中島は今日も何事も無く仕事を終えて帰ってきた。代々中島家は警察官関係者の一族だ。祖父の代から始まり父親もまた警察官関係者である。そんな警察一家で育ち中島もまた警察官を目指していた。夢である警察官になり、中島は妻の玉美と出会った。玉美は中島と出会い警察官関係者の妻として中島を支えると言うことだけを考え、また妻として子供男の子二人を授かった。二人とも警察官になった。中島は自分が狙われていることを家族に話さなかった。警察官と言うのは怨みをかうというのが中島の持論でもある。家族を巻き込んではいけない。父親としての愛情の表れだった。中島は、妻と息子達には黙っていた。長男である中島優は、既婚者であり、一児の父親である。次男の中島真和は、現在独身である。優は、警視庁捜査一課の主任である。真和は、機動捜査隊員である。公安部関係者が中島監察官の前に現れたのは今から二日前のことだった。監察官室に中島はいなかった。その日は有給休暇を取っていた。中島は自宅にいたところ、公安部の捜査員が来た。「公安部がどうした。私に何か用か？」中島は公安部の捜査員である沼田に話した。沼田は「いつも通りにしていてください」と中島に話した。

「一体何があったのか理由があるのか。教えてくれ」

「それは話せません。察してください」

「分かった。無理強いはしない」中島は沼田に話すと中島は、自宅に向かった。