第7話
「地球が揺れてる」7
腐るのが早い物から料理して食べた。いつ救助が来るか解らないから一日一食にして節約と近所の畑から冬野菜を拝借した。
ポンプアクションのライフルの弾が50発あり家から離れた場所まで徒歩で行き少数で徘徊しているゾンビを見つけて射撃の練習を10発を5発づつしたりした。
比較的音は静かで衝撃も渚でも撃てるくらいである。ライフルではなく散弾銃の部類である。
結果的にショットガンの弾は貫通しないために頭を15m程離れると1発では殺せない事が解った。映画のようにゾンビの頭は柔らかくなく頭蓋骨の硬さはゾンビであっても硬いままなのである。ただ、頭部に強い衝撃を与えることで殺せる奴も居ることがある。
晋太郎と渚はゾンビを研究して記録を付けることにした。
刃物で刺す
これはかなり危険である。首に刺す事に成功してもゾンビは構わず襲い掛かってくる。ダメージは無い物と思われる。
ハンマーもしくは手斧で頭部
これもかなりの接近と勢いが必要なので危険。ゾンビによって動きが違うから基本的に接近するのは危険である。
ライフル
これも殺傷能力が低いと思われる。
頭部に五メートル以内だと殺せる確率は上がるのだがそれ以上になると1発では殺せない事が多い。あと音で周辺のゾンビを引き付けてしまう。
刺叉系の長い頑丈なのもで転ばせて逃げるという事が一番有効だということが解ってきた。もし戦わなくてはいけないときは金属バットで頭部を突くか振るかがある程度有効である。
ゾンビの特色として
大きく分けて生きている五感によってゾンビの種類が分けられる。視覚が無いゾンビはその他の生きてる五感を使って動くというようにそれぞれ食われたときの損傷箇所に寄って動きが違うのである。激しい損傷のゾンビはかなり鈍い動きになっているが軽いダメージでゾンビになった奴は動きもそれなりに速いのである。
それらを踏まえて
①観察
②逃げ道確保
③どちらかが噛まれたらどちらかがとどめをさす
晋太郎と渚はルールを決めて周辺のゾンビを駆除し始めた。
大きな通りにはSOSをパチンコ店の登りで作った。たまに色を変えたりして生存していることをアピールした。
「そういえば質問していい?」
「なに?」
「ここは何で電気使えるの?」
「屋根にソーラー付いてるからだよ。でも三時間持つかな?あまり使わないからどれ位持つか解らないな」
「凄いね!」
「こんな世界になる前からゾンビ対策を考えてたからね」
「ホントだったんだ」
「そうだよ。だから水道系、宅内設備工事系の仕事してたよ土木とかね」
「凄いね!それで本当にゾンビで世界が滅びるなんて」
「でもな…実際になってみると生き残ったからどうなんだって話だよ」
「私は生きたい」
「俺は渚さんを生かすフォローする為に生きるよ」
「ボディガードみたいだね」
二人で料理をしている。
ジャガイモをコンソメと塩胡椒で煮詰めるだけのスープである。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます