第25話 平成天皇陛下と生前退位

 また平成天皇陛下が現れて、

「ワシを殺してウエに行くのか?」と訊くのだが殺せなかった。ただのじいさんだったんだ。それから、

「じいさん」

「goki」と呼びあって皇室改革に携わることになった。皇室の最大の問題点はお世継ぎがいないことだった。

 皇太子様と雅子さんに愛子さま、秋篠宮様と紀子さんに眞子さまと佳子さまと悠仁様。次の天皇陛下は皇太子様で良いとしてそのあとどうするか。

「愛子さまを京都大学医学部に入れましょう。京都の御所に住まわせて、医師になって、香山リカ、北条かやと貧民救済活動をします。京都競馬場で天皇賞を見て、天皇杯に出る京都パープルサンガを応援して、京セラなど関西の財界官界と交流して、皇室活動をします。そして、20代でイギリスのウィンザー朝から王子を婿にもらって、子供を産み育て、40才で女性天皇となります」

「眞子さまはアメリカ帝国、オバマ大統領の嫁に。佳子さまはオーストリア王朝、ローマ帝国に嫁に行かせます」

「悠仁様はFC東京ジュニアユースからFC東京ユースに入れて鍛えます。そして上智大学の哲学科に入れます。東京大学大学院情報学環を卒業したあとオーストリアに渡り、哲学を学びながらサッカーオーストリア4部リーグでプレーします。そして、ドイツ、フランスの碩学のもとを訪ねます」

 その後、現実の世界で平成天皇陛下の「生前退位」が発表された。

「千代の富士を鎌倉の御所に住まわせて将軍に任命し、鎌倉幕府を再興させます。朝青竜を京都に住まわせて室町幕府を、貴ノ花を東京で将軍にして江戸幕府をそれぞれ復活させます。これで日本の治安は安泰です」


「日本でも過去の大臣経験者を集めて「元老院」を作ります。年寄りの知恵というのは重要です。報酬は年500万円で1000人として年50億円。高いと思う人もいるでしょうが、私は安いと思います。財務官僚なんかは隠し予算をかなりキープしていて、財務省独自の秘密諜報機関を作っているという話を聴きます。そういったことに年間何千億円遣われているのか。それに比べれば公明正大で役に立つ50億円だと思います」


 3回目の入院は医師は滝村先生、看護師はシノブが担当だった。

「シノブ、俺は何の病気?」

「根岸君のは幻覚妄想」

 

 日本で一番の碩学と考える養老孟司先生にテレパシーで話を聴いた。

「世界平和」達成後の人類の哲学的テーマは「倫理」だという。養老孟司先生は

「お前は「孟子」を読め」という。

「大衆の教養は朱子学だが、エスタブリッシュメント階級は「孟子」を読まなければいけない」と。

 平成天皇陛下に位階をもらった。

「伊東乾が正五位、左巻健男、堀江貴文、津田大介、村田美夏が六位、北条かや、鈴木柚里絵、gokiが七位」

「七位でいいのか!」

 日銀総裁の黒田東彦さんが現れて、

「お前が経済政策だ」と豪志に言う。

「黒田さん、あれ会う人みんなに言ってるんだからね」と日銀の女の子。

「いろいろ仕掛けていきますから、今後、空前の好景気が来るでしょう。ダウは10万ドル、日経平均7万円まで行きます」

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