狂気の生徒会長

「はぁ...はぁ...凌太くん」

凌太くんとおしゃべりしてまだ3日目、だけどもどうしても興奮がおさまらない

凌太くんが好きすぎて日に日にその気持ちが強くなっていく

凌太くん凌太くん凌太くん凌太くん凌太くん凌太くん凌太くん凌太好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好

大好き


〜 〜 〜

「おはよーりょうちゃんってどうしたの?顔色悪いよ?」

今日も元気そうな蒼華が寝不足で今にも寝そうな顔をしている俺に喋りかけてきた


「ぅーん少し寝不足でさ....めちゃくちゃ眠たいんだよ...うぁーーー」

話してる最中でさえ、あくびが出て体が伸びてしまう


「もぅゆうちゃん、寝不足は体に悪いんだからね?

何してたの?」

その瞬間俺はびくっとしてしまった。

昨日は、あの悪魔...じゃなくて生徒会長のことについて考えていたんだ


そんなこと幼なじみの蒼華に言えるわけもなく


「んぅ?ゲームしてた」

平然を装ってさりげなくいつものゲームを持ち出した


「ゲームしてたの?ゲームはいつでもできるでしょ?ちゃんと寝ないとダメだよ?それとも私がりょうちゃんの家に行ってあげようか?」


「勘弁して....」

眠たいのもあるけど蒼華が家に来るのは勘弁して欲しい、いや、嬉しいのだけれどさ


昔蒼華は俺の家に来たことがあるのだけど

お昼だけ遊ぶ時とは別に夜まである時は別だった


「りょうちゃん大丈夫?私が食べさせてあげようか?りょうちゃん、ちゃんと体洗えてる?背中流すよ?1人で起きれる?このまま泊まってあげるよ?りょうちゃんりょうちゃんりょうちゃんりょうちゃん」


ってほどに過保護に俺のことを世話してくる

先程も言った通りもちろん嬉しいのだが、何か罪悪感がわいてきて申し訳なくなる


手伝うよと言っても


「せっかく私が来たからりょうちゃんはゆっくりしてればいいの!」ととてもつない圧で否定された

もちろん、俺に女の子の意見を反対する意思などなくされるがままでいた


「勘弁してくださいって、もぅ私がなにか悪いことしたみたいじゃない!」

蒼華は少し頬を膨らましてぷんぷんと怒っている

寝ぼけながらも蒼華の可愛さが垣間見える


「いや、もちろん嬉しいだが申し訳なくなるから...」


「私が....(チャイム音)チャイムなっちゃったねじゃたねゆうちゃん)」


そのまま何事もなかったように蒼華は自分の席へと戻っていって友達話していた


もちろん俺は眠たすぎて伏せていたが

〜 〜 〜


「会長....なんでそんなにニヤニヤしてるんですか?」

この小柄でピンク色の髪の子の名は坂井愛華さかいあいかという

趣味は読書で生徒会役員の1人である


「ごほんっ何かしら、あいかちゃんには関係ないことよ」

愛華は何故か奇妙ににやけている生徒会長の銀城真夜をジト目で見ていた

その顔は客観的に見れば、犯罪者確定のニヤけ方だった


「そ、そうですか....ごめんなさいです」

真夜のあまりの威圧に愛華は身を縮め、自分の作業に戻った。普段笑顔で、誰にでも優しい真夜が怒るとめちゃくちゃ怖い、それを分かっていて誰も真夜に手が出せない。怒りそうになればみんなは頭を下げてしまう

(会長どうしたんでしょうか...なぜあんなにも.....)

見たこともない、ニヤニヤしてる会長に疑念がよぎり作業どころではなくなってしまった


その横では.........


(凌太くん.....最高....はぁ...今すぐにでも凌太くんのお側に行きたいわそしてずっとお仕えしたいものね...次はどうやって凌太くんをドキドキさせようかしら?ふふっふふふふっふっふっふふふ)


真夜がやっぱりにやけていた

心が躍っているような....けど何か黒いオーラが感じられる


「あいかちゃん...」


「はっ、はいっ!」

愛華はまた会長のことをジーと見てしまっていたもので、その会長に呼ばれ怒られるかもしれないとビクッとしてしまった

さっきなんでもないとすごい圧力で言われたので、

それを繰り返すとなるとさすがの会長も激おこだろう....そう思っていたが


「ここっ合ってるか確認お願いできる?」


「へっ?」


思わず間抜けた声が出てしまった

会長が私に出してきたのは今度の生徒会活動の費用表だった...

 

「ここ合ってるか確認してもらえる?」

私が聞いていなかったと思われたのかもう一度言われたので早急に返事をする


「はいっ、えーーーーーとですねーーー」


上から丁寧に指で文字を追っていき間違いがないか確認していく


「問題ないですね!」


「そう、ありがとうあいかちゃん」


「いえいえ...」


そのまま会長は自分の先へと戻っていった


(怖かったぁー!!)

愛華は内心鼻水たっぷりの涙の滝であった


その横で会長はまたにやけていた























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