悪意
寺谷の連絡を待つことにした俺は考えていた。
「もしかすると幼い頃から目をつけられていたのかもしれない」
俺はそう考えるとゾッと背中が寒気がしていた。
「誰だ。俺の話をした人物は?」
このことは愛媛にいる両親には話さないでおこう。俺のことで過度な心配を掛けたくない。心の支えである両親に柳田の魔の手がいっていないだけでもよかった。柳田は幼い頃から俺のことに関心があり、柳田にとっては大きな獲物だったのだろう。柳田の悪意を感じる。「柳田は俺に怨みでもあるのだろうか?それとも叔父さんに怨みでもあるのだろうか?見当違いも甚だしい。考え柳田は津田と言う男と共謀して俺を嵌めるつもりだったのだろうか。悪意を感じる。また、俺の友人から話を聞いていたのだろう。その友人は利用されていただけなのだ。それが誰なのかわからない。柳田は何か陰謀があるのだろうか。柳田にとって自分と津田以外は利用するだけ利用して棄てるといった悪意が見え隠れしている。柳田にとって裏業界は、柳田の後釜を狙っている者も少なくない。柳田は豊富な資金力で政界と財界にコネがある。柳田は組織に嵌められたのだろうか。津田と言う男が何らかの関与していることは間違いない。ただ言えることは津田を早く探して欲しいと言うことだけだった。津田と言うのは偽名かもしれない。郵便局で荷物を持って行った人間と津田と言う男が同じ人物とは限らない。ただ言えるのは何か陰謀があり、どうしても柳田は俺と接触しないといけかった。それが、どんな危険なことであっても。柳田は俺を許さないだろう。あの顔は一生忘れない。柳田は俺を殺害するのだろうか。どんな手を使ってでも俺を探すだろう。柳田はそう言う男だ。柳田は利用できる者は誰でも利用する。
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