第24話   指輪

 ☆

 予約の電話を入れたら、翌日の午前中にお店に来てくださいと言われた。


 大地君は喜んで、ワクワクしているが、指輪の値段を知っているのかなとわたしは不安になった。


 わたしの貯金は地道に溜まっている。威張れるほど多くはないが、贅沢しなければ、生活に困るほどでもない。もともと質素な生活をしていたので、河合先輩に強請られテレビやゲームを買わされていても、後は家賃と朝食のパン代くらいだ。


 大地君はどれほど蓄えているのだろう?


 家を建てたいと言っているので、質素倹約をしてきたと思うけれど、指輪を買ったりしたら、住宅用に貯めたお金がなくなってしまいそうで、不安だ。


 指輪はなくても困らない。けれど、大地君は結婚指輪にすごく拘っている。


 わたしは他の男性について行ったりしないのにな・・・・・・。


 お風呂に入って、洗濯を干し終えると、わたしは大地君がいつもビールを飲んでいる居間に行き、大地君に甘える。


 カクテルの代わりに、最近は無糖のサイダーを飲みながら、大地君の腕の中で話をする。



「明日は午前中に宝石店に行って、午後からの面会時間に小次郎爺ちゃんの所に行こう。リハビリ病院はそんなに遠くなるのかな?」


「お母さんは何も言ってなかったから、明日、病院で聞いてみよう」


「おう」


「大地君、指輪、無理しなくてもいいからね?」


「結婚指輪は絶対に贈るよ。これはお守りみたいな物で誓いの印だ」


「お母さんははめていなかったから、わたしにはよく分からないけど」


「花菜ちゃんは特に外回りの仕事もあるし、独身に見られたらよからぬ男に言い寄られかもしれない」


「付いていったりしないよ」


「契約をチラつかされたらどうするんだよ?」


「断ってくる」


「断れないような金額を示されたら、どうするんだよ?」



 大地君の目は本気だ。



「そんなことあるの?」


「あるから心配してるんだ」



 わたしは、取り敢えず頷く。



「わたしは聞いたことがないけど」


「2班ではあったんだ。女の子は体を売って仕事を取って来たけど、すごく傷ついていたよ。顔を出す度に体を要求されて、結果的に担当を交代させて、交代させたら、契約は切られたけどね」


「そんなことあったんだ」



 班が違うだけで、噂は聞こえてこない。


 わたしの悪口はフロアー全体で言われているけれど・・・・・・。



「立派な指輪をしていたら、相手もそうそう手出しはできないだろう?花菜ちゃん、自分が思っている以上に美人で可愛いから、会社の男子社員からも人気があるんだ。会社で人気があるなら、営業先でも人気があるもんだろう?」


「気をつけるよ」


「帰りの電車でも、気をつけろよ」


「うん」


「大地君もね」



 わたしは、微笑んだ。



「わたしより大地君の方がモテてるよ。職場の女の子たち、大騒ぎしてるでしょう?」


「俺は花菜ちゃんしかずっと見てきてないから関係ないよ。男と女でどっちが傷つくか、もう花菜ちゃんは知ってるだろう」



 大地君はわたしを守ろうとしているんだと思った。



「ありがとう。わたし、大地君に守られているのね?」


「俺の嫁だ。誰にも触れられたくないんだ」



 わたしは大地君に凭れかかる。


 大地君の手がわたしの髪を梳いている。



「わたし、大地君のこと、すごく好き」


「たぶん、花菜ちゃんより俺の方が花菜ちゃんを好きだと思うよ」



 わたしはグラスをテーブルに置くと、大地君と向かい合った。



「ねえ、抱きしめてもいい?」


「拒む理由もないよ」



 大地君はニッと笑って、空き缶を畳の上に置いた。


 わたしは大地君の首の後ろに腕を回すとそのまま引き寄せて、抱きしめた。


 大地君の手が、わたしの背中に回る。



「すごくドキドキする」


「俺もすごくドキドキする」


「ねえ、誰も見ないでね。わたしだけ見ていて。毎日、わたし嫉妬しているのに気付いてる?」


「気付いてるよ。毎日、目をそらしてどこかに行っちゃうよね」



 大地君の首に唇を寄せる。


 触れるだけのキスをして、頬を寄せる。



「大地君はわたしには近づけない人なの。大地君のファンの女の子たちが、わたしが近づけないようにガードしているのに気付いてる?」


「それは知らなかった」


「わたしに指輪をください。大地君はわたしのものだって、皆に知らせたい」



 大地君はわたしにキスをすると、初めてわたしの口の中に舌を入れてきた。


 舌を絡めながら、わたしたちは見つめ合っていた。



「好き」


「好き」


「好きすぎて、どうしよう」



 大地君はキスを止めて、わたしを強く抱きしめてる。


 わたしも抱きしめ返す。


 大地君に抱かれたいな。


 わたしのすべてを大地君にあげたい。


 わたしの方が大地君を求めているよ。


 ねえ、気付いて。



 ☆

 朝ご飯を食べてお出かけの準備をする。大地君は一張羅の服を着た。わたしは藍色のワンピースを着た。髪は下ろしている。髪を切ってから、出かける時はいつも下ろしている。


 大地君が好きだと思える姿でいるように心がけている。


 大学の時に着ていた服は家の中で着て、大人びた色合いの服を出かける時に着ている。



「花菜ちゃん、普段着ている服の方が可愛いのに」


「子供っぽいでしょ?」


「そんなことないけど」



 紹介されたお店は、会社のような建物だった。1階はフロアーになっていて、何もなかった。2階に上がっていくと、ジュエリー工房になっていて、3階に上がって行くと、やっと宝石が並んだフロアーに出た。



「ようこそ、若瀬様。若瀬翔大様からご連絡いただきました。今日は若瀬様だけのフェアーを行います。わたくしはこの会社の社長の石川と申します」


「よろしくお願いします」



 大地君が頭を下げた。

 わたしも急いで頭を下げる。



「兄が連絡を入れてくれたんですか?」


「はい。弟が連絡してくると思うので、頼むと言われました」


「どうもありがとうございます」


「我が社は宝石作製から各会社に卸しておりますので、ご贔屓のお客様にだけご案内しております」


「それで工房があるんですね?」


「その通りです」


「今回は婚約、結婚指輪をお探しとか?」


「はい。似合う物を贈りたいと思います」


「では、ご案内いたします」



 石川社長はフロアーに入ると、大きな宝石の塊を触らせてくれた。



「これは、オパールの原石です」



 パカッと半分に割ると、美しい模様と輝きが出てきた。



「パワーストーンですので、どうぞ触ってみてください」



 大地君が触って、わたしも触らせてもらった。

 つるつるとして手触りが気持ちがいい。



「お石はダイヤモンドでお探しですか?一般的な物はダイヤモンドになりますが、誕生石などを選ばれる方もおいでになります」


「一応ダイヤモンドで見せて下さい」


「では、こちらに準備しておきましたので、どうぞ」



 ガラスのショーケースの中にダイヤモンドばかりが集められていた。その端に結婚指輪が並んでいる。

 ショーケースの前に椅子が2脚置かれている。「どうぞ」と勧められて、わたしと大地君は椅子に座った。



「最近は結婚指輪と婚約指輪を重ねづけされるお客様も増えておりますので、そういう商品もございます」



 大地君が真剣に宝石を見ている。



「花菜ちゃん、重ねづけする?」


「会社では装飾品は禁止よ」


「でも、休みの日ははめられるだろう?」


「わたし、装飾品は持っていないの」


「ひとつも?」


「うん」



 わたしは宝石とは無縁だった。母も指輪をはめていなかったから、はめなくてもいいかなと思っていたし、ネックレスもつける機会がなかった。



「最近は希少石のピンクダイヤモンドをあしらうお客様もおいでになります」



 社長が説明するが、大地君は一点をずっと見ている。



「結婚指輪は、大地君とお揃いがいいな」


「お揃いにしよう」


「お気に召したものがございましたら、着けてみられますか?」


 大地君がショーケースの上から、幾つか指輪を指す。



「花菜ちゃん、着けてみて」


「うん」



 どれも二重づけて大粒ダイヤモンドを飾るように小さなダイヤが幾つも並んでいる。

 値段を見る度に、ドキドキしてしまう。



「もっと安いのでいいのよ」


「俺の夢だったんだ。初めてはめるアクセサリーなら尚更、いい物が欲しい」



 幾つかはめてみて、大地君は、その中で気に入った物を見つけたようだ。



「これ、気に入ったんだけど、花菜ちゃんは気に入った?」


「うん、綺麗だけど。大丈夫なの?」


「社長、これ、いくらになりますか?」


「そうですね」



 社長は電卓を叩いた。



「これで如何でしょうか?」


「社長、ネックレスも見せてもらってもいいですか?」


「どうぞ」


「花菜ちゃん、おいで」


「わたし、結婚指輪だけで十分だよ」


「いいからおいで」



 大地君の手がわたしの手を引いた。



「普段使いにできるネックレスを探しているんですけど、何がいいですか?」


「ダイヤモンドでしたら、お葬式以外の場所で使えます」


「そうしたら、ダイヤモンドのネックレスを見せて下さい」


「こちらです」



 ずらりと並んだネックレスを前に、わたしが倒れそうだ。



「うちの会社、ネックレスははめてもいいだろう?」


「ブラウスで見えないよ」


「45㎝の長さが美しく見えると思います」


 大地君は一つずつ手に触れて見ている。

 ひとつを選び、「試着してもいいですか?」と社長に尋ねた。



「どうぞ、おつけしましょうか?」


「俺がつけます」



 背後から、大地君が金具を留めてくれた。

 わたしは髪をふんわりとさせて、首にネックレスがとまるようにした。



「これどう?」



 大地君が鏡を渡してくれる。



「うん、すごく綺麗」


「じゃ、これにする」



 大地君が選んだネックレスは、シンプルなダイヤモンドのネックレスだ。粒が大きく輝きが綺麗だった。



「4つでいくらになりますか?」



 また社長が電卓を叩くが前回と同じ金額だった。



「今回は紹介ですので、ネックレスはオマケでいいです」


「ありがとうございます」


「ネックレスははめて行かれますか?」


「はい」



 大地君が返事をしている。


 社長が「失礼」と言うと、ネックレスの位置をずらして値札を取ってくれる。そうして、元の位置に戻してくれた。



「指輪のサイズを測りましょう。サイズがあれば、すぐにお渡しできると思いますが」



 ネックレスをはめたまま、指輪のサイズを測る。



「新品がございますので、すぐに準備いたします。記念の文字は入れられますか?」


「できたらお願いします」


「では、お名前をお願いします」



 大地君が、自分の名前とわたしの名前を書いた。



「今日は職人を呼んでおりますので、しばらくお待ち下さい」



 社長は会計用のテーブルに案内して、フロアーから出て行った。

 中から奥さんのような方がお茶を出してくれた。



「若瀬先生には、大変お世話になりまして、心から感謝しております。お値段のサービスはいたしますので、またいらして下さい。ご結婚おめでとうございます」


「ありがとうございます」



 二人でお礼を言って、頭を下げた。



「そのネックレスは、今度の催事用の目玉商品でございます。一粒ダイヤですが、粒が大きく輝きもスペシャルランクです。お目が高いですね?」


「一番美しく見えたので、これがいいと思ったんです」


「そうでございますか?目が肥えていらっしゃるのでしょう」


「いえいえ」と大地君が恐縮している。


「しばらくお待ち下さい」


「はい」



 奥さんもフロアーから出て行った。


 お客をだけを残して大丈夫なのかと思って周りを見たら、防犯カメラが幾つも置かれていた。こんなにたくさん防犯カメラがあったら、悪さをしようとは思わないだろう。



「大地君、大丈夫なの?」


「婚約指輪も結婚指輪も買うつもりで貯めてきたんだ。心配するな」


「誰のために?」


「花菜ちゃんのために」



 大地君がわたしの手を握る。



「4年前に一目惚れしたって言っただろう?」


「わたしと結婚できると思ったの?」


「俺の直感は当たるんだ」


「こんなぼろぼろのわたしでも良かったの?」


「まだ言ってる。また山に行って浄化してこないとな」



 大地君はわたしの首に付いているネックレスに触れている。



「ネックレスを贈る意味は、ずっと一緒にいたいっていう意味があるらしい。4年前に調べた」


「ずっと一緒にいる」



 小指を絡めて、約束した。



「俺、小心者なんだよ。いつも偉そうにしてるし、馬鹿みたいに騒いでるけど、本質はダメダメなんだ。何度も花菜ちゃんを奪おうとしたんだけど、その度に河合に邪魔されて、奪えなかったんだ。だから、ごめん」


「わたし、全然気付かなかった」


「洗脳されていたんだよ。仕方ない」



 新品の指輪が箱に入れられて、目の前に置かれた。



「付けて行かれますか?」


「はい」


「保証書はこちらになります」



 わたしの名前が入っている。


 大地君の結婚指輪にも名前が入っている。



「お名前は間違いないですか?」


「はい」


「はい」


「どうぞ、お開けになって、はめて下さい」



 社長はじっと見守っている。


 わたしたちは箱を開けて、顔を見合わせた。



「花菜ちゃんのは、俺がはめるよ」


「うん」


 大地君が結婚指輪をはめて、その上に婚約指輪を入れた。

 ダイヤの輝きが、すごく美しい。



「花菜ちゃん、入れてくれるよね?」


「うん」



 わたしは、大地君の指に結婚指輪を入れた。


 わたしの結婚指輪には、ダイヤモンドが並んでいるけれど、同じデザインの大地君の指輪には、ダイヤモンドはなく、シンプルな指輪だ。



「次は写真だね」


「うん。写真はわたしの夢だから、わたしがお金を払うわね」


「お金のことは気にするな。それくらの貯金はしてある」


「でも家を買うんでしょう?」


「それとは、別枠で貯めているから安心して」


「今流行の絵本のような写真集をお作りするのですか?」


「はい、できれば。予算にもよりますけれど」


「それなら、娘夫妻がそう言った写真を撮っていますので、紹介いたしましょう」



 社長はいったん奥へ消えると、名刺を2枚持ってやって来た。



「私も連絡しておきますが、一応、名刺と一緒にお持ち下さい。まだ若い娘夫婦がやっておりますが、腕は確かです」


「ありがとうございます」



 大地君は、名刺をもらって、頭を下げた。

 わたしも急いで頭を下げる。



「いい思い出ができるといいですね」

 


 夫婦は玄関まで送って、深く頭を下げた。

 わたし達も頭を下げてから、車に乗り込んだ。



「縁ってすごいのね。繋がっていくわ」


「小次郎爺ちゃんの見舞いが終わったら、連絡してみようか?」


「そうね」



 わたしは初めてはめる指輪を見つめる。

 指で触れると、輝きが変わる。



「気に入ってくれた?」


「すごく、いい物をありがとう」


「へへ」



 大地君は運転しながら、鼻歌を歌う。

 すごく機嫌がいい。大地君の指にも指輪がはまっている。



「今度はうちの親に挨拶に行こう。指輪もできたし、連休ができたら行こう」


「はい」


「いきなり緊張しないで」



 普通に緊張するよ。



「お母さんも連れて行くの?」


「まずは俺たちだけかな。いずれ顔合わせはあると思うけど」


「うん」


「お昼は久しぶりに外食しよう」


「ラーメンでいいよ」


「今日は記念日だよ。任せて」


「うん」



 わたしはスマホを取り出すと、予定表を開けて、今日の日付に指輪交換記念日と書いた。


 病院の途中にあるフランス料理のお店に入って、ランチを頼んだ。


 飲み物はワインに見立てた、葡萄ジュースで、ジュースもとても美味しかった。


 ランチメニューもお洒落で美味しくて、量もわたしにぴったりだった。大地君には物足りなかったかもしれない。けれど、嬉しそうなのでいい事とした。


 お料理を写真に撮り、お店の人頼んで並んで写真を撮ってもらった。

 



 ☆

 お爺ちゃんに指輪とネックレスを見せたら、お爺ちゃんが泣き出した。



「花菜を頼むぞ。大地。花菜はわしの大切な孫だ。目に入れても痛くないほど可愛がって育ててきた。いいか、必ず幸せにしてくれ」


「小次郎爺ちゃん、ちゃんと守るから。泣くなよ」


「花菜が嫁に行くんだ。嬉しいが寂しいのう」


「お爺ちゃん、わたしお爺ちゃんの家に住んでるのよ。お爺ちゃん、早く治して戻って来て」


「そうさの。ああ、そう言えば、大地のお兄さんが午前中来てくれて、土地利用の書類を作ったぞ。花菜と結婚して暮らすのなら、家を建ててもいいと書き足しておいた」


「ありがとう。小次郎爺ちゃん」


「お爺ちゃん、いつ転院するの?どこの病院?」


「月末じゃ。病院の名前は忘れた」


「それなら、帰りに聞いていくわね」


「花菜の花嫁衣装を見たかったな。わしの通帳から下ろして結婚式をあげなさい」


「そんなことしたら、お母さんに叱られてしまうわ。お爺ちゃんはまだ入院しなくちゃいけないのよ」


 お爺ちゃんはベッドに座って、泣いたり笑ったり、泣いたりしている。


 看護師さんが心配して、部屋に覗きに来た。


「お爺ちゃん、また来るね」


「小次郎爺ちゃん、ありがとう」


「花菜を頼むぞ」


「必ず守る」



 小次郎爺ちゃんは大地君に縋り付いて、また泣き出した。


 看護師さんに転院先を確認すると、わたし達は病院から出た。



「兄ちゃんに電話しておくよ」


「うん」



 大地君は無事に指輪を買えたお礼と写真屋を紹介してもらった事を話した。お兄さんからは土地利用の書類を作ったと説明された。弁護士に頼まなくてもいいらしいが、念のためだからと書面にしたと言っていたらしい。



『おまえ、ちゃんと金はあるのか?』


「まだちょっと足りない」


『それなら、すぐではないな?』


「家もどれくらいで建つのか調べてくる」


『ここは無理をするなよ』


「おう」


『じゃ、切るぞ』



 子供達の泣き声が聞こえて、電話が切れた。



「チビ達また喧嘩してた」



 わたしは微笑んだ。



「今頃、兄ちゃんの雷落ちて、二人とも大泣きだ」



 大地君も楽しそうに笑っている。

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