第23話 鋼の甲冑を身に纏う女性の介護を始めます(1)

(うぅ~ん、さてさて?)と。


 僕は考える人になりながら、自身の脳内で呟く。


 だって僕は只今!


 自身の目の前にある農協の購買部に設置されている。


 二台の飲料水の自動販売機を見詰め。


 僕は思案の最中だから。


(さて、何の飲料水を購入しようか?)とね。


 だってこんな田舎に何故か?


 そう、中国山地の山の中──。


 県境付近にある小さな農協の購買部の前の駐車場スペース!


 僕が商品の片づけをしている最中に。


 僕の背へと倒れかけてきた。


 金髪の美女さまなのだが。


 何故か彼女は西洋式の煌びやかな甲冑を身に纏い。


 自身の利き腕かな?


 右手には大変に大きな大刀を持ち──。


 それを引きずりながら僕の許へと、悲痛な唸り声を漏らしつつ歩行──。


 僕の許へと着き、倒れ掛かれば。


『ううう~、水をください。お願いします』と。


 金髪の麗しい御姉さまは、僕へと小さな声──掠れた声音で嘆願をしてきた。


 だから僕は彼女を置き。


「い、痛い」と彼女の口から声が漏れようと。


 僕は慌てて、自販機の前に辿り着き、到着すればこの通りだ。


 自身の目の前にある。


 自販機に陳列してある飲料水達の銘柄を凝視しつつ。


 先ほどからこの通りで。


 僕の口からは、


「えぇ~と。どれにしようか? どうしようかな?」


 と、言った感じでね。



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