行きずりから、まだ幼いリィンを保護し、護り、共にルーナマルケまで旅をすることになったソルラク。大男で野獣のような眼光、しかも無口。当初は恐れすらあったリィンの心は、やがてソルラクの心の優しさに惹かれていく。街の人たちとの触れ合い。人攫いとの遭遇。魔物との戦い。そんな日々を通じて双方ちぐはぐだった考えの隔たりも徐々に縮まっていく。まるで無骨な石が磨かれ宝石として輝き始めるように、とても美しくてピュアな関係へと成長していく。その過程がたまらなく愛おしい。第一級のラブストーリーです。
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