沼田は、中島監察官に何も言わずにことを抑えようとしている。中島は公安部が何故自分の自宅に来たのかは聞かなかった。沼田は理由をどうしても話さない。中島は沼田を自宅の玄関先まであげた。「しばらく自宅で待機してください。ご協力お願いします」

沼田は中島に深々頭を下げた。それが全ての始まりだった。ハムスターの死骸の件の報告だと思って中島は沼田の顔を見ていた。「外れではないな」中島は沼田に呟いた。沼田は顔色を変えなかった。中島は沼田に上がってくれと話した。沼田は家の中に上がると無線機を使ってこう言った。

「確認」と。

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