第6話 事件の真実
「宮内」
失礼する。
この前預かった映像から、犯人の割り出しと事件解決の鍵を見つけた。
「文哉」
本当ですか!?
私達も実は、古井戸についてわかった事があり、もしかしたら犯人に繋がる部分もあるかもしれないです。
「宮内」
そうか。
では、まず古井戸について話してくれ。
「文哉」
はい。わかりました。
あの古井戸には昔から、御菊と言う悪霊が住み着き災いを引き起こすと言われていました。そして、その御菊の機嫌を損ね無い為に生贄と称し殺害した者達をあの古井戸に投げ入れていた。と言う事です。
今回の春日井さん殺害事件のきっかけって、行方不明になっていた春日井さんの娘さんが古井戸から見つかった事からですよね。
「宮内」
そうだ。春日井さんの娘さんが行方不明になり、しばらくしてあの古井戸から見つかったからな。
目撃者もいたからってのもあるがな。
あの古井戸に、運びこまれて行くのを見ていた。
確かあの古井戸の近くには、お寺があり
そこの住職が見ていた。
裏も取れた。
「文哉」
そうなんですね。
で、これからどうするんですか?
新興宗教団体を一斉摘発するんですか?
「彩乃」
あの、この事件に関与しているのって
もしかしたらあの病院もかもしれないですよ。
あそこに入院している患者が行方不明になっているので。
もしかしたら可能性は高いかもです。
「宮内」
そうか。その病院も捜査してみよう。
何かわかるかもしれない。
「文哉」
その必要は無いですよ。
その病院こそが、事件に関与している新興宗教団体が運営している。
聞いた話しでは、3Fに宗教施設が入っていると言う噂です。
「宮内」
そうか。捜査員を向かわせてみる。
3Fだな。
「文哉」
あの、1ついいですか?。
もし、新興宗教団体を摘発したとしても
根本的な解決はしないと思うんですよ。
犯人はまだ、あの新興宗教団体の中にいるんですかね……。
「宮内」
さあな。だが、俺達の使命を果たさなくては殺害された春日井さんの娘さんが報われないぜ。
「文哉」
確かにそうですね。
殺害された春日井さんの娘さんの為にも無念をはらさなくては。
新興宗教団体を一斉に捜査する事となり、関連する施設も対象になった。まだこの時、本当の犯人はまだわからなかった。
身近な存在の人物が犯人だとは……。
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