第25話 鋼の甲冑を身に纏う女性の介護を始めます(3)
そんな僕の様子……。
まあ、僕の嘆きや愚痴を。
今の令和の時代の若者達が聞けば。
次に皆さんが思う事は?
スポーツドリンクを購入すればいいのでは? と、思うはずだ。
でもね?
そう怒涛の昭和期を生きていた人達は、自身の過去を走馬灯が回るのを見るように。
過去の記憶を思い出して欲しい。
スポーツドリンクと呼ばれる飲料水は。
今の令和の時代では普通に自動販売機やコンビニエンスストアー。
百貨店にショッピングモール、スーパーマーケット。
農協やJR、県庁の売店、田舎の雑貨屋さんでも安易に購入できるほど。
色々なメーカーがスポーツドリンクを製造されているけれど。
昭和の終わりの頃は。
飲料水の自動販売機の定番商品ではない時代だから。
自動販売機で運よく見つけてもメーカーさんも大○製薬さんの、ポ○リス○ットのみだったはずだ。
量販店さんの定番もね。
確か?
でも更に、ほんの二、三年か、四、五年前になると。
ポ○リス○ットと、海外メーカーだったかな? 二つか、三つぐらいメーカーさんがあったような記憶があるけれど。
製品の方も薬のような粉状──パウダー状の製品でね。
水に溶かして使用していたのだよ。
それもさ?
都会の都市は、僕自身もよくは知らないけれど。
地方の都市──。
僕の産まれ育った広島市では、スポーツ用品店でしか購入できなかったのだよ。
スポーツドリンクは、名前の通りでね。
スポーツをされる人達が飲む物と、言ったイメージが強かった。
だからスポーツドリンクも安易に手に入らない時代だから。
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