第36話 驚愕! 驚嘆!(10)

 まあ、そう言った内容……。


 他の星からきた知的生命体にUFOで連れ去られ、性行為をしたと言った内容のテレビの特番や雑誌の記事等も多々あったのだ。


 まあ、それが本当なのか? 嘘なのか?


 僕自身もわからない話だけれど。


 と、言いたいところだけれど。


 僕はまんざら、その下ネタ話が嘘偽りではなかったのではないかと思えるよ?


 だって僕の眼下の女性──。


 そう、僕達人間とは少しばかり違う容姿をした女性ひと……。


 相変わらず「ハァ、ハァ」と、悲痛な表情で息荒く、苦しそうな顔をしている宇宙人さんの麗しい容姿が、僕の瞳に映るからね。


 他の星からきた異性と性交をする人もいるだろうな? 多分? と。


 僕は思えば、その後はね?


 宇宙──。


 他の星からきたこの女性ひと……。


 そう、こんなにも衰弱をしている宇宙からの訪問者に対して僕は、彼女をこのまま放置してもいいのだろうか? と思い始め。


 う~ん、どうしょう? と思えば。


「…………」


 僕は少しばかり思案。


「このまま、この宇宙人さんを車から降ろして、放置する訳にはいかないよな」と。


 僕は独り言を呟く。


 だってさ、彼女をこのまま、この場に放置──捨ておけば。

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