第7話 また優しい声が(2)
う~ん、どうやら農協の購買部にはまだ複数の人達が店内には残っていたようだね。
だから僕は皆さんと目が合うと。
「ありがとうございます」、
「皆さんも気をつけて帰宅をしてくださいね」、
「また来月もおねがいします」と告げた。
「おにいちゃんもお疲れさま~」
「暗闇だから足元に気をつけてね~」
「……手元、足元に気をつけてよ。お兄さん~」
「珍味屋の兄ちゃん、気をつけて帰りなさいね。交通事故をしないように」と。
まだ居残りでいた農協の購買部の人達がまた僕へと、冷えた心が温まる優しい労いある言葉をくれた。
だから僕は大変にありがたいなと思いつつ再度皆さんへと「ありがとうございます」とお礼を告げ。また自身の両手を動かしつつ作業……片づけを始めだすのだ。
先程迄の僕の感と言うか? 第六感? 第七感と言う奴かな……?
僕は農協の人達が声をかけてくれる迄は、真夏でもないのに何だか嫌な予感! 気がしていた!
だから僕は少しばかり畏怖……。自身の背、後ろの方が妙に気になるのと。僕の耳の方も妙に色々な音……。それが小さな自然音だろうと敏感に聞き取れるようになっている程畏怖……。
そう僕はこの寒さで震えるのではなく別の意味……。恐怖心と言う奴で少しばかり悪寒が走り、震えていたけれど。
今の農協の人達の明るい声や優しく、温かい励ましの言葉を聞き、頂いたから僕は元気──!
そう前向き! やる気! 頑張るぞ! となれる。
だから僕はまた黙々と作業……。自分の商品の片づけを始めだした。
◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます