第15話 堀江貴文のホリエモンドットコム

 堀江貴文さんのホリエモンドットコムに就職希望を出し、神田の豪志の父親の法律事務所で会う約束を取り付けた。希望部署は、金融、スポーツ、恋愛。

「お前は恋愛はダメだ」と却下された。上司になる人を紹介され、

「はじめまして、根岸豪志と申します。よろしくお願い申し上げます」と送ると、

「意外と礼儀正しいですね」と社員の人が。希望報酬は25万円。

「25万でいいの?」

「デキるヤツほど謙虚なんだよ」と堀江さん。

 父親が現れ、怒っていた。

「フェイスブックに変なことを書くな!佐々木だって、中川だって、梅津だって、みんな迷惑してるんだぞ」

「今日ここで待ち合わせしている」

「誰と?」

「堀江貴文さん」

「堀江など、絶対入れんぞ!」

「は、話が違うじゃねーか」ドン引きする堀江さん。豪志は、

「佐々木さんたちの世代はもう旧い。これからは伊東先生たちの世代になると思う。わからんけど」

「勝手なことを言うな!」窓の外を見ると向かいのビルから無数のフラッシュが。週刊誌?。

 伊東乾49才、村田美夏43才、堀江貴文42才、津田大介41才、左巻健男65才、北条かや28才、鈴木柚里絵23才。何か面白いことができないかとワクワクした。

 

 原病院では群馬県庁に退院請求をして、群馬大学の医師と弁護士と役人が来て、話し合った。通知が届き、淳子先生から、

「B棟に行く?解放病棟」と言われ、クキタ君とサトウと荷物を運び、1病棟からB病棟に転棟した。東北大卒の清水先生が主治医となり週6日外泊となった。

「就職を持って退院と聴いています」

「東大で伊東乾先生に師事して、村田美夏さんと結婚して、堀江貴文さんの会社に就職して、津田大介さんに報道してもらって退院します」

「スゴイですね」

「妄想じゃないですよ」

「分かります。フェイスブックを見ましたから」


「個人的にはいつも通りテキトーです いつも通り痛い現場マンです ただ、時期と言うのが有ると思います 今は言えなくても信頼が有ればいつかは言えます たた、時期と言うのは個人のタイミングもあると思います ただ、信頼と言うのは常に繋がってると解釈してますけど」

「いつも通り痛いのは分かっています ただ、痛みを分かち合うのは信頼が有ってこそだと 貴方は福島の痛みをそれだけ分かち合って来たから そこまで、逆説的にですけど 思い入れが有ると言うか 信頼が経済ならば信頼を勝ち取るためにいつも通り大変努力されたでしょう これは現場にしか分からない痛」

「詰まりは 色眼鏡も愛される理由があると 愛されるからこそ経済や痛みを分かち合えるというか そもそも、なぜ色眼鏡はそこまで信用されたのか それは信用があるからだと 場面場面です ジャーナリストは 目的のための手段ですから 手段は選べないときも 目的は常に共有しています 詰まりは」

「色眼鏡は信用だと 信用から広がるのがいつも通りの信用であると 信用が有るから信用するという」

「以上です」

「まず、テロルというものは絶望から生まれます そして、イスラム国の兵士について個人的には非常に同情的です 彼らは程度の差こそあれ、自分の保身を前提にしているとは思えない 特に創設期の中心メンバーというものは、何か本当に大切なものを失ったのではないか 家族であり親友であり生活であり人」

「人権であり つまり、人間として最低限の尊厳すら奪われた ただ、知性その他 つまり、何かに対して目的を定めて合理的に行動できる ただ、自分の命を守る事は絶対条件ではない 自分の命或は人生を賭して身に付けてきたもの そういうものと引き換えに何を得られるか それは紙切れではありませんね 」

「紙切れを惜しむ人間と言うのは紙切れを使ってやりたい事があるのでしょう 当然、全ての人間に同じ感情はあると思います ただ、紙切れを手に入れる或は使う機会すらもうない それを合理的な人間ほど判断は早いと思います そこから先ですね 一般的にテロルと言うのはピンポイントで復讐したい人間に」

「復讐する 逆説的に全く新しい それでいて無関係な人間にできるだけ迷惑を掛けない つまりサシの勝負に持ち込むためのモノと解釈できます 翻って我が国の指導者はどうでしょう?或は無責任な人間ほど関係のない人間を巻き込み 自分の保身のためにひたすら他人を利用する こういうものを善悪を問う 」

「事自体が難しいと思います 所詮は自分の利害だけを中心に考えてる人間には ただ、何かに対してテロリストであるとか そういう汚名を着せるというのもまた根拠のよく分からない話です 例えば、一方は自分の責任を遥かに超えるものを背負っている 一方は無責任な安全地帯から自分には無関係責任は無」

「責任は無いと どう考えてもお前の責任だという奴らが まるで疫病から逃げ回るように責任から逃れようとしているが どう考えても疫病を撒き散らしてるのはお前らだと 別に、私は誰かを正当化しようとか、片一方が正義で悪でという事を断言する気はありません 然しながら無責任な人間ほど何かを断定」

「断定し 敵だとか味方だとか無差別に弱者を巻き込んでいく どちらがテロルか分からなくなる訳です」

「で、まあ、今語ったのはあくまで一般論ですから 何か政治性があると誤解されて私の友人に迷惑がかかると困りますので 誤解なきよう 今後は退院して普通に一般人として生きます やりたい事も沢山あるのでね 仕事も遊びもそうですけど」

「で、まあ、できればクスリとか精神病院とはできるだけ縁を切って そういうものがやたら足を引っ張りますので できるだけ距離を置いてですね まあ、人生を謳歌したいなと 何処までも合理的なリアリストですから( ̄∇ ̄*)ゞありがとうございました またお昼にFBで」

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