第53話 エルフな勇者さまの苦悩?(2)
そう、この男は悪しき魔物であり。エル! 貴女が寝ているのを良い事に。この男は魔法で貴方を束縛して強引に凌辱し、純血を奪い去った癖に。今度はエル、貴女の事はもう用済み、いらない! 飽きた!
そう、朕は、もうこのメスには飽きたぞ!
だからいらない! と思い。
エル、貴女の事を裸体……。エッチ! スケッチ! ワンタッチ! を、やり終えたままの状態で放置した男なのだから。
この男──。魔王が寝ている間に殺す! 殺すのよ! エル~! と。私は自分へと告げ、尋ね、急かす。
そう私は、自分自身と対話──問答をしている最中なのだ。
う~ん、でもさ?
私が魔王に殺される事も無く。裸体で床に放置されている訳ではないよね? この状態は?
だって私はこのひと……陛下に。ちゃんとフワフワした温かいシーツに寝かしてもらっていた訳だから。
私は陛下にちゃんと気に入られ、丁寧な扱いを受けていると言う事になるはず?
だから血筋も良い私は、陛下のお気に入りらしい【宇宙人】と言う名の女性と、女王の座をかけて勝負しても何ら問題は無いはずだ。
だって陛下は、私の容姿が気に入り──。私を、殺害をする事をしないで、自身の妃にするために、己の子を身籠らせる行為をして。この私、勇者エルを完全に傀儡し、束縛した訳だから。
陛下が眠りから目覚めると、私にちゃんとした愛の告白……。プロポーズをしてくれるに違いないから。
やはり私は、
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