12/17 遠藤↔吉岡
「吉岡、高橋の具合は?」
『まだ起きない』
「そう……」
『俺が悪かったんだ、あの時無理矢理ドアを開けるためにピッキングをしようとしなければ、高橋は窓から飛び降りようなんて思わなかったはずだ』
「自分を責めるのは早いわ。予想できなかったことだもの」
『でも、追い込んでしまったのは俺なんだ』
「吉岡……」
『待』
「どうしたの?」
『すまん、返信が遅れた。高橋が目を覚ました』
「ホント!?」
『ああ、そして驚かずに聞いてほしいんだが、どうにも高橋は記憶を失っているらしい』
「き、記憶喪失!?」
『俺のことも覚えてないみたいだし、自分が誰なのかも分かってないみたいだ。「どなたですか?」なんて聞かれてしまった……』
「──それで、吉岡はなんて返したの?」
『いやその、少しだけ、少しだけ魔が差したんだ。悪いとは思っていたんだ』
『でも、つい、「付き合ってるんだ」と』
「吉岡……!」
(グッジョブ! のスタンプ)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます