第18話 何故、物の怪でもないのに鋼の甲冑を身に纏う?(1)
「えっ、ど、どう言うこと? どう言うことなの?」
僕は驚愕すれば。
その後は動揺、困惑をしながら独り言を呟く。
だって僕の背後へと迫りきた姫武将の落ち武者の幽霊なのだが。
実は幽霊や物の怪ではないのかも知れない?
だって彼女は僕の膝の上に頭を起き。
「ハァ~、ハァ~」と荒くて、白い息遣いをしながら悲痛な表情をしている。
それにさ、彼女の容姿を見て、確認してもらえればわかる通りだよ。
だってここは日本、倭の国であり。
中世の時代──。
皆さんの良く知る戦国時代は、安芸の国や備北と呼ばれていた地域で。
中国地方の覇者となった毛利家百二十万石の両川の一人、吉川元春公のお城や館が近い地域、町だから。
姫武将の鎧武者の幽霊が。
『うらめしや~』
と、恨み、嘆きながら出るのならば。
和式の鎧兜を身に纏い。
日本刀若しくは、槍を持参していなければいけなにのに。
僕の膝の上に頭を起き、相変わらず。
「はぁ~、はぁ~」
と、息荒くしながら。
悲痛な表情でいる女性は何故か?
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