第42話 帰宅(4)

 まあ、こういった仕様の事情がある僕の仕事の相棒! パートナーであるマツダのボンゴだから。


 彼は居城性もさることながら、乗り心地も大変に悪い。


 悪人仕様だから。


 あの頃、昭和の終わりの頃の道路事情……。


 世紀末が近い頃の道路の路面の状態……。


 そう、アスファルトの表面等もデコボコな状態で。


 今の令和の時代のように。


 道路の表面舗装をちゃんとされていない場所が。


 中国山地の山の中から、広島市の街並みまでの帰宅コースには多々ある。


 だから路面が悪い場所を僕の相棒さま──マツダのボンゴカスタムエアロ仕様が、勢い良く! 早く! 走行をすれば! するほど車体が!


 ド~ン! ド~ン! と


 大きな音と、車内への激しい振動を伝えながら跳ねまわるから。


 パ~ン! バン! とね。


 更に大きな音と振動を車内へと。


 そう、運転座席で車両を運転させている僕にも、激しく伝わるぐらいだから。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る