第6話





妖精たちの世界、フェアリーグレンから人間界へと続く門。故郷である自分たちの世界を救うために、協力してくれる英雄『ラブリージュエル』たちを集めるため、決死の覚悟で【鏡面の門】を潜ったマシュマロ王子は……、今現在空を飛んでいた。まぁ正確には自由落下、だが。



「な、なんで空に繋がってるマロ! ……ってなにこの口調マロ!」



上と左右を見渡せばキレイな青い空と真っ白でふわふわした雲。下を見渡せば彼の故郷である『アーサー王国』とはまた違った文化を持っているが、ちゃんと発展している街並みが広がる。可能性の一つとして考えていた人間界が廃れている、もしくは崩壊しているということもない。また妖精界だけでなくあの化け物たちが人間界に手を伸ばしていることもなさそうである。そこは一安心なのだが……。



「う~ん。なんで門が繋がってる場所がお空の上なんですマロねぇ? でも確かに『原初の悪意』たちがまだこっちに来てないことは僥倖マロ。妖精界が制圧されちゃったからこっちの世界にやってくるのも時間の問題だろうけど時間的猶予があるのはいいマロ。……って冷静に考えている場合じゃないマロ! マズいマロ!」



色々と考えているうちに徐々に落ちていくマシュマロ。妖精たちの世界と同じように人間界も自由落下速度は一緒。世界は違っても重力は一緒、つまり惑星の大きさも大体おんなじなのだ!



「た、確かに大発見マロ! ……ってかその前にこの口調と変な体は何マロ! なんか小っさくなってるマロ!」



言われた通りマシュマロ王子の御体を確認してみると、妖精界にいた時の高身長でイケメンさん(人間態)だったのが二頭身の茶色のワンちゃん。犬種は……、プードルかな? そんな姿かたちに変身していますね。お首に先ほど幼子から頂いた水玉赤色のスカーフが巻いてあって可愛らしい! これならペットコンテストで金賞とれちゃいますね!



「そ、そうマロか~、照れるマロねぇ。……って照れてる場合じゃないマロ! たしかに可愛らしい容姿だと思うマロ! でも色々と違うマロ! なんで急にこんな姿になってるマロ!」



いや~、さすがにそれは解らないすっね。妖精たちの世界から来たからそうなっているんじゃないすか? 元々人間みたいな姿だったけど、一応王子種族は妖精でしょ? なんでこっちの世界の強制力みたいな感じで変身しているのでは?



「なるほど。確かに世界間を移動したことで色々とマロたちの体に悪影響とか出るかもしれないマロ! だから変身してその悪影響を防ぐ必要性があったんだマロねぇ……、って納得できないマロ! 急にこんなの困るマロ! ぬいぐるみみたいな体とか困るマロ! 生活絶対不便マロ!」



最初は腕を組んでなるほどぉ……ってな感じで納得していたマシュマロ王子でしたが、急に現実を見直したのか空中で手や足をバタバタして暴れだす王子。そんなワガママ言っちゃだめですよ? ……あ、そういえば王子。ちょっといいですか?



「え? どうかしたマロ?」



下見てください、下。



「え、下?」



もう地面ですよ? アスファルトすぐ下に見えていますし。



「も、もっと早く言うマぐじゃらべぇ!」



ドンガラガッシャ~ン!!! という轟音と共にアスファルトに叩きつけられる王子。地面には可愛らしい二頭身犬型のあとがくっきりと刻まれております。見事な大穴、クッキーの生地みたい。あ、ちなみに道路のアスファルトがへこんでいたり、穴が開いたりしているのを見つけた時はその場所の市町村に連絡すると頼もしい仕事人さんたちが現れて直してくれるよ! ビバ現代社会だね!




「い、痛ってぇマロ……、死ぬかと思ったマロ……。」




あら、生きてらっしゃたのですね。マシュマロ王子。てっきりお亡くなりになっていたものかと……。今から『王子の冒険はここで終わってしまった!』みたいなことを延々と述べて行こうかと思っていたのですけど別にいりませんでしたか。……せっかく偽のお悔やみ電報用意して準備万端だったんですけどねぇ。



「マロ、王子マロよ? も、もうちょっとやさしくしてほしいマロ……。でもこの体結構頑丈マロね。普段の体だったら本当に死んじゃったかもしれないマロね。」



たしかにそうですね。普通アスファルトにあんな高い場所、妖精界から人間界にやってきた直後の位置が町中を動く人間が米粒レベルの小ささに見えるところから打ち付けられたら死んじゃいますもん。そのワンちゃんみたいな姿のおかげで助かったわけですねぇ……。あ、そういえば王子?



「ん? どうかしたのかマロ?」



今ボロボロになりながらその犬型アナから這いずり出て来たわけですけど、普通あんなに大きな音がしたら人が寄ったりしてきませんか? こっちの人間王子の前の姿と似ていますし、今のぬいぐるみみたいなお姿だと捕まってしまう可能性もあるかと。最悪実験動物にされてホルマリン漬けとか……。



「ヒェッ!!! と、とりあえずその辺の草むらに隠れるマロ……。」







 ーーーーーーーーー







 ドンガラガッシャ~ン!!!





時間は少し前に戻りましてイスズが謎のサンドイッチソーダなるものを口に含んだ直後になります。彼女がまず過ぎて脳が幻聴を引き起こしたなどと勘違いしておりましたが、本当はあの妖精王子のマシュマロ君が引き起こしたものなんですね。ま、そんな地面に響く衝撃と音を引き起こしてみれば荷物の見張り番をしていたあゆむちんこと桃色髪のぺったんこさん、“桃川歩”ちゃんもそれを感じるわけです。



「え! 何今の音!!!」



先ほどまで今どきの高校生という風にスマホをいじっていた彼女。突然市街地に響いた音に驚き、座っていたベンチから飛び上がります。



「な、何があったのかな……。音的に結構近いと思うし、見に行ってみよう!」



音の大きさから比較的近い、ここに荷物を置いて行ったとしても軽く見渡した限り人影は見えません。持って行かれることもないだろうし、もしかしたらこの音の発生源にはケガをした人がいるかもしれない。そう思い至ったあゆむちんはその場から駆け出します。






「えっと音からしてこの角を曲がったあたり……、あった! ってえぇ!? なにこれ……。」



住宅街の中を少し走り、曲がり角を曲がった後には……、何故か犬型のポッカリ空いた穴がございました。至る所のアスファルトにひびが入り、その穴は結構深そうですね。あの大音がしてからそこまで時間が経っていませんし、穴の中に何か残っているかもしれないと覗いてみたあゆむちんでございましたが……、そこには何もありませんでした。



「あれ? 何もない……。誰か取り出したにしてもそれなら周りにその人がいると思うし、この犬みたいな穴を作った本人が自分で動いて抜け出すなんてありえないよね。とりあえず周りに何か残っていないか探してみよっと。」



そう言いながら住宅街にできた穴の周りを探し始めます。にしてもかなり大きな音が響いたのにも関わらず近くの家から人が出てくる気配がありませんね? 普通家の前で音の元、例えば交通事故などが起きればすぐに誰かが飛び出てきそうなものですが……。



「にしてもなんであの穴で来たんだろ……。って、ん?」



脳内であの犬型アナ当てはまりそうな物体を探しながら周囲を見渡していると……、近くのお家の植木になんだか怪しげな茶色いもふもふを発見します。



(バレないで欲しいマロ!!! バレないで欲しいマロ!!! 実験されるのいやマロ!!!)



「ん~~~~~~~~~???」



よくよく観察すると植木の隙間隙間から、なんだか茶色でモフモフした毛玉みたいなのがプルプル震えているのが見えますね。アタマ隠してシリ隠さず、ならぬシッポ隠さずという感じですが、そもそも隠れた場所が悪かったのか、植木にかなり隙間が存在しており、少し時間をかけてあたりを見渡せばすぐに見つけることができるでしょう。う~ん、杜撰!



「お? おぉ? おぉう?」



何かが彼女に刺さったのでしょう。謎の音を口から発しながらその飛び出た丸っこい尻尾を引っ張るあゆむちん。その尻尾の持ち主もじたばたと暴れ、植木の枝などをつかんで抵抗を図ります。しかしながら彼のお手手はワンちゃんのお手手。物をつかむのには全く役に立ちません。スポンッ!と子気味いい音を立てて引っこ抜かれるマシュマロ王子。



「た、食べないで欲しいマロ……! やさしくしてほしいマロ……!」



「か……」



引っこ抜かれたお人形さんはあゆむちんの両手にがっしりと胴体を掴まれ、身動きが全く取れません。先ほど実験動物などと変な想像をしてしまった上に、自分の何倍の大きさを持つ人間にがっしりと体を掴まれているのです。王子としてはなんだか徐々に体を握る力が強くなっていくのを感じながら、顔を下げて何故か震えているあゆむちんに対して涙目になりながら命乞いするしかありません。



「か、かわいいィィィィィイイイ!!!!!」



「……ふぇ?」



「かわいい! かわいいよ! え、何々! これ何! すごいかわいいんだけど!!! え、喋ってる!? どこかの新製品! えぇ~~~!!! 私もコレ欲しいぃい!!! もふもふしてて触り心地もいいし! お目目おっきくてくりくりしてて、ぅもう最高! お名前は! お名前はなんて言うの君!? 男の子!? それとも女の子!? てかなんで話せてるの!!! でもかわいいの!!! ねぇもっと喋って!!!」



「お、男です。名前はマシュマロっていいます、マロ。」



「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!! マシュマロちゃん! マシュマロちゃんって言うんだ! かわいいかわいい!!! 見た目だけじゃなくて名前もかわいいよう!!!」



なんだか友人どころか親御さんですら見たことが無いようなとんでもなく恍惚とした表情をしながら早口でまくし立てるあゆむちん。その表情を自分のパートナーのために勝手にハーレムを結成しようとしている不知火ちゃん、赤髪のサキュバスちゃんに発見されてしまえば強引にでも加入を求められるぐらいのお顔です。


あ、しかもちょっと目を離したすきにその顔でマシュマロちゃんのお腹に頬ずりしだしましたよ、コイツ。しかもちょっと口からよだれが出てるせいで絵面がとっても悪い! しかも汚いです。



「あぁぁぁぁあああ!!! やめるマロ! やめるマロ! よだれが! よだれが付くマロ!」



「きゃわたんきゃわたん!!! きゃわたんきゃわたん!!!」




お、おぉ……。あゆむちんが壊れてしまったぞ。


















「へ、へぇ。それで妖精界からこっちに来たわけなんですね王子!」



茶色の毛玉ことマシュマロ王子の可愛さに頭が可笑しくなってしまったあゆむちんであったが、頬ずりの後に舌で舐めようとし、王子の決死の抵抗により何とか正気に戻った。決してガチで舌で舐め始めて口の中に入った毛の違和感で正気に戻ったわけではない。マシュマロ王子のお腹辺りがなんだかとっても粘性と湿り気を放っていたとしても! マシュマロ王子の目が死んだ魚のようになっていたとしても! ないったらないのである!



「いや~~~、故郷の王国がそんな化け物たちに襲われて、助けを求めるために単身こっちに飛んでくるなんてすごすぎます! しかも元々人間みたいなお体だったのに、今はこんなに可愛らしいお姿に……。このあゆむ、涙がちょちょぎれます! ヨヨヨ~。」



「ヨヨヨって、何マロその擬音。というか変わり身早くないマロか? さっきまで半狂乱でマロを舐め回していたモンスターとは思えないマロ……。」



「へへへ、権力に媚び諂うのが一般人が長生きする秘訣ですぜ王子!」



「えぇ……。」



さすが自他ともに認める小市民の桃川歩! 権力に媚び諂うためには靴すら舐める気概がある! まぁ舐めたのお腹辺りなんですけどね! しかもこの子、元人間みたいな体だったと言われてもさっきまで舐めまくっていたことを全く気にしない精神性。コイツァ大物になりますぜ王子!


と、目の前の桃色ショートカットの少女、あゆむちんの変わり身にため息をつきそうなマシュマロ王子であったが、急に感じるもう慣れてしまった嫌な気配。彼の故郷である妖精界で嫌というほど感じた化け物たちの気配だ。



「……ッ! 今の邪気は!」



「へ? どうしたんですか王子? 急にビックリしたみたいな感じで飛び上がって……、あ! もしかしてファンサですか! でへへ……、びっくりした時に飛び跳ねたふわふわのお耳がかわいいんじゃ……。」



「マロの世界を追い詰めた化け物の気を感じたマロ! マズいマロ! もうこっちに侵攻し始めたマロ! あと気持ち悪いから近づかないで欲しいマロ!!!」



さっきまで身長差が100㎝近くあったため、あゆむちんの広げた両手の上に乗って会話していたマシュマロ王子でしたが、さすがにもう耐え切れなかった様子。その手から飛び降りて化け物の気配の元へ向かおうと走り出します。




 てちてちてちてち……




しかしながら今の王子はプードルのぬいぐるみのような姿かたち。歩幅も小さいですし、彼は空を飛ぶようなことはできません。ゆえに走るしかないのですが……。足跡がとってもプリチーでスローリー。これではいつまでたっても目的地にたどり着きそうにありませんね。


早く走れないもどかしさとなんだか強烈な視線を感じたため振り返る王子。後ろには目をキラキラさせながら力なく開いた口から若干よだれが零れ落ちている美少女型モンスターがいます。視線は顔の下に移り、彼女自分の何倍も長い足。あの足で走れば自分だけで行くよりも何倍も早く目的地に着くでしょう。自分の貞操と、この世界の無辜の民たち。天秤にかけるマシュマロ王子でしたがよっぽどあゆむちんにお腹を舐め舐めされたのが嫌だったのか少しだけ無辜の民の方に傾きました。いつもならすぐに民の方に傾く精神性をしていらっしゃるんですけどね……。



「あ、あの? 運んでもらってもいいでしょうかマロ?」



「はい! 喜んで!」






 ーーーーーーーーー







「はぁぁぁぁぁあああ……………。」




どうも! 今さっきとんでもなく大きなため息を吐いた女の子の初見 つなぐといいます! こんな私でも聖デメトリオス高等学園に通うピカピカの高校一年生です! 進学校でいろんな功績を残している所謂“ええとこ”の高校に通ってる身なのですが……。



「授業が難しくてついていける気がしないぃぃぃ。」



実は“みどりん”こと親友の翠野 イスズちゃんにも言ってないことなんですけど、私……、ギリギリの補欠入学でして。家も隣でずっと仲が良かったみどりんとせっかく中学まで一緒だったのに高校で離ればなれになるとか嫌だったし、聖デメトリオス高等学園が家から近かったこともあってと~~っても勉強頑張ったんですけど補欠入学でした。


まぁ受かったからいいじゃん、と言われればそれまでなんですけど……、な、内容が難しい上に速度が速いせいでまったく授業についていけてません! もうこんな現実見せられると私の学力では入れる学校じゃなかったということがまじまじとわからせられるわけでして。



「しかも全っ然! 友達出来ないしなぁ……。」



まだ友達が出来たりすればその子に勉強教えてもらったり、慰め合ったりぐらいはできたかもしれないけど、みんな話しかけても全然会話続かないし、私がちょっとふざけて場の空気をあっためてやろうとしてもだ~れも笑わなんだもん。私が単に面白くないのか、って訳でもないはずなんだ。だってこの前みどりんに同じネタ披露したら腹抱えて笑ってたもん。


それに別に私がハブられてる、ってわけでもないのがなぁ……。誰かと誰かで話していること全然見たことないもん。みんな自分の椅子に座って何かしてるとか、授業始まるギリギリまで教室にやってこない人だったり、まぁとにかくクラスの雰囲気が薄い! とにかく薄い!


みどりんがいるクラスにはみどりんは勿論のこと、学校のマドンナになれそうな赤髪の不知火さんにその彼氏さんみたいな人がいて話題には事欠かなそうだし、雰囲気的に小動物みたいなピンク髪のショートの子もいる! 全体的にワイワイしててとっても羨ましいぃぃぃ!


一学年4クラスあるうちのもう二つの方はよく知らないけど、ちょっとクラス前の廊下通ったときに、まさに大和撫子! って感じの青髪ロングの人がいたし……、あぁぁぁぁあああ、なんで私のクラスは何もないのかなぁ!



「はぁ、しかもみどりんも新しい友達と今日どっか行こうとしてたからなぁ……」



唯一、話せそうな親友のみどりんのクラス、この前というか今日も入ろうとしたんだけど……、なんだかすっごく和気藹々とした雰囲気で異物の私が入り込んじゃ駄目みたいな気がして入れなかったんだよなぁ。


それに何とか今日の一日終えて、みどりんと一緒に帰ろうと自分の教室から逃げるように飛び出したはいいけれど、そこに待っていたのはみどりんとピンク髪の子が楽しそうに話しながら帰ろうとする情景だった。その場は何故か隠れないといけない気がしてその場の物陰に隠れちゃったけど……。



「やっぱりあそこで声かけたらよかったのかなぁ……。もしかしたら私の高校生活全く友達出来ずに終わるのかなぁ……。」



嫌だなぁ……。このまま何も変われずに終わっちゃうのかなぁ……。






「負の感情ォ、み~つけたぁ。」




「え、誰!」



さっきまでこの近くには私だけしかいなかったはずなのに、目の前には薄紫色の髪を持つ女性がいた。な、何この人、顔に星のペイントとかしてるし、服装もパンクな感じ。もしかしてヤンキーとか!



「誰だっていいじゃない……、その感情。もぉ~っと! 高めちゃいなよ。ほら、自分の心に正直になって……。」



「心に、正直……。」



女の人がゆっくりと私を包み込むように抱き締めて、ちょっとずつ、ちょっとずつ心に染み込んでくるような優しい言葉で私に語り掛けてくる。それにあわせて私の体から力がちょっとずつ抜けていって……。



「自分だけ仲間外れはつらいよねぇ、苦しいよねぇ。なんで自分だけだと思う? もちろんあなたはなぁ~んにも悪くない。」



「私は、悪くない……。」



「全部周りが悪いんだ。全部周りが悪いんだよぉ? だ~って君なにも悪いことしてないんでしょう

?」



「してない、私はなにもしてない……。」



「でしょう? なら全部全部吐き出しちゃえ。イヤなことぜぇ~んぶ吐き出しちゃえ。あなたの事誘ってくれなかった友達も、お友達になってくれなかった奴らも、みんなみんなぶっ壊しちゃえ。ほら、これ。」



「これは……?」



「あなたに力をくれるとぉ~ってもすっごいお薬。さ、呑んでみて?」



「うん……。」




私は、なにも疑問に思わず。その真っ黒な塊を口に入れ、飲み込んだ。




「ふふ、お仲間一人、ごしょうたぁ~い。にしてもモルガン様から命じられてこっちに来たけど案外負の感情が多いし、簡単に終わりそうね。ん~妖精界みたいに滅ぼしちゃう前にちょっとお洋服でも見にいこうかな?」



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