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 浅い眠りの中、今日もその日の夢を見た。

 彼を好きになった日。何度も夢に見る。わたしの嫌いな、ニヘラと笑う彼の笑顔。

 最近はますます考えるようになった。

 自分はどうしてセックスをするのか。

 彼は、愛がないからダメだ、といった。

 『愛』とはなにか? まるでわからないんです。

 先生なら、知っていますか?

 『愛』とは何ですか?

 誰も愛せなかった先生なら、答えてくれますか?

 自分すら愛せなかった先生なら、教えてくれますか?

 わたしを愛した先生なら、このからだに、『愛』を刻んでくれますか?

 『愛』がわからないのです。

 苦しい。苦しいです。

 眠ってしまいたかったけれど、あんな夢を見た後だ。目を瞑れば暗闇の中から彼が現れる。彼の腕の中は、あたたかいのだろうか。彼に包まれれば、わたしも何かを感じるのかしら。そう思いながら自分を抱きしめてみる。

 切なかった。

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