第211話 娘? (1)

「美紀ー! お前ー! どう言うことやぁー?」


 僕は親父の不満を聞き『?』。


 家のお袋からの説明を聞き憤怒。


 そう、僕の元カノである美紀の娘洋子ちゃんが僕の娘だと。


 エルと美紀の二人が、僕の親父とお袋に告げ、説明をしたらしいのだが。


 僕自身は、二人の話しを聞いても首を傾げ、困惑するしかないどころではないよね?


 僕の只今の様子。


 憤怒、憤慨、怒りをあらわにしながら奥の部屋。


 エルと美紀と洋子ちゃんの三人が座っている和室へと急ぎ足。


「ええけぇ、二人とも。ちょい離してぇやぁ、別に美紀に何もしゃへんけぇ。只話しをするだけじゃけぇ。あのバカと! 一体何を考えとるんじゃ、アイツは……。こんな大事な日に訳解らんことを言ってきよって。アイツ、頭大丈夫か?」


 と、荒々しい口調と声色。


 そして、僕の服を掴んで、奥の部屋。


 和室へと僕をいかせないように制御を試みる、両親の手を振り払いしながら。


 そんな僕に対して、家の両親は。


「お前ー! 美紀ちゃんに酷い事をするつもりじゃあろうがぁー!」と。


 親父は声を大にして叫びながら、僕を背から羽交い締め、美紀のところへといかせないように試み始めると。


「一樹、落ち着きんさいぃ。あんた! 和室には、美紀ちゃんだけじゃなくて、未だ小さな洋子ちゃんもいるんじゃけぇ。小さな子の目の前で、大きな声、荒々しい声を出して怒ったらいけん! あの子が! 家の可愛い孫が可哀想だからやめん、さい。頼むけぇ、一樹。お願いじゃけぇ」と。




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