2. 橙色の少女
ホームルームが終わると俺の隣の席が騒がしかった。まぁそりゃそうなるだろうな。
虹から生まれたなんて言っていた橙色の長いさらさらの髪の毛美少女なんてよ。
「橙香ちゃん!虹から生まれたってどういう事なの??」
「橙香ちゃん!今日一緒にお昼食べない?」
大変そうだなぁ、まぁ自己紹介であんなこと言ったらこうなるのは当然だな。それもまさか俺の隣の席になるなんて。
「橙香ちゃん!連絡先交換しよーぜ!」
「橙香ちゃん!今日俺の家こない?」
やれやれ、バカバカしい。
「橙香ちゃん、あっという間に人気者だね」
「なんだ、お前もあっち交じってるかと思ってたよ、蓮」
珍しくちゃんとしてるな。普段の蓮なら間違いなく行ってただろうに。
「あたりまえだろ? あんなに人がいるなら話しかけても印象ってのは薄いもんだぜ? 話すなら誰もいない2人っきりで──」
「すこしでもお前がちゃんとしてるなんて思った俺を呪いたい」
このあともずっと長々と蓮は語って満足したのか自分の席に帰ってった。
そんな時だった
「こんにちは、隣の席ですよね! 私、橙香って言います」
ビックリした。周りの人はそっちのけで俺に話しかけてくるなんて。
「はじめまして、俺は黒崎架。何かわからないことでもあれば全然聞いてくれよ」
「はい!じゃあ早速聞いていい?」
そう笑顔で聞いてきた。すごくかわいい。
「おう、どんとこい!」
勢いで言ってしまったが大丈夫だろうか。
まぁでも学校についてなら心配ないだろう。
「早速なんだけどさ、放課後私の家族に会ってくれない?」
……学校の分からないことについての質問ではないのかい。
「え、てっきり学校についての質問のことかと…」
「だめ、、かな」
それは反則だ。
「いいえもちろんおーけーだ!」
思わずキレっキレの笑顔で返事してしまった。
恥ずかしい。
「ふふ、ありがとう」
さっきの俺の笑顔が恥ずかしいどころじゃなくなるくらいの満点の笑顔だ……
そして昼休み、俺は蓮から驚く話を聞いた。
ほかのクラスの転校生はどのクラスの人も、水美という苗字らしい。
さすがに偶然、だなんて言えるような事じゃない。これから俺が会う橙香の家族ってのは……
─────────────────
あとがき
2話まで読んでいただきありがとうございます
読みずらい部分やいたらない点などもいくつかあるかもしれませんが、ご了承ください。
次回は登場人物が多くてどう分かりやすく誰が喋ってるかを伝えるか必死に考えてます(笑)
次回から7人の虹の少女達がご登場なりますので、是非読んでください。
ハートやコメントが投稿の糧になりますので、是非ともお願い致します。
─キャラクター詳細─
黒崎架
黒髪でそこらへんにいそうな髪型。
何もかもが平均的にできる。
特にこれといった特徴的なことは無い。
大澤蓮
茶髪でツンツンヘアー。
やんちゃだけど人気者で優しい。
架とは小学校から仲がいい。
水美橙香
橙色のさらさらロング。
しっかりとした性格。
虹から生まれたという謎の少女。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます