ってしまうと、部下たちは残念そうな声を上げた。


「私のことは王城でよく口の端に上っているんだろう? 噂になるようなことは彼女にしかしていないから、概ね正しいんじゃないかな」

「……殿下がかの姫君に大層ご執心であることは、皆よーく存じておりますよ」


 トビアスの応えに、ルーファウスはうんと顎を引く。

 これはアデリアナも知らないことだが、王城に勤める文官の間で、王太子の片思いは長年よく知られたことだった。何故かといえば、ルーファウスがまったく隠さなかったからである。


 ルーファウスの隣にどこの家の娘が宛がわれるのかという密やかな争いは、長らく年頃の娘を持つ貴族たちを思い煩わせてきたことだった。王太子が夜会であまりにも公平に踊る娘を選び、誰とも噂にならず、寝所に送られた女性からも淡々と逃げ、誰一人――そう、フィリミティナ公爵令嬢アデリアナ以外の娘を贔屓しようとしなかったことで、随分気を揉ませたことをルーファウスは自覚している。


 自分の娘を王妃にしたいと望む貴族たちにどんなに宥めすかされ、あるいは窘められ、時にきつく叱られるようにして言い聞かされても、ルーファウスはほかの娘を選びたくはなかった。だから、ルーファウスははじめから、アデリアナ以外の人々には彼女以外欲しくないのだとくり返し、辛抱強く、けれども至極穏やかに告げてきたのだった。


 清く正しく生きてきた王太子のに、貴族たちははじめ、言い聞かせれば何とかなるのではないかと思ったようだった。ルーファウスはどんなことばを向けられても激昂するということがなかったし、あからさまに怒りをあらわにすることはしないから。

 そんなふうにしてごく軽く見積もられていたルーファウスの恋心に周囲が折れはじめたのは、彼の留学期間を経てのことだった。

 表面上はそつなく政務をこなし、誰からも文句の付け所のない――それこそ、瑕疵になるような振る舞いを徹底的にしないできた王太子が、フィリミティナ公爵令嬢に関わることだと少々おかしくなるということに、周囲がようやく気づいたのがこの時期だったのだ。


 王太子の執心が文官の間に広く知れ渡るきっかけは、留学中の私的な手紙に関わる費用については自分の私費とする旨を記した書類を送ってきて議会に上げたことだった。

 ルーファウスはもちろん不在だったので知らないが、そのときのなんとも生温かい雰囲気は今も語り草になっている。はじめは頑なにフィリミティナ公爵家との縁組みに反対していた外務長官も、書類に記された手紙の夥しいまでの数を知ると、宛先の公爵令嬢を気の毒がっていたという。


「それで、殿下がご執心の姫君に我々がどう対応すべきかお教え願いたいのですが」


 ルーファウスは瞬いて、自分を取り囲む部下たちの顔を順繰りに見た。

 きょとんとした王太子の様子を見て、トビアスが言う。


「明後日から政務補助にお越しになりますよね」

「ああ、うん。普通でいいよ。ほかの娘たちと一緒で。何だ、気兼ねしなくてもいいのに」


 朗らかに頷いたルーファウスの前に、トビアスが折り畳まれた書類を差しだした。その一番表の紙を摘まんだ指が跳ね上げるように天井へ向けられると、ルーファウスの目の前ではたはたと蛇腹になった書類が揺れる。

 それは、花園入りの娘たちそれぞれの行動を纏めたもので、お付きの騎士と女官、そして女官長や娘たちが出入りした場所の責任者による報告からなされている書類だった。


「あのですね。殿下の姫君の報告書、めっちゃ長いんですよ。殿下、姫様のとこに行きすぎですって。どうして早朝に執務室においでだったのか、よーく分かりました。……まあそれはいいとして、これを読むだに、領地経営にも携わっていらっしゃるんですよね? どの程度の課題をご用意すべきでしょうか」


 ああ、とルーファウスは頷いた。

 花園入りに際して、ルーファウスが述べた希望の一つが政務補助である。

 父王の代で大分薄れてはきたものの、男女と身分の垣根をできるだけ下げるのがルーファウスの役目の一つだ。爵位を持たない層からの人材登用は活発だが、女性の人材はどうしても女官や侍女に振り分けられがちだし、そもそも文官や武官として働こうという選択肢が見えづらい。それで、花園入りの娘たちを実際に働かせてみたいと考えたのだった。

 それに伴って、ルーファウスはトビアスたちには娘それぞれに合わせた難易度の課題を用意するように言いつけた。女性官吏の扱いにあまり慣れていない彼らが、娘たちにどう接するのかを見る意図もあった。


「そうだな、イゼットのようなこともあるからね」

「学舎で知ってはいましたが、お家に籠もっていらっしゃるのが勿体ない有能さですね。アーガイン公爵がお許しにならずとも、優秀な人材は囲いたいものですが」


 学舎でイゼットとも同級であったトビアスのことばに、確かにと皆が頷く。

 イゼットは、娘たちの中でもとりわけ政務補助で才能を発揮してみせた娘だった。もともと数学が得意で、帳簿管理の手伝いもしていたらしく見方を心得ているのに加えて、数字への感覚が一際鋭い。おまけに、仕事を捌く上で無駄を省こうとする判断力にも長けているし、成果を出そうと淡々と動く癖がついている。


「彼女、その辺の奴より余程実務能力がありますよ。ほかの姫様方もそれぞれ個性のある能力をお持ちでしたが、あまり手をかけずとも即戦力になるのはあの姫様でしょう。それに、数字と仲がいい」


 そう言ったのは、経理が得意で帳簿にかけては並々ならぬ執心を抱いているギルベルトだ。眼鏡をかけているのがいかにもそれっぽいが、その眼鏡が伊達であることをルーファウスは知っている。数字を愛しすぎるあまり、数字にかかわることをまるで人のように語る、どちらかというとあまり他者を積極的には褒めないギルベルトの言に、ルーファウスは微笑んだ。


「イゼットとアーガイン公爵にも伝えておこう。……アデリアナは、うーん、彼女ほど要領がいいかと言うと少し違うんだけど、自分で自由にやってしまえる能力があると言えばいいのか」


 執務室付きの女官が運んで来た紅茶をマーカスが先に飲み、それから違う茶器に注いでルーファウスに差し出す。毒味された紅茶で口を湿らせるルーファウスに、文官たちの視線が集まった。


「と言いますと?」


 代表して訊ねたのは、これまたトビアスだ。そのやや硬い表情は、イゼットが予め用意された課題を難なくこなしてしまったことだけでなく、彼女に自分の能力が低く見積もられていたことを感じ取らせてしまっただろうことを悔やんでいるように見えた。

 ルーファウスはどう説明したものか悩み、そうだなあと言う。


「君たちも知っているように、花園入りの娘たちの……いわゆるわがままには、王城から金額が補填されることになっている。彼女たちは知らないけれどね」


 ああ、と紅茶を飲み終えたマーカスが声をあげる。


「前回の花園入りの書類と引き合わせてみたんですけど、今回の姫様方はそういった出費がないのに驚きました。王城の馬に自分もあげたいからと家から飼料を持ってこさせたり、城下の商人を呼び寄せて刺繍糸を買い足したり……その程度のことはご自分かお家のお金をお使いです。殿下の姫様は、お家からドレスと食材を取り寄せておいでですが、この食材もご自分でお支払いでした」


 マーカスは、文字で読んだことに対する記憶力が突出している。それは恩寵ではなく、マーカス個人の記憶力のたまものだ。噂好きというわけではないが、とりわけ文字で書かれた情報を得るのが好きで、頼まれてもいないところまで書類を掘ろうとするきらいがある。


「うん。……報告書にもあるように、彼女とお菓子作りをしたんだけど」


 お菓子作り、と部下たちが声を揃えて復唱する。

 ルーファウスは思い出し笑いをして、アデリアナがお菓子作りをするためにした根回しを部下たちに語ってみせる。


 まずアデリアナは、自分に付けられた女官を説得して図書館に行くついでに料理長のジャンを訪ね、ルーファウスとアデリアナの予定が合う中で、料理場に不都合のない日取りと時間を確認したという。料理人たちは、昼食後から夕食の仕込みまでの間に休憩をとる。その時間に合う日取りを見つけると、次に材料の用意を頼んだ。ジャンに相談しながら作るお菓子を決めたアデリアナは、事前におおまかな代金を渡して、その中で費用を工面してもらったのだという。


「あれ、食材を家から取りよせたんですよね? なのに料理長に食材の用意を頼んだんです?」

「マーカス、アデリアナが取りよせた食材は何だった?」

「フィリミティナ領で採れる果物、野菜、あと岩塩ですね」

「それは、場所と用意をしてくれた料理人たちへの御礼だそうだよ。まあ、自領の売り込みの意図もあってのことだろうね。ちなみに、王城の魔術師の審査済み」


 うわあ、と声をあげたのは誰だったか。

 お菓子作りのために食材を持ち込まなかったのは、王太子の手が触れて口に入れるものだから。同じ理由で、料理人たちへの御礼の食材についても、王城の魔術師に正式に依頼して立ち会ってもらい、毒物の有無を確認してもらったのだという。そのときに必ず女官を伴っていたことには、万一何かがあった際の証人という意味もあったのだろう。アデリアナは仕える者の目を撒くことにも長けているが、使いどころをも心得ているのだ。


 御礼を金銭にしなかったのは、王城から雇われている専門職に副業が禁じられているからだ。とはいえ、多少のお目こぼしはされていることを知っていて、食材用の代金は余りが出るように多めに渡していたという。その日当番だった人数で割れば、昼食代にちょっと色をつけられるくらいの。

 その金額を聞いて、料理人たちの給金を思い出したのだろうギルベルトがなるほどと頷いた。


「あとはそう、女官長とジリアスに話を通していたんだよね」

「殿下とお菓子作りをします、料理長と騎士の立ち会いがあります、ということですね」

「うん、あとは自分が毒味しますからご安心ください、という報告かな」


 ルーファウスが完成したお菓子は花園入りの娘たちに付けられた騎士と女官、それから料理人たちの分もあったと告げると、マーカスが「駄目押しとばかりに……」と呟いた。

 文官たちには、「王太子殿下からの差し入れ」と称したお菓子が純粋な御礼であると同時に、協力してくれた人々に食べて貰うことで共犯にしてしまう意図があったことも想像がついたのだろう。お菓子の量がはじめから決められていたことが、その周到さを裏付ける。


「……ふつうにお菓子作りがしたいって言うだけでよくないですか?」

「そうしたら、王城の費用になりますしね」

「しかし、わざわざ女官長と近衛隊長にまで話を通します? 毒味かー。まあ、私たちもしますが」

「どこにも角を立ててないですね。……ていうか、ふつうそこまでします? 俺は爵位ないから分からないんですけど、公爵令嬢の嗜みってそこまでいくもんですか?」

「文官でもそこまではなかなかしないって」


 部下たちの会話を耳にして、ルーファウスは喉の奥でくつくつと笑う。


「わがままで周囲を動かしても許されるだろうに、自分が動くことでお願いすることを選ぶんだよね」


 そのことばは不思議と、周囲の耳にはのろけのように聞こえた。まるで、可愛いよね、と語りかけられているかのような。


 鏡がなければ、自分の顔だけは見ることができない。

 だから、ルーファウスには見えておらず、トビアスたちにだけ見えるものがあった。

 いま、王太子はその長い金の睫毛を伏せて、意中の娘を思い浮かべているのだろう。どんな似た輝石にもない、揺らめくような影と光を閉じ込めた瞳を僅かに覗かせている。その通った鼻筋と目元に落ちた影が端正な容貌を物語る。その作りもののような美しさの中で、薄い唇が描いたほのかな笑みだけが一番人間らしかった。それでいて、嘘みたいに甘やかだった。


 トビアスたちは顔を見合わせて、それから苦笑した。

 お幸せそうで何よりです、そう囁いて。


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