第45話 目覚めてみると? (2)

 もしかして私は、自身の純血を誰かに捧げてしまったのだろうか? と、ふと思えばではない!

 私はそう思えば自身の顔色が直ぐに変わり。


「えっ! あっ、あれ?」

 私は驚嘆を漏らしつつ、自身が横たわっている部屋の中──天井を見詰めながら。

「ここは一体何処? 何処なの?」と。

 私は自身の持つ碧眼の瞳に映る見知らぬ物……。


 そう、私が初めて目にする照明──。

 それもロウソクを沢山立てたシャンデリアとは違う室内の照明と、板を張った天井を見れば。

 今度は瞳をソォ~ッと動かしてみる。

 すると私が生を受けてから見た事も無い部屋の光景……。


 そう、置物、家具、装飾品等が目に映るから。

「えっ! 嘘?」

 私はまた驚愕し、驚嘆を漏らしてしまう。

 でッ、し終えれば私は、今度は(不味い! どうしよう?)と、自身の脳裏で呟きつつ思い始める。



 ◇◇◇

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